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クルミットです♪
朱瞻基は反乱分子を捕らえつつ、うまいこと若微を皇宮に連れこみました。秀女選抜のさなかとはいえ、あんなに周囲がざわつくところを見ると、朱瞻基今まで女っけがなかったのだな、とか余計なことを思ってしまいました…
しかし、今回発生する大事件勃発により、若微は急速に朱家のゴタゴタに巻き込まれていくことになります。そしてここまで順風満帆だったように見える朱瞻基ですが、東宮家が難しい立場に置かれることで、若微との関係にも影響が。常に誰かが企んでいる朱家の壮大なファミリードラマを、今回もハラハラと見守っていきましょう♪
【大明皇妃 -Empress of the Ming-】(ネタバレあり)
第10話「命の恩人」
永楽帝は朱瞻基に、各国の使者をもてなす園遊会に、東宮に連れてきている女子を帯同せよと命じる。しかし若微は放置された不満が爆発しており、こんな状態では祖父帝に会わせるわけにいかず、詔獄に入れていた徐浜に若微を説得させる。徐浜は「従順な者を演じるか、もしくは朱棣を殺せ」という孫愚の言葉を伝える。
冒頭の永楽帝の着替えを鄭和がお世話していましたが、以前は側仕えだったらしいです
若微が園遊会出席に同意したため、朱瞻基はある限りの衣装を持ってこさせて若微の支度にかかる。若微はうんざりするものの、反抗的な態度をとると、朱瞻基が人質を取っていることをほのめかすために逆らえない。
明朝版プリティウーマン♪ でも試着している着物がいまひとつババくさいのはなぜ…
その夜の園遊会。永楽帝は若微を玉座のそばに連れていく。その時若微と胡善祥は出会い、親しみを感じ笑顔ですれ違う。各国の使者が永楽帝に謁見する間、若微は小刀で暗殺する妄想を巡らせていたが、永楽帝は若微の率直な受け答えに好感を持つ。朱高煦は、反乱分子で見知っている若微が、父帝の傍らにいることに驚く。
自分の妃はほっぺたつねる程度だったのに、孫の妃候補はチェックに念を入れますね♪
その時、永楽帝の袖に刺客の矢が突き刺さる。若微は思わず永楽帝の前に飛び出し、二の矢を胸で受ける。場は騒然となり、朱瞻基は急ぎ若微を抱いて東宮へ運ぶ。三皇子は父帝に謁見を求めるが断られ、食い下がると、不機嫌な永楽帝にそれぞれの欠点をあげて追い返される。結局朱高煦は禁足を言い渡されることに。
「血の誓い」の時の長所羅列に比べ、今回のダメだしはどこか本音が爆発していますね♪
胡善祥はあの女子のことが気になり、見に行こうとするが、胡尚儀に「関わらぬこと」と止められる。もし関わって死んだら責任を負わされ、助かれば「あの者」は必ず地位を得ることになるのだと。胡善祥はその地位は自分も手に入れられると自信をみせる。
出世確実な相手に積極的に関われ、ではない胡尚儀の深謀がなかなか深いですよね
若微は生死の境をさまよっていたが、皇宮内では暗殺未遂をめぐりそれぞれの思惑がうごめいていた。朱高燧は刺客を兄・朱高煦の仕業と疑って責め立てるが、朱高煦は否定する。その朱高煦の憤懣は噂となって伝わり、皇太子妃・張妍は密かに喜ぶ。
犯人は最も得をする人物、と考えると、最も疑わしいのは朱高煦ではなく皇太子に…？
永楽帝は内閣首補となった楊士奇を呼びつけ、皇太子が自分を狙ったのかと問い詰めるが、思った答えが得られず激怒する。そうとは知らず、解縉は地位を盤石にするよい機会だと、皇帝の命の恩人・若微を秀女候補に入れるべきだと説いていた。皇太子はその説得に押されて若微を上奏することに。
若微の意識不明中にまさかの展開に。朱瞻基もこういう形は望んでいなかったのでは？
胡尚儀に「関わるな」と言われたものの、胡善祥は若微の病床に付き添い、姉の面影のある姿に「あなたは若微？」と問いかける。胡善祥の脳裏には、幼い頃両親と姉と過ごしたかすかな記憶がよぎっていた。
胡善祥は家族愛が薄い成長をしてきたので、若微の存在に希望を見ているのでしょうか
