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クルミットです♪
今回は「大奉打更人」第2話について書いていきます。第1話でナトリウムを作ってみせた許七安ですが、家に帰った途端にとんでもない場面に遭遇します。兄が首を吊ろうとしていたんです。穏やかな家族の時間になるかと思いきや、いきなり物騒な展開でびっくりしました。そこから捕快という新しい仕事につくことになり、初日から殺人事件の謎解きをすることになります。それでは2話を一緒に見ていきましょう!
大奉打更人 2話のあらすじ
許平志たちが家族そろって帰宅すると、家の中から異様な気配がします。扉を開けてみると、なんと息子の許新年が首を吊ろうとしていたところでした。慌てた家族が総出で許新年を引き下ろし、なんとか事なきを得ます。
いきなりこんな場面から始まるとは思いませんでした!
許新年は科挙に合格した秀才で、これまで書院で働いてきた人物です。ただ、堅苦しいくらい真面目な性格で、賎民の身分に落とされたことをひどく恥じていたようです。思い詰めた末についカッとなって首を吊ろうとしたようで、家族の帰りがもう少し遅ければ大変なことになっていました。
夜になると、家族そろって豪華な夕食をとります。月明かりの下、みんなで許七安がどうやって事件の真相にたどり着いたのかを聞く時間になりました。ナトリウムを作ったという話を聞いても、父の許平志はまったく驚きません。それどころか「そのくらい簡単だ、自分もあと少しで思いつくところだった」と言い出します。
お父さん、その自信はどこから来るんでしょうか
許七安はここ数日、家でよく食べてよく眠って過ごしていました。どうやら元の世界には戻れそうにないと感じ始めていて、それならこの人生をじっくり生きていこうと気持ちを切り替えます。焦らず、まずは家族のことを知ろうと考えたようです。
一緒に過ごすうちに、許七安は家族それぞれの性格が見えてきます。父の許平志は武人らしく、まっすぐで裏表のない人です。一方で叔母はかなり抜け目のない性格で、許平志がこつこつ貯めていたへそくりを容赦なく取り上げてしまいます。
おばさん、それは容赦なさすぎです!
二人の妹はどちらも素直で無邪気な性格です。年上の妹は活発でよく動き、「禁書」と呼ばれる本を読むのが好きなようです。もう一人の五、六歳くらいの妹は大の食いしん坊で、とにかくよく食べます。
真相を解明した功績が認められ、許七安は正式に捕快になることが決まりました。本人としては役所勤めより、まとまったお金を稼ぐことのほうが目的だったようです。ただ商売を始めるにも元手がなく、叔母も「働かない者は養わない」の一点張りで、結局家から追い出されるようにして送り出されてしまいます。
許七安、本当は働きたくなかったんですね
仕方なく捕快の制服に着替え、のろのろとした足取りで衙門へ向かいます。着任初日から、許七安はある事件の話を耳にします。王甫頭は上役から結審を急かされているのに、手がかりがまったくないという状況に困り果てていました。王甫頭は最初、いかにも文人らしい許七安をあまり頼りにしていなかったようで、これまでの経緯をひととおり説明しただけで資料を渡してしまいます。
ところが許七安は事件のあらましを聞いただけで、だいたいの見当をつけてしまいます。事件はこうでした。地元で有名な財主の張友瑞が、二十歳も年下の妾を娶っていました。ある深夜、その張友瑞が何者かに殺されてしまいます。現場には草木が踏み荒らされた跡もなく、不審な足跡も見当たりません。死者は鈍器で殴られ、仰向けに倒れていましたが、致命傷はなぜか後頭部にありました。しかも現場は妾の庭でした。妾は誰かが塀を乗り越えて逃げるのを見たと証言しますが、塀にはそれらしい痕跡が残っていません。
塀に跡がないのに乗り越えて逃げたって、さすがに無理があります
許七安はここで、張友瑞の息子である張献と妾が密通していたのではないかと推理します。それが張友瑞に見つかってしまい、露見を恐れた張献が思い切って父を手にかけたのではないか、というものです。妾の様子に何か思い詰めたものを感じた許七安は、日頃から人の心理について書かれた本を読んでいたこともあり、根気強く問いかけていきます。すると妾はこらえきれなくなったように、包み隠さずすべてを話し始めました。
聞き出し方が捕快というより、もう心理カウンセラーです
この事件は最終的に、妾が引き続き牢に留め置かれ、張献はほどなくして釈放されるという結果になりました。許七安はこの結末にどうも納得がいかない様子です。ですが王甫頭は、もう気にしなくていいと許七安に告げます。訟師が結審の文書を浩気楼に届けるのを自分の目で見たから、あとは自分たちの仕事ではないという理由です。
大奉打更人 2話の感想まとめ
一番印象に残ったのは、やっぱり許新年が首を吊ろうとしていた場面です。第1話が事件解決で明るく締まっただけに、まさか2話の冒頭でこんな重い展開が来るとは思いませんでした。真面目な人ほど、周りに助けを求められずに一人で抱え込んでしまうんですよね。許新年の気持ちを考えると、切ないです。
夜の食事シーンは一転して穏やかで、家族の距離感がよく伝わってきました。許平志が息子の手柄を素直に喜べず、自分の方がすごいみたいな反応をするところは、なんだかんだ言って許七安を認めているようにも見えて、微笑ましかったです。叔母のへそくり没収も、笑えるようで地味に容赦がなく、この一家の力関係がよくわかる場面でした。
事件パートは、証拠がほとんどない状態から許七安が一気に真相へたどり着くスピード感が気持ちよかったです。ただ、張献があっさり釈放されて終わったのはどうにも引っかかります。許七安が納得いかない顔をしていたのも当然だと思いました。王甫頭が浩気楼という場所の名前を出したあたり、この事件の裏にはまだ何かありそうな気配を感じます。
家を追い出されるようにして衙門へ向かう許七安の、あののろのろとした後ろ姿が忘れられません。嫌々ながらも新しい生活を受け入れ始めているのが伝わってきて、思わず頑張れと言いたくなりました。
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