大明皇妃-あらすじ-16話-17話-18話-感想付きネタバレでありで!

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永楽帝の猜疑心と攪乱によって、三皇子による後継者争いの画策は、水面下で混乱の度合いを深めつつあります。その最中に朴妃が寵愛を受けたために生じた懐妊問題は、さらに強い疑心暗鬼を周囲にもたらし、朴妃失踪事件を引き起こすことになりました。

今回は、物語の中で大きな意味を持つ二つの「再会」があります。永楽帝の在位22年間の中間地点に建文帝との再会をもってきましたよ!そして靖難の役によって生き別れとなった若微と蔓茵の姉妹もようやくお互いに名乗りを上げることができそうです。10年の月日は姉妹の間にどう影響するのか、気になりますね~♪

【大明皇妃 -Empress of the Ming-】(ネタバレあり)

第16話「2人の皇帝」

永楽帝と建文帝の再会を前に、孫愚は若微が関わることに反対するが、若微は遺児の解放のためやり遂げる覚悟を見せる。若微の変化に、徐浜は彼女のこれまでの不憫さを思う。
若微以外の誰かを起用すると、再会の後に口封じで消されてしまいそうなのですよね…

若微はすべてが終わったらもう会うことはないと、朱瞻基に別れを告げようとするが、朱瞻基は都に留まるように説く。若微は徐浜と一緒に船で各地を巡る夢を抱いており、朱瞻基とは進む道が違うと言う。朱瞻基は「去る前に君のことを忘れさせてくれ」と言う。
若微の気持ちは現時点では微妙に徐浜に傾いているのでしょうか、朱瞻基あわれ…

胡善祥は昇進の祝宴を開催し、侍女や宦官たちを招待した。皇太子妃の後ろ盾を得た彼女の引き立てを期待して、各部署の主管たちが賄賂を握らせる。その額の多さに驚き喜んでいたところに、安貴妃が宴に乱入し胡善祥を罵る。そこに皇太子妃が現れて安貴妃を諫めて追い返し、「地位あるものの苦しみをこれから学ぶのよ」と胡善祥にも釘を刺す。
安貴妃は寵愛も子もない「貴妃」なのに、こんなに暴れたら後宮で生き残れないのでは

再会当日、永楽帝と建文帝はそれぞれ仏塔に到着する。徐浜は離れたところで人質の朱瞻基と待機していた。そして若微は永楽帝に伝言を託され、仏塔の上の建文帝に会う。彼は出家して僧侶になっており、穏やかに微笑みを浮かべていた。
9階の昇降、若い若微でもいきなり息が上がっています。これはキツイ!頑張れ若微!

若微は永楽帝に建文帝の証として伝国璽の押印を手渡す。永楽帝は建文帝が本物だと納得し、太上皇の称号を受けてほしいと伝えるが、建文帝は出家した身であり二度と戻らないと答えて伝国璽そのものを差し出す。しかしそれでも永楽帝はまだ安心できないと思う。
その頃、周囲の山を護衛していた衛兵が、刺客の襲撃を受けて殺害される。その刺客は若微たちのもとを出奔した聶興だった。
伝国璽を見た永楽帝がまるで指輪物語の「いとしいしと」を目にしたゴラム状態に…

永楽帝は建文を試そうと伝国璽を返却しようとするが、若微はすでにその答えを聞いていた。伝国璽を受け取らないなら、いっそ海に捨ててこの世から葬り去るべきだと。その答えに永楽帝は思わず玉璽をつかみとる。
まさに伝国璽はマイプレシャス… 簒奪した側とされた側と、どっちが幸せなのか…

若微は「靖難の遺児たちを救った後はどうすれば」と建文帝に尋ねるが、その答えは「どこに至ろうとも苦悩はあるが、己と和解すること」だった。その時、永楽帝が約束を破って9階に姿を現し、自分の死後の反乱の可能性を問う。そこで建文帝は自分を殺すことで心の平安を得られるなら、と両手を広げる。それを見て永楽帝は「建文は自害した」と塔を降りていく。建文帝は若微に跪いて「いつか遺児たちに会うことがあったら、私に代わってお詫びを」と言う…
永楽帝は見栄っ張りなので、息切れが収まるのを待って満を持しての登場だったかと♪

