大明皇妃-あらすじ-13話-14話-15話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪
若微が園遊会で永楽帝の命を救ったことは、朱家の後継者争いにひそかに波風を立てることになりました。これで朱瞻基が若微を皇太子妃に選び、皇太孫に冊立されたら、皇太子勢力は盤石に…。そこでここまで謀反の計画が失敗に終わってきた朱高煦、そして朱高燧の駆け引きの動きが活発になってきています。

若微たちの思いは、ただひたすら苦しむ遺児を解放することで、永楽帝と建文の再会がどうやら実現しそうです。今回はそこに、永楽帝の寵愛を受けた朴妃が騒動を起こし、胡善祥がそれによって一歩、野心の実現に踏み出すことになります。
人々の野心がさらに周囲の人々を巻き込み、その野心の頂点に立つ永楽帝は、右往左往する周囲をしり目にどこまでも気まぐれです。わがまま皇帝に振り回される息子たちの阿鼻叫喚を、今回も「まぁ頑張れ」と温かく見守っていきましょう♪

【大明皇妃 -Empress of the Ming-】(ネタバレあり)

第13話「交換条件」

朱高燧が切り出した「兄上が喜ぶ話」というのは、朱瞻基が金令牌を没収されたことだった。しかしそんなことでは朱高煦は納得せず、靖難の遺児たちを自分に引き渡せと迫る。それでも朱高燧は、あの三人は自分の護身札だと、逆に兄を脅して見せる。
朱高煦、弟のこと結構舐めていたのではないでしょうか。朱高燧も朱家の男ですよね♪

孫愚、徐浜、聶興の三人は牢に入れられていたが、聶興は襲撃を受けた時の傷が悪化し、徐浜が牢番を急かして水を持ってこさせ、ようやく傷を洗うような状態だった。
聶興は前回、骨董品店が襲撃された際に足に矢を受けたのが、相当重症のようですね…

朱瞻基は鶏鳴寺に押し掛け、父の言葉から「隠密な行動こそ成果を得られる」と悟ったと永楽帝に話し、返された金令牌も断る。永楽帝は皇太子に渡すようにと銀票を差し出す。あの軍事費用の分担は、皇族が金を出したら官吏が傍観できずため込んだ賂を献上することを見越しての、朱高煦の妙策だったのだという。
朱高煦は武力にものをいわせるだけではなく、意外に老獪な策士でもあるのですね

朱瞻基は散歩ができるほどになった若微を見舞うが、金令牌を没収されて何もできないことで弱音を吐く。しかし孫愚たちのことを必ず探し出すと約束する。朱瞻基は、若微がそばにいると胸がざわつくことを自覚していた。
若微と朱瞻基はお互い心を開きつつはありますが、まだまだ不器用な青春ですね♪

永楽帝のもとには朱高煦も訪れ、宮中への帰還を促しつつ自分を売り込むため、皇太子と朱高燧について陰口をたたく。永楽帝は自分が皇太子に金を渡したことを伏せ、とぼけてみせる。一方、孫愚たちは趙王(朱高燧)のもとにいるとの情報が朱瞻基のもとにもたらされる。
前回12話で朱高燧が兄たちを評したのと比較すると、二人それぞれ性格が出ますね~

宮中では、永楽帝の寵愛を受けた朴妃が懐妊したかどうかに注目が集まっていた。朴妃の出世に賭けている安貴妃は、侍医を連れてきて診察させようとするが、自由を奪われてうんざりしている朴妃はそれを拒む。
安貴妃の過剰なプレッシャーが、むしろ逆に懐妊の妨げになっているような気がする…

朱瞻基が永楽帝のために建文捜索に奔走していることから、若微は三万人の遺児に代わりかつての恩讐を解くようにと永楽帝に懇願する。永楽帝は、建文を連れて来られたら過去を水に流し、三万人を都に戻すと約束する。
それは勅命として文書に残してもらった方が。このおじさん気まぐれですからね~