楊士奇は突然「太子と結託して朝廷を乱した」と断罪され、北鎮撫司の取り調べを受けることに。そして東宮にも北鎮撫司が乗り込み、皇帝暗殺の捜索が行われる。遅れて目覚めた朱瞻基は聖旨を見て呆然とするが、皇太子夫妻は突然のことでおろおろするばかり。朱瞻基は馬車を用意させ、若微を連れて宮中を出発する。若微の傍らには胡善祥が付き添っていた…
やっぱり疑われた～。永楽帝は皇太子を本気で疑っているのでしょうか、それとも？
第11話「死のふち」
永楽帝に呼び出された朱高煦は「お前は長子ではない、こらえてくれ」となだめられ、泣いて訴える。すると永楽帝は皇太子が暗殺の犯人だとにおわせて、監国を皇太子から引き継ぐように命じる。
永楽帝の勧進帳はどこまで本気なのか、本音がどこにあるのかさっぱりわからない…
朱高煦は引き継ぎのために東宮を訪れるが、皇太子は犬と遊んでおり、朱高煦に渡す書類はすでに準備されていた。謀反のことで父帝に謝罪するよう朱高煦から促されても、皇太子はとぼけてみせる。
わんこと戯れる皇太子は妙にかわいい♪でも考え込んだ表情はやはり父親似だな～と
朱瞻基が若微を連れてきたのは鶏鳴寺だった。姚広孝は若微を診て、心を込めて呼びかけるように朱瞻基に助言する。朱瞻基は目覚めない若微に話しはじめるが、それは今まで朱瞻基が誰にも明かしてこなかった、若微に共鳴する孤独な心だった。
超ドヤ顔だと思っていたあの初対面で、朱瞻基がそんなことを考えていたとは…
鶏鳴寺にやってきた永楽帝に、慌てて朱瞻基は父の無実を訴える。しかし永楽帝は皇太子を少し休ませるつもりだというので、朱瞻基はぽかんとする。若微を見舞った永楽帝は心を痛め、若微の家族を呼ぶように命じたため、朱瞻基は新たな難題に頭を抱える。
まさに狸オヤジ…お気に入りの孫である朱瞻基ですら真意が全く読めないのですね♪
監国になった朱高煦は鼻高々で皇太子を呼び出し、永楽帝が希望する軍備の拡大を実現するため、足りない費用を兄弟三人で負担しようと持ち掛け、反対する皇太子を丸め込む。一方朱高燧は、朱瞻基が真相に気付く前に逆賊を封じるしかないと兄をそそのかす。
朱高煦は監国を任されてもっとオタオタするかと思ったら、人使いはうまいのですね…
朱瞻基は詔獄に収監された孫愚、聶興、徐浜に会い、若微の具合が悪いので一人だけ面会させると伝え、医術の心得がある徐浜が選ばれる。鶏鳴寺で若微を見た徐浜は、余りに悪い状態なのを見て連れて帰ると言い出し、それを阻もうとする朱瞻基に剣を突き付ける。その時若微が意識を回復し、皆を救いたくて永楽帝を庇って矢を受けたと言う。そこに、朱高燧が孫愚と聶興を連れ去った、という知らせが届く。
徐浜だったからまだしも、聶興連れて行ってたら若微を見た瞬間に斬られそうですね
皇太子は、朱高煦に要求された軍事費の補填を工面するため、皇太子妃に都合をつけるよう頼んで激怒される。「家を差し押さえろと言ってやればいい」と言い放った妻の言葉に、東宮を見回して皇太子は何やら思いついた様子…
この夫婦のやり取りは毎度面白くて大好き！何を思いついたのか気になりますね～♪
朱瞻基は叔父のいる北鎮撫司に一人で乗り込もうとするが、徐浜に考えがあるという。
朱高燧は二人を皇甫雲和に引き渡そうとしたところに朱瞻基の来訪で、二人を殺せなくなった。万が一父帝に真相が知られたら皇甫雲和の命を差し出す、と朱高燧は釘を刺す。
朱高燧は兄の影でキャラが薄かったのですが、兄よりも容赦ないかもしれませんね
永楽帝は意識が戻った若微に会いに来た。「なぜ私を庇って矢を受けた？」と、望む褒美を聞かれた若微は「私が死んでも誰も困らない、でもあなたが死ねば皆が殺されてしまう」と答える。永楽帝は「朱瞻基の奴は果報者だ」と若微の言葉に感心する。
いやいやこの二人付き合ってないですから！ …って永楽帝に言ってみたい衝動に…
朱瞻基の前にようやく現れた朱高燧は、二人の引き渡しを拒み、逆に朱瞻基を脅しにかかる。しかし徐浜が耳打ちした言葉に動揺して一転、引き渡しに応じることに。
一方、目を覚ました若微は、傍らに永楽帝がいることに驚く。優しくいたわりの言葉をかけられ、若微は動揺する…
徐浜は何を囁いたのでしょう。徐浜という人物は意外と使える人だったりするのですね
第12話「皇帝の苦悩」