徐浜は永楽帝と建文帝が無事仏塔から出て来るのを確認する。すると朱瞻基は徐浜に剣を突き付け、徐浜に若微から離れて都から出ていくように迫り、勝負を挑む…
祖父も孫も、後から平然と約束を破ってくるのが朱家の得意技ですよね~

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第17話「姉妹の再会」

朱瞻基と徐浜は、若微とのかかわりをかけて剣を交える。その頃、下山していた永楽帝と若微の一行は刺客の襲撃を受ける。刺客を追った若微は矢を放つが、射抜いた相手は聶興だった。聶興は若微を突き飛ばして姿を消し、転げ落ちた若微は古傷が開いて出血する。
16話で聶興が護衛を襲撃してどうなったのかと思ったら、ここにいましたね!

朱瞻基と徐浜の手合わせは、結局お互いに武器を投げ捨てて終わる。朱瞻基は自分と若微は離れられない運命だと思うが、徐浜は「殿下といれば彼女は死ぬ」と、朱瞻基に対して対抗心をあらわにする。
男同士の意地よりも、肝心の若微の気持ちはどうなのよ、と思わずにはいられません

昇進した胡善祥は、かつて心眉の世話でお見合いした老宦官・金栄の宮を訪れる。その時胡善祥を罵り、頬を張った若い宦官たちは恐縮し、お互いを罰して殴り合うが、胡善祥は慇懃に金栄の功績をたたえて皮肉る。金栄を勧めた当の心眉は、内心恐れながらも胡善祥にこれからも親友だとすり寄り、「秀女になるには高官の推薦人が肝心」と吹き込む。
後宮の因果応報は恐ろしい…。心眉の面の皮の厚さにも感心させられますね♪

下山した朱瞻基は刺客襲撃と若微の怪我を聞き、聶興に怒りを爆発させる。役目を果たし終えた若微が皇宮を出ていくつもりだと察して、朱瞻基はどこにも行けずにここにいるだけの自分をさらけ出し、「私と芝居を続けないか?」と切り出す…
朱瞻基は精一杯のプロポーズなのだと思うのですが、若微の気持ちがいまひとつ不明♪

朱高煦は、朱高燧から「父帝がしばらく行方不明になった」という情報を聞く。それについて昨夜死亡した侍衛から死の直前「建文」の二文字を聞き出したという。父帝が何か策を弄したに違いないと囁き合う二人の様子を、総管の鼻涕が陰でうかがう。
その頃、永楽帝は詔獄の楊士奇に会いに行き、再び「私の後継者は?」という質問を投げかける。楊士奇は変わらず「皇太子」と返し、皇孫の存在により三代の栄という答えを聞いて、永楽帝は笑い出す。
楊士奇がこれで「漢王」と答えたらアウトだったのですね。ファイナルアンサー成功!

朱高煦は父に利用されたと憤慨して東宮にやってくるが、皇太子は父帝の思惑などすでに承知の上だった。朱高煦は皇太子のようには考えられず、馬鹿にしていると激怒する。皇太子は宦官に白毛閣大学士の盛りの世話を任せ、呑気に朝議に出かけていく。
白毛閣大学士はオスだったのですね…白毛閣大学士もまた官服風のお洋服でお揃い♪

永楽帝は鶏鳴寺から戻り、朝議の場でオイラト討伐を発表し、そのため皇太子を監国に復帰させ、朱高煦と朱高燧を親征に同行させるという。読み上げられた聖旨では、皇太子が六部の総括権を得て権限が強化され、朱高煦は不満をあらわにする。その一方、玉座の陰で永楽帝は己の肉体の衰えを感じ始めていた…
永楽帝の息子の使い分けは非常に上手なのですが、息子の心を察することは苦手かな?