皇甫雲和は朱瞻基によって拘束され、若微が鶏鳴寺で立ち聞きした話を聞かされる。園遊会での暗殺犯はアデン国の刺客だったが、永楽帝は首謀者を朱高煦かと疑い、朱高燧が皇甫雲和の存在を父帝に密告していたという。皇甫雲和が反発するも朱瞻基は話を続ける…
刺客はすでに捕まっていたのですね。そして永楽帝の朱高煦への不信も根深いものが…

胡尚儀と胡善祥が朴妃に食事を届ける途中、漢王妃と趙王妃に出くわし、妊娠したかを知りたい二妃は、一緒にお見舞いにとしつこく食い下がる。すると胡尚儀は突然胡善祥を「料理が冷める!」と怒鳴りつける。「規則を破れば私が罰を与える!」という叱責は自分たちに向けられたものと察し、二妃は引き下がる。
胡尚儀さすが~!うっかりこの二人連れて行ったら、何を仕込まれるかわかりません♪

皇甫雲和は朱高煦に「例の三人が見つかった」と報告する。その頃朱高燧は暗殺未遂の刺客を拷問していたが、首謀者の名を「漢王(朱高煦)か?」と自白を強要しようとしていた。それを朱高煦が聞いていて朱高燧を一発殴り、三人の引き渡しを求める。
朱高燧は突然三人を御前に連行するようにという勅命が下り、朱高燧はやむなく三人を鶏鳴寺に。入り口では朱瞻基が待ち構え、永楽帝の勅命で叔父に外で待つように言う…
これ、朱瞻基が皇甫雲和を使って朱高煦を動かし、朱高燧が三人の居場所に駆け付けるように仕込んで、勅命を使って横からかっさらうという、なかなかうまくできた策ですね♪

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第14話「消えた妃」

朱瞻基は不満げな朱高燧に「同じ愚か者と朕を欺く方法をよく話し合ってから会いに来い」という永楽帝の詔を伝え、三人を連れて行く。鶏鳴寺の門前に取り残された朱高燧は、現れた朱高煦と言い争いになるが、宦官に帰るよう促されてしまう。
物まねで勅命とはなんという不敬♪でもその言葉、実際に陛下は言ってない気がする~

胡善祥は朴妃の食事の様子を事細かに記録していた。子を産めば自分が今以上に籠の鳥になると知って、朴妃は苛立ちを胡善祥にぶつける。「朴妃が子を授からなければ陛下まで笑い物になる」…耳に入ったそんな噂が朴妃をさらに追い詰めていた。
朴妃は多分15、6歳くらいで異国に送られてきたわけで、そりゃこうなりますよね~

胡善祥は侍女たちを自室に招集し、朴妃から聞いた「噂」を突き付けて厳しく叱責して萎縮させた後、優しく冗談を言って侍女たちから話を引き出す。侍女たちが妊娠の兆候がないと口をそろえるのを見て、胡善祥は「これは本当に陛下が恥をかくことになる」と笑いを取るが、それを朴妃が隠れて聞いていた…
胡尚儀同様厳しく、でも胡尚儀よりも話が分かる演出で人心把握とはおそろしい子…

徐浜は朱瞻基に、三万の遺児の解放について確認するが、朱瞻基はあくまでも建文を永楽帝に会わせることが条件だと迫る。どこまで信じたらいいのかと徐浜は迷うが、朱瞻基は本気でやり遂げると断言する。聶興は罠だと反発するが、若微の覚悟は固い。若微は出ていくと暴れる聶興を拘束するが、聶興は「ここを出たらお前とは永遠に敵同士」と言う…
孫愚の温度差が意外でしたが、そういえば孫愚は永楽帝側の兵士だったのですよね

安貴妃が朴妃を訪ねると、室内に朴妃の姿がなく大騒ぎになる。安貴妃は皇子たちが陥れたに違いないと訴え、永楽帝に訴えようとするが、安貴妃が掟破りの面会を見逃されてきたことを指摘して胡尚儀がその場を収める。しかし誰も外に出た者はいないという。
まるで後宮ドラマのような。ライバルの懐妊は速攻で潰すのが、後宮あるあるですものね

徐浜は永楽帝に謁見し、建文との再会についての段取りを説明する。無錫の霊山寺山頂の塔で、建文が9階に、永楽帝が1階に入り、互いに顔を合わせず、本人の証を示すのが精いっぱいだという。再会を望まない出家した建文がこの件に応じたのは、遺児たちのためだった。
徐浜は建文帝の居所を知っていて、連絡も取れるのに「陛下」に従っていたのかな?

