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クルミットです♪
この17話、見終わってしばらく「傘を差す、か……」って頭に残っていました。仕事の話なんだけど、なんか、すごく人間らしい言葉で。
紀星が締め切りギリギリで品質検査印つきの成果物を持ち込む場面、そしてその後の韓廷との夜の会話。この回のいちばん大事なところはそのふたつだったと思います。長姉がじわじわ動いている気配もあって、見ていてひやひやする展開も続きます。
それでは17話を一緒に見ていきましょう!
星より輝く君へ 17話のあらすじ
取締役会が星辰(紀星が運営する会社)の件を大げさに問題視します。韓廷には、長姉がその動きの裏に絡んでいることがわかっていました。
やっぱりか、という感じ。長姉はどこまでも手を引きません。
韓廷は肖亦驍に電話をかけ、東揚の散在株をいくらか買い集めるよう指示します。長姉の株式持分を薄めて、今後の発言力を抑えるためです。派手な対立ではなく、静かに根回しを進めるところが韓廷らしいと思います。
一方の紀星は、社員たちと一緒に深夜まで残業していました。新しく手配したプリンターのプログラム設定に取り組んでいて、長い時間をかけてテストを繰り返し、やっと安定稼働にこぎつけます。
韓廷が夜食を持って星辰に来ると、紀星の顔がもうぐったりしていました。「マネージャーとして、部下のミスを自分でかぶって残業まで付き合うのは、成熟した経営者のやり方じゃない」と韓廷が言います。
正論です。でも紀星の答えが、この回で一番響いたところでした。
「会社を立ち上げたばかりだから、新人にはできるだけ失敗する余地を作ってあげたい。自分は雨に打たれた経験があるから、社員には傘を差してあげたい」
この「自分が雨に打たれたから、傘を差したい」という言葉、すごく染みました。格言っぽくなくて、ただ静かにそう思ってる感じが伝わってくる。
帰宅した韓廷が、その「傘を差す」という言葉をしばらく考えている場面があります。韓廷は若いうちから家族企業を仕切ってきた人で、厳しく、決断が早いことで今の地位を築いてきました。そういう人間から見ると、紀星のやり方は理解しづらいはずです。でも「面白い」と感じている。その「面白い」の意味が、単純な感心とは少し違う気がして、じわっときました。
祖父は最近、星辰についての悪い噂をいろいろ耳にしていました。以前から「専門の経営者を入れるべきだ」と韓廷に勧めてきたのに、韓廷は最後まで紀星を信じると言って動かない。祖父がその判断を疑い始めているのが、静かに伝わってきます。
そして、この話の山場。長姉はすでに動いていました。自分の腹心を星辰に送り込む準備を整えていて、外部委託の契約書まで用意してあったんです。韓廷はソファにゆったり座って「まだ約束の時間は過ぎていない」と静かに言うだけ。
このシーン、韓廷がぶれなさすぎて怖いくらいでした。動じないってこういうことか、という。
本当に残り1分のところで、紀星が飛び込んできます。手には品質検査部門の赤い合格印が押されたプリンターの成果物。韓廷はすぐに合格を出して、次フェーズの実験費用を振り込みます。
長姉の顔が青くなって「運だけでは長続きしない、次を見てなさい」と吐き捨てて出ていきます。まあ、そう言いたくなる気持ちはわかりますが。
韓廷は長姉が出ていく後ろ姿を見て、ちょっと満足そうにしています。そして紀星に、人工知能医療の展示会の招待状を手渡しました。こういう規模の展示会は、小さい会社には普通声がかかりません。韓廷から再び信頼を示してもらえた紀星は、この人に出会えてよかったと感じます。
一方、蘇之舟は栗俐の彼氏が高いバッグを買ったと知ってから、毎日オフィスに籠もって仕事に打ち込んでいます。目の下に黒クマを作っていて、友人に心配されていました。ただ以前より落ち着いていて、仕事に軸足を移しつつあるのが見えました。失恋の痛みをそういう形で消化しているんですね。
栗俐の方は、肖亦驍にカップル歯ブラシを渡して、もう完全に彼氏扱いです。ところが肖亦驍は、毎晩違う女の子からメッセージが来るような人で、栗俐が本気になっているのを見て「どうやって引くか」を考え始めています。
栗俐、早く気づいてほしいです。これは長続きする相手じゃないです。
星より輝く君へ 17話の感想まとめ
この回でいちばん残ったのは、やっぱり紀星の「雨に打たれたから傘を差したい」という言葉です。
ドラマの中でキャラクターが仕事論を語るとき、格言っぽくなるか説教くさくなるかのどちらかになりやすいんですが、この台詞はそうじゃなかった。「自分が雨に打たれた経験があるから」という根拠が、ちゃんと紀星という人の経験から来ていて、押しつけがましくない。
韓廷が家に帰ってからもその言葉を考えていた、というのもよかったです。「面白い」という使い方が、共感でも感動でもなく、自分とは違う価値観に触れたときの「へえ」に近い感じがして。
長姉との一戦も、今回はかなりひやひやしました。韓廷が「まだ時間は過ぎていない」と揺れなかった場面、外側は静かなんですが確実に駆け引きになっていて、紀星が1分前に滑り込んできたときは前のめりになりました。
祖父が韓廷の判断を疑い始めているのも、さりげなく不穏です。紀星が評価されればされるほど、長姉サイドからは邪魔になる。「次を見てなさい」と言って出ていった長姉が次に何をしてくるか、気になるところです。
蘇之舟と栗俐の話は、じわじわ痛い方向に向かっています。肖亦驍が本命ではないのが見え見えなのに、栗俐だけ知らない。カップル歯ブラシを渡して喜んでいる栗俐と、すでに出口を探している肖亦驍の温度差が、読んでいてきつかった。
この回、紀星が長姉に完全勝利した場面より、韓廷に夜食を持ってきてもらって「傘の話」をしたあの夜の場面の方が、ずっと頭に残っています。
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