聖旨では楊士奇をはじめ楊氏三人が昇進したことで、官吏たちは祝福に沸いていたが、皇太子派なのに後れを取った解縉は仏頂面だった。そこに鼻涕が解縉あての聖旨を持って現れ、喜びもつかの間、辺境への左遷を命じられて愕然となる。
なんとも本音丸出しの詔♪ 永楽帝は多分、人の悪口を聞かされるのが嫌いなのですね

永楽帝は尚書房に朱高煦がわがもの顔に置いていた剣や槍を投げ捨て、それを見た朱高煦はおろおろするが、皇太子と朱高燧は笑いをこらえる。永楽帝は三人を呼びつけ、ヌルガン都司で労役をしている靖難の遺児の段階的拘束の緩和を命じる。永楽帝は瞻基の婚儀と遷都との問題を片づけて安心して親征に出発しようとしていた。
永楽帝はそろそろ自分の「残り時間」が気になり始めたということなのでしょうか

左遷を命じられた解縉は皇太子に泣きつくが、皇太子は辺境に行くしかないと諭す。陰謀の罪に問われたのだから、ここにいるところを陛下に知られたら大変!と皇太子は解縉を丸め込んで追い返してしまう。
解縉が最初に出てきたときの皇太子と、この場面とを比べるとあまりに落差が…

若微に薬湯を届けに来た胡善祥は、若微の名前を聞いてもしやと涙をこぼす。若微も蔓茵しか知らない如意を胡善祥に見せ、姉妹で遊んだ記憶が二人の間で結びつく。ようやく天が憐れんで引き合わせてくれたのだと、二人は抱き合って涙するのだった。
思ったより早く姉妹が再会できましたね!もっと後になってからなのかと思いました

朱高煦は監国の引継ぎのため、東宮に書類を持参する。皇太子が監国の仕事について愚痴をこぼしても、今の朱高煦には自慢に聞こえ、皇太子が兵部の実権を手にしたことを「得をした」と皮肉るのだった。
永楽帝がどういう思いで配したかではなく、得とか損とか考えるうちは、玉座は遠い…

第18話「妹の決意」

若微と胡善祥=蔓茵は再会を果たし、10年の月日を埋めるようにお互いのことを語り合う。若微は皇太孫妃の件を聞かれ、朱瞻基には嫁がないと言うが、胡善祥は秀女になりたいと言う。朱瞻基に嫁いで息子を産み、その子が即位したら自分たちの両親の死に様を打ち明けるという胡善祥の復讐計画を聞いて、若微は言葉を失う…
胡善祥は幼い頃から体罰続きで歪んでしまったのでしょうか、何かもう手遅れ感が…

靖難の遺児赦免の話を聞きつけた盛庸、平安の2人の老将軍が永楽帝に反対を上申してきた。自分たちが逆賊になる上、恨みを募らせた遺児たちの復讐も考えられると訴えられ、永楽帝は強硬に話を打ち切る。朱瞻基は祖父帝からいきなり、婚儀に必要な若微の生年月日と出自、徐浜の希望の官職を尋ねられ慌てる。永楽帝は「昨夜(建文との再会)のことを知るものは皆、都に留める」と言う。
秘密を知る者は目の届くところから離さないのですね。孫愚たちは永久拘束状態に…

朱瞻基は若微と徐浜を郊外に誘い出す。しかし若微の秀女推挙や進まない遺児の救済について、朱瞻基と徐浜の言い争いがやまず、若微はうんざりする。しかし都から出られないことなど、事前と約束が違ってきたことで、若微はいら立ちを朱瞻基にぶつける。
聶興が「それ見たことか」と笑いそうです。朱瞻基も板挟みで大変ですよね~

朱瞻基は建文との再会で永楽帝の心のわだかまりを解き、さらに永楽帝の命の恩人が朱瞻基に嫁ぐことで、皇太子一家は盤石になると噂され、朱高煦と朱高燧は焦りを深めていた。二人は互いにけん制し合うが、朱高煦は朱瞻基の婚儀の後で若微の出自を父帝に知らせようと企む。
若微から「陛下」と呼ばせていたのを暴露されたらどうなるか、考えていないのかな?

若微は徐浜に連れて行ってほしいと頼み、二人は離れがたい気持ちを抱えて寄り添うが、徐浜は靖難遺児の救済に命を懸けると誓っていた。すべてを忘れて都を離れることはできず、徐浜が若微から身を引こうとしていると知り、若微は深く傷つくのだった
実は若微の気持ちは徐浜とこんなに接近していたのですね。朱瞻基ピ~ンチ♪

朱瞻基は孫愚に若微の出自について相談するが、嘘が見破られないような経歴にならず苛立つ。孫愚は、徐浜と若微に男女の情があるとみており、若微をあきらめてくれと朱瞻基に頼むが、祖父帝の意志には逆らえない。孫愚は朱瞻基に「何があっても若微を守る」と天に誓わせ、見破られないような経歴を作ると請け負う。
さりげなく語られていましたが、孫愚の人生もなかなか波乱万丈ですよね…