永楽帝は朱瞻基を誉めるが、朱瞻基は褒美を辞退し、その代わり遺児を赦免し都に戻してほしいと願う。しかし永楽帝は「信念を変える皇帝にはならぬ」と拒否し、自分のやるべきは遷都と異民族の平定であり、遺児の救済は朱瞻基たち次の世代に託すと言う。
救済は交換条件じゃなかったのですか。若微と約束したのはなんだったのですか~!

翌朝、聶興はすでに出て行った後だった。孫愚は一晩説得したが、死んでも出ていくと聞かなかったのだ。聶興はいまだ夢の中で、死ぬまで突っ走るのを止めることなどできない…
聶興が再会を邪魔するために突っ込んできたりしたら、色々面倒なことになりそうで

宮中では井戸や堀の中まで探したものの、朴妃は見つからない。胡尚儀は自分が全責任を取るとし、たとえ骸の状態でも朴妃を探し出すと言う。胡善祥は、自分が骸の身代わりになることで、皇太子に救われた恩返しをしたいと申し出る。皇太子妃は「生きてこそ、その忠誠心が役に立つ」と言う。胡尚儀は「責任を取るのは私」と胡善祥に怒りを爆発させる…
こんな事態の最中に、命がけでアピールする胡善祥の度胸が吉と出るか凶と出るか…

第15話「上り始めた階段」

胡尚儀は、朴妃失踪について出過ぎたまねをした胡善祥に激怒するが、胡善祥は自害も辞さない覚悟を見せ、胡尚儀に秀女推挙を切り出す。胡尚儀は本心では胡善祥に生きていてほしいと思っていた。胡善祥は胡尚儀に、鶏鳴寺にいる女子が自分の姉かどうか確かめてほしいと最期の望みを託す。
氷の女・胡尚儀も、実はツンデレだったのですね。胡善祥に対する隠れた愛情が…

安貴妃は物音で目を覚まし、箪笥の中を見ると、そこに朴妃が眠っていた。なぜ隠れていたのかわけを聞かれ、朴妃は夜伽の晩に永楽帝に触れられなかったことを打ち明ける。これまで追い詰められてきた二人は糸が切れたように涙する。
朴妃も永楽帝も本当のことは言えず、周囲が無駄に騒いで追い詰めてしまったのですね

夜明け近く、皇太子妃の使いが胡尚儀を呼びに来たことで、胡尚儀は胡善祥を逃がして自分が罰を受ける覚悟を固める。しかし使いが朴妃の発見を告げたことで、胡尚儀は態度を一変、いつもの冷淡な胡尚儀に戻り、胡善祥を突き飛ばして出ていく。
デレからの急激なツン、胡尚儀のリセットがあまりに素早くて笑ってしまいました♪

皇太子妃は朴妃失踪で徹夜するはめになり、朝になってようやく東宮に戻って来たところ、皇太子は呑気に犬と戯れていた。皇太子妃は夫に苛立ちをぶつけるが、皇太子は「陛下は懐妊したかなど気にしていない」と笑う。実は朱瞻基が献上した媚薬は、皇太子が服用している咳止め薬だったというのだ。
なんというオチ!陛下は効果がないな~とか思いながら一晩過ごしたのでしょうか…

皇太子妃は胡善祥を見込み、引き抜くと言ってきた。胡尚儀は胡善祥に出ていけと言うが、胡善祥は胡尚儀にすがってそばを離れないと訴える。そこに皇太子妃の使いが「胡善祥を尚儀局副署に封じる」と伝えてきたため、胡善祥は出自の発覚などものともせず、皇太子妃のお達しに応える決心を固めていた。
胡善祥のリセットも早い!血はつながっていないけど、この二人とても似ていますね

朱瞻基は父に秘密の任務の内容を打ち明けたため、皇太子は急遽鶏鳴寺に出かけると言い出す。朱瞻基は永楽帝との信頼関係に自信をみせていたが、まだ若く多くの旧臣もいる建文から帝位を守るためなら、陛下は孫の命など気に留めない、と皇太子は息子を諭す。
白毛閣大学士ちゃんかわいい~♪皇太子はわんこと戯れているときが一番いい感じ♪

