楽游原 第13話あらすじと感想|西長京への潜入──約束と嫉妬と、再び動き出す運命

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『楽游原』第13話は、再び動き始めた運命の歯車。
崔琳(さいりん)と李嶷(りぎょく)はついに西長京(せいちょうけい)潜入を決意します。
しかし、その裏では柳承鋒(りゅうしょうほう)の嫉妬、裴源(はいげん)の怒り、顧婉娘(こえんじょう)の想い――
複雑な人間模様が入り乱れ、静かな緊張が漂う回となりました。

それでは第13話を一緒に見ていきましょう!

楽游原 第13話のあらすじ

崔琳は、重傷を負ってなお出立の準備をする柳承鋒を見舞います。
彼は「営州を守らねば」と言い張り、無理をしてでも軍を率いようとしますが、
崔琳は冷静に止めました。

「今は動く時じゃない。李嶷も、鎮西軍も崔家を害する気はない。」

その言葉に、柳承鋒の心に怒りが燃え上がります。
「お前は李嶷に惑わされている! 崔家の安危も忘れたのか!」

崔琳は何も言わず、ただ静かに立ち上がって部屋を後にしました。
扉が閉まる音が、まるで二人の関係の終わりを告げるようでした。

夜更け。
桃子が薬を塗り終えると、窓の外から軽やかな音。
李嶷が“こっそり”忍び込んできました。

手にしているのは、熱々の烙餅(らおびん)と一瓶の蜂蜜。

「お前、肉は食えないだろ?
これに蜂蜜をつければ甘くてうまい。
薬が苦ければ、これで口を洗うといい。」

崔琳は思わず笑みをこぼし、
指先で蜂蜜をすくって舐めると、子どものように嬉しそうにうなずきました。

戦乱の中の一匙の甘さ――二人の世界が一瞬だけ穏やかに溶け合う場面でした。

やがて話題は戦へ。
「西長京をどう攻めるつもり?」と尋ねる崔琳に、
李嶷は苦笑して「まだ策がない」と正直に答えます。

すると崔琳は少し考え、「一つ方法がある」と切り出しました。
ただし、その策を実行するには李嶷の協力が不可欠。

李嶷は彼女の目を見つめ、即座に答えます。
「お前が言うなら、千の頼みでも聞く。」

その真っ直ぐな視線に、崔琳の頬が少し赤らみます。

翌日。
崔琳は柳承鋒に策を話しますが、彼は激昂。
「お前は本気であの男を信じるつもりか!」
怒りのあまり、胸の傷が開いて血を吐いてしまいます。
崔琳は慌てて介抱し、「今は安静に」と静かに告げました。

その頃、李嶷の陣でも似たような空気が。
裴源は「崔家の女に惑わされるな!」と声を荒げます。
しかし李嶷は冷静に、「もう決めたことだ」と一言。
裴源は怒りながらも、「せめて策だけは聞かせろ」と食い下がります。

李嶷は軽い口調で答えました。
「もし戻れなければ、それが攻京の口実になる。」

その無鉄砲さに裴源は頭を抱えるしかありませんでした。

潜入準備が整う中、李嶷は顧婉娘のもとを訪ねます。
「お前の家の印章を貸してほしい」と頼む李嶷に、顧婉娘は微笑みます。

「貸すくらいなら、私自身を連れて行って。」

その真剣な眼差しに、李嶷は言葉を失います。
結局、彼女を同行させることにしました。
表向きは“妹”として――。

ところが、老鲍(ろうほう)は「崔琳の妹の方が自然だ」と提案。
結局、顧婉娘は崔琳の妹という設定で潜入に加わることになります。

こうして、三人と老鲍たちは商人一家に変装し、西長京へ向かう旅路に出発。

途中の街道で、官兵が母娘から食糧を奪おうとしている現場に遭遇。
見過ごせずに助けに入る李嶷たち。
崔琳の矢が風を切り、李嶷の剣が閃く――
あっという間に官兵たちは退散。

救われた母娘は涙を流し、
「世の中にまだ正義がある」と何度も頭を下げます。

この場面、李嶷と崔琳が肩を並べて戦う姿に、まるで夫婦のような息の合い方を感じました。

西長京へ到着すると、顧婉娘はすぐに父・顧相(こしょう)の屋敷へ。
かつてはおとなしく物陰にいた娘が、
今や堂々と情勢を語り、戦略を説く姿に父は驚きを隠せません。

「まさか……お前が、あの李嶷に協力しているとはな。」

顧婉娘は静かにうなずき、
「彼は敵ではありません。今の朝廷に風穴を開けられる人です」と告げます。

顧相も現状を理解しており、最終的に李嶷との会談を承諾。
ただし、堂々と外で会うわけにはいかず、
孫靖の目を欺く策を練る必要があるのでした。

その夜、李嶷と崔琳は町外れの酱園(醤油蔵)に身を潜めます。
木陰の下、李嶷は懐かしそうに語り始めました。

「子どものころ、父に叩かれるとよくここに来たんだ。
泣きながら蝉の抜け殻を拾っては、墨で絵を描いて遊んでた。
それを兄に見せびらかすと、また殴られたけどな。」

崔琳はそんな彼の過去に静かに耳を傾け、
「あなたって、意外と寂しがり屋なのね」と微笑みます。

李嶷は照れくさそうに笑い、
「だから今は、一人じゃないのが嬉しいんだ」とぽつり。

二人の間に、言葉では言い尽くせない温かさが漂いました。

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楽游原 第13話の感想まとめ

第13話は、戦の準備と恋の駆け引きが同時に進む静かな緊張回でした。
崔琳と李嶷、顧婉娘と柳承鋒――それぞれの感情が複雑に絡み合い、
誰もが“想い”を抱えながら前へ進もうとする姿が印象的です。

特に、蜂蜜を分け合う場面の甘さと、柳承鋒の嫉妬の苦さの対比が見事でした。

李嶷と崔琳が並んで戦う姿、そして幼少期の話を通して見えた李嶷の人間味。
彼が“英雄”である前に、孤独な一人の青年であることを改めて感じさせられます。

次回はいよいよ西長京潜入編へ。
顧婉娘の父・顧相がどう動くのか、孫靖の監視をどうかいくぐるのか――
物語は再び大きく動き出します!

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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