胡尚儀が熱を出して倒れ、胡善祥は看病しながら涙をこぼすが、「まだ死んでいない!」と胡尚儀に頬を張られる。胡善祥は昇進した仕事について聞かれ、皆から賄賂をもらったことを話す。胡尚儀は高位なのに質素な訳を聞かれ、「お金を受け取ったら身を買われたも同然、だがその賄賂を返せば信用できないとみられ、陥れられる」という。胡尚儀はどうすればいいかは教えず、「皇太子妃を訪ねて、何の準備が必要か尋ねなさい」とだけ言う。
胡尚儀先生の後宮生き残り講座…なかなか深くて難しいものがあります

胡善祥が皇太子妃を訪ねると、「昇進して旨味がわかったか」と聞かれ、宮中の者たちが皇宮を利用して儲けている愚痴を聞かされる。そこで胡善祥は祝宴でもらった賄賂を「冊封と婚儀に」と献上して忠誠心をみせる。皇太子妃は胡善祥が気に入り、さらに「漢王が秀女の推薦をまだ嫌がっている」ともらしてみせる。
皇太子妃は狙って言っているのやら、漢王に本気で取り入ってこいというつもり??

胡善祥は朱高煦に面会し、秀女への推薦を求める。好色そうに肩を抱かれ体を固くしながらも、胡善祥は宦官同士のもめごとを例に引いて、「本当は仲が良くても外部の者の前では争うふりをする、そうでないとまとまって対抗してくると思われるから」と、三皇子の関係を看破してみせる。朱高煦は胡善祥に真を突かれ、わざと怒って追い返す。
胡善祥はかなり危うい綱渡りに踏み出したような気がします。大丈夫かなぁ…

孫愚が若微に、練り上げた出自を持ってきて覚えるように指示する。朱瞻基を信頼している孫愚に対し、なぜ見初められたら嫁がなければいけないのかと若微は怒りを爆発させる。
もし若微が永楽帝の命を救わなかったら、少なくとも嫁がなくて済んだかもしれないですが、遺児の解放を永楽帝に決断させるには至らなかったかもしれないし、皮肉ですね

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13~16話の感想

伝国璽が欠けた由来を永楽帝が若微に語って聞かせていましたが、「完璧」や「怒髪天」の言葉の由縁となったこの「和氏の璧」は、歴史上様々ないざこざを引き起こしてきた逸物ですが、永楽帝が言っていたように「始皇帝が伝国璽に加工させた」というのは「諸説あり」のようです。「ミーユエ」には薄くて丸いドーナツ状のものとして登場していましたが、あれをどうやって四角の印に加工するのか微妙ですよね。

その探していた伝国璽を建文帝から取り戻し、反乱の危険性がないと確認できたことで、永楽帝は再会の後何か吹っ切れたように大業に邁進しはじめました。靖難のトラウマは、永楽帝の中ではひとつの区切りがついたのかもしれません。
それにしても、建文帝の悟りぶり、生き仏様か?というレベルです。おそらく永楽帝の申し出を受けて称号を得て隠遁しても、いちゃもんつけられて結局殺されることになったはず。そもそも永楽帝は再会の時点でほぼほぼ殺す気満々だったと思うのに、その殺気すら昇華させてしまう建文帝… すべてを我が手につかみたい永楽帝と、すべてを捨て去った建文帝の対照的な描き方に凄みというか、ある種の恐怖を感じました。

そしてもうひとつの再会ですが… 若微と蔓茵の再会は、10年の月日によって「孫若微と胡善祥の始まり」になってしまいました。胡善祥が後宮という場所で、しかも胡尚儀という人物によって養育されたことが、復讐の念をよりこじらせることになってしまったようです。胡善祥は後宮の仕様で仕立てられた超一級の後宮脳なので、宮中を渡っていくのに最適な思考と行動様式になっていますが、それが今後姉妹の間に、そして胡善祥自身にも影を落としそうな予感です。

…本当はメインになるはずの、朱瞻基と若微と徐浜の三角関係ですが、割とどうでもいいというか… 若微が恋愛体質じゃないからしょうがないですね!それよりも、若微が結局何時間かけて9階を何往復したのかの方が断然気になります♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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