胡善祥は尚儀局副署の官服に着替え、皇太子妃に就任の挨拶に赴く皇太子妃は、書生の娘であるわが身にひきくらべ如才ない胡善祥を「やり手」と誉める。皇太子夫妻を誉めながらもうまく褒賞の不満を伝える胡善祥の才に感心した皇太子妃は、昇進祝いの宴席の代金を太子府が持つことを許した上、胡善祥を秀女認め、罪臣の子である出自は今後隠すようにと言い渡す。
将来嫁姑になるであろうこの二人の、丁々発止のやりとりがかなり末恐ろしいですね~

永楽帝は皇太子の謁見に応じるが、半ば本気で「皇帝の座を譲れと?」と問う。各地の官吏となった者は皇太子・朱高熾が抜擢した人材であり、皇太子こそが明で最大の実力者だと評価しつつ、永楽帝はその高潔さが支持されることを恐れていた。そこで皇太子は「私は造反せぬゆえに太子にしたのでしょう」と本音をさらす。父の思いをすべて察した上で、「太子でなくても父上の子でいられれば満足」と言う。しかし建文に会うために朱瞻基を人質にすることにはきっぱりと反対してみせる。
お気楽に見える皇太子が、皇太子として最もふさわしいことがよくわかりますね♪

若微と徐浜たちは永楽帝と建文帝の再会計画の調整をしていた。建文帝が時間までに戻らなかったら人質の朱瞻基を殺すことになるが、孫愚はこの計画には裏があるのではと不安を隠せない。徐浜はいざとなったら朱瞻基を殺して自害する覚悟でいた。若微もまたこの計画を、命を賭してやり遂げる決心を固めていた。
若微たちは命がけですが、永楽帝は約束を守る気ないですからね、どうなることか…

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13~15話の感想

朴妃失踪事件は、一見メインの筋とは関係ないエピソードのように見えますが、皇后不在で後宮を仕切っているのが皇太子妃で、漢王妃と趙王妃がそれに傷をつけて引きずりおろそうと画策するという、表裏一体の政治抗争です。だからこそ必死で皇太子妃は寝ずで戦ったというのに、夫と息子のおふざけが絡んでいたのだから、そりゃもっと怒っていいと思います♪ しかし胡善祥が朴妃の食事に張り付いて細かくメモとっていたように、皇帝の「夜のお仕事」についてはちゃんと記録がとられている…はずですよね。でも、「してないから大丈夫」とは… 誰も言えませんよね~!言ったら下手すると何人もの首が飛ぶことになりかねないわけで、わかっていてもしきたりに従った人が何人かいたのかも…。
朴妃と安貴妃がこの先どう活躍するのかはわかりませんが、史実では朝鮮系の妃たちが大量処刑される事件が発生しているので、彼女らの今後の安寧を願ってやみません。

その妃たちのパニックを利用して、胡善祥が秀女への道筋をガッチリ手にすることになりました。皇太子妃が彼女を「やり手」と評しましたが、まさにやり手。その野心のせいで、いつか彼女はしっぺ返しをくらうことになるのではと心配です。そして野心を貫くことで胡尚儀に対して「あなたのようには生きたくない」と全否定していることに、胡善祥は気付いているのでしょうか。胡尚儀のわかりにくい愛情は伝わらないかも…

そしてとうとう、永楽帝と建文帝の再会が実現しそうです。第1話の剃髪から本当に出家してしまったらしい建文帝ですが、顔を合わせることのない再会はどんなことになるのでしょうか。心配なのは、命がけで再会を実現しようとしている若微たちは、永楽帝と「遺児の解放」を約束したつもりになっているのですが、永楽帝はあっさり「ワシは皇帝のコケンにかかわるからやらん、後世に任せた」と約束を投げてしまったことです。そこ、一番大事なことなのに!
永楽帝は再会で自分の罪悪感を解消できるのでしょうか、そして若微たちの祈りは届くのか、次回、叔父帝と甥帝の再会をお楽しみに!

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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