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クルミットです♪
新皇帝の即位をきっかけに、洛陽の空気は一気に殺気立ちましたね。曹爽が野心を隠そうともせず突っ走る一方で、司馬懿は次男・司馬昭に泥まみれの農作業を課すという一見不可解な行動へ。さらには、かつての宿敵・辟邪の最期にまで立ち会うことになり、この第70話は静かながらも底知れぬ怖さを感じる回となりました。それでは70話を一緒に見ていきましょう!
三国志~司馬懿 軍師連盟~ 70話のあらすじ
新皇帝が即位し、曹爽がさっそく権力の独占を狙って動き出しました。内宮に入ると、司馬懿を排除し、大内官の韓琳を懐柔しようと画策します。曹爽の態度はあまりに強引で、司馬懿の静かな立ち居振る舞いとは対照的です。
この自信過剰っぷり、見ていて胃が痛くなる!曹爽、調子に乗りすぎだよ。
幼い皇帝・曹芳を守るべく、郭太后は垂簾聴政を始めました。しかし彼女は政治の実権を司馬懿と曹爽の両名に託すと告げます。郭太后は先帝の懸案であった大内官・辟邪の排除を命じました。司馬懿と曹爽は揃って辟邪を捕らえに向かいますが、ここでも二人の対応には大きな隔たりがありました。曹爽は容赦なく殺すべきだと辟邪を侮辱しますが、司馬懿は先帝の喪が明けない中での殺生を慎むべきだと考えます。辟邪が隠し持っていた膨大な財宝を前に、曹爽は露骨に欲を剥き出しにします。司馬懿はそんな曹爽を冷ややかな目で見つめていました。
ヘキジャの財宝に目がくらむ曹爽の顔、汚すぎてドン引きしました。
その後、朝廷では長男・司馬師に要職が、次男・司馬昭には洛陽で農耕を管理する役職が与えられます。閑職同然の人事に司馬昭は怒りを隠せませんが、司馬懿は「それは私がお前に与えた役職だ」と突き放します。戦場で荒ぶる息子の気性を泥の中での農作業によって抑え、「春種秋収」の道理を教えようとする司馬懿の親心がありました。
一方、曹爽の邸宅では官僚たちが集まり、連日宴が開かれています。丁謐や何晏らは曹爽に「司馬一族を警戒して兵権を握るべきだ」と耳打ちします。何晏はかつて曹爽が想いを寄せていた蒹葭を連れてきて、彼のご機嫌取りに余念がありません。曹爽の周囲は、司馬懿が仕えた曹一族の重厚な雰囲気とは全く別の、危うい空気に包まれていました。
何晏、やり口が狡猾すぎてイライラする。ケンカを差し出すなんて、この時代の男たちの価値観にはついていけない。
司馬懿の家の中では、息子たちの間で思惑が食い違っています。三男の司馬倫は官職を求めて柏霊筠に相談しますが、彼女はまだ早いと退けます。柏霊筠は司馬昭への農事命令が、真の力を隠すためのものだと察していますが、張春華はただの父子喧嘩だと思い込んでいます。
物語の締めくくりとして、司馬懿は牢獄の辟邪を訪ねます。かつて自分を追い詰めた相手に対し、司馬懿は着替えを届け、一人の人間として言葉を交わしました。辟邪は司馬懿の慈悲に深く感謝し、最後は先帝が眠る山陵のそばで葬られることを望みます。魏を内乱から救うという司馬懿の覚悟が重く響きました。
最後に司馬懿が辟邪に見せた優しさ、泣けました。これまで敵として憎んでいた相手にここまでできるなんて、驚いた。
70話で感じたこと
一番印象に残ったのは、やはり牢獄でのやり取りです。権力の頂点から引きずり下ろされ、誰からも蔑まれるはずの辟邪に対して、司馬懿だけが最後まで一人の人間として敬意を払いました。あの場面の静けさには鳥肌が立ちました。曹爽が財宝に目を輝かせて下品に笑う一方で、司馬懿は死にゆく者の尊厳を守ろうとする。この二人の振る舞いの差は、もう修正不可能な溝として魏の行く末を分かつものに見えました。
そして、司馬昭に対する司馬懿の教育も強烈でした。息子に泥にまみれろと言い放つ司馬懿の背中からは、愛があるからこそ突き放すという冷徹なまでの厳しさが伝わってきます。現代なら甘やかしてしまいそうなところを、あえて厳しい「修養」の世界に引きずり込む。その一方で、曹爽の周囲に集まる何晏や丁謐たちの薄っぺらな権力欲ときたら……。
物語全体に地鳴りのような緊張感が漂い始めています。曹爽一派が積み上げていく危うい城が、司馬懿の静かなる策によってどう崩されていくのか。この重苦しい空気がいつ弾けるのか、今はただ静かに見守るしかありません。特に辟邪が最期に望んだ「先帝の眠る場所への埋葬」という願い、あの言葉を聞いたあとの司馬懿の表情、忘れられません。
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