永楽帝は回復した若微に、出身やそこでの暮らしぶりについて尋ねる。若微は幼い頃、難民が歌っていた「鳳陽歌」を歌って聞かせるが、朱家の治世を揶揄する内容だったため、永楽帝は思わず声を荒げるが、他にない若微の率直な物言いに戸惑う。
若微は怖いもの知らず… 普通は剣を突き付けられてもちょっと歌えませんよね～
皇太子は、朱高煦が言い出した軍事費の不足分を賄うために、東宮の家具を街の市場で売り始める。それを聞いた朱高煦は「皇族の面汚し」と激怒したものの、そのまま皇太子の評判を落とした方が得策と見て、放置することに。
皇太子はむしろ商売の方がむいているかも？手相見とか気楽で楽しそうです♪
解放された孫愚たちは骨董店に戻る。そこに朱瞻基がやってきて、反乱分子は永楽帝と皇太子を陥れるため利用されていること、永楽帝は遺児の赦免を考えていると語り、建文との仲介を求める。徐浜が朱高燧に耳打ちした言葉は「靖難の遺児とあなたは関係ない、だが陛下に追及されたら巻き込まれる」で、朱瞻基は鋭い洞察をする徐浜を気に入る。しかし朱瞻基が骨董店を後にしてから、朱高燧が店を襲撃し三人を再び捕獲する。
朱高燧はいったん返すと見せかけて、あっさり取り返すのが朱瞻基より一枚上手ですね
朱瞻基は若微に、方孝孺が弟子に六芸を教えるのに使っていた唐時代の名品の琴を差し出す。爪弾き始めた若微に、朱瞻基は「君はどこから来て、どこへ行くのだ？」と尋ねる。琴を弾きながら若微は靖難の役の後を思い出す。あの１０年前、流刑になった若微は孫愚に連れられ過酷な環境に置かれたが、そこで大人たちに書を教わった。その中で聶興が孫愚に反乱を提案し、孫愚は反対したものの、若微が「敵を討ちたい」と決意したのだった…
琴の持ち主の方孝孺は、第１話で永楽帝に即位の詔を書けと命じられ断った人物ですね
若微の話を聞いた朱瞻基は、傷が治ったら若微を解放すると約束する。手柄を立てたい気持ちもあるが、つまらぬ争いを続ければ反乱分子を利用して祖父帝を追い詰める叔父と同じだと気付いたのだった。朱瞻基は孫愚たちと「建文に会わせてくれるなら三万人の遺児を赦免」と約束したのだが、その実現は難しい…
朱瞻基は叔父たちとは違い、深い情の部分を父から受け継いでいるように思えます
朱瞻基は、孫愚たちが骨董店から姿を消し、つけていた護衛は殺害されたことを知る。その首謀者・朱高燧は、鶏鳴寺に囚人車で「例の者」を連行していた。朱高燧は朱高煦をさりげなく庇い、父帝に対し朱瞻基と皇太子を貶める報告をする。朱高燧は帰りがけに慌ててやってきた朱瞻基に出会うが、自信満々に皇太子の商売のことを皮肉る。朱瞻基は祖父帝に会おうとするが、会わせてもらえない上に金令牌を返却させられてしまう。
朱高燧の口先のうまさ…でも多分、その真意を永楽帝は見抜いていると思うのですよ～
朱瞻基の憤懣は皇太子に向けられるが、父は笑ってまともにとりあってくれない。皇太子はこれまで父帝に甘やかされてきた朱瞻基を諫め、靖難の前に父帝は気がふれたふりをしながら、密かに地下で武器の準備をしていた話を聞かせる。その時「人間の心ほどこの世で恐ろしいものはない」と悟ったという皇太子は、臆病でいるくらいがちょうどいいのだと語る。朱瞻基は父の真情を知り、落ち込みから立ち直る。
皇太子は皇太子なりに父親とのうまい付き合い方、生き残り方を学んできたのですね…
永楽帝は若微と二人で球遊びをしていた。永楽帝は若微に自分の功績を誇って見せるが、「あなたのその偉業の裏で何人が白骨に化した？」と返されて鼻白む。若微が幼くして母を失った痛みに触れた永楽帝は、「私は大きな過ちを犯した。償いをしたいと心から思っている」と漏らす。
永楽帝は誰にも見せない弱みを晒すほどに若微を気に入っていますね。凄いことかも
朱高煦は趙王府を訪ね、弟夫妻にもてなされるが、実は朱高燧が鶏鳴寺にたびたび足を運んでいると知り、問い詰めにきたのだった。趙王妃は秀女選抜のことに夢中で、自分たちの推薦した娘が選ばれればと浮足立っていた。朱高燧は「兄上が喜ぶ話がある」と切り出す…
父の心を思わず、後継争いしか頭にないこの二人は、いつか痛い目に遭うと思います♪
１０～１２話の感想
１０話の園遊会の場面で、日本からの特使と見られる人物が永楽帝と謁見していましたが、この時期の日本は室町時代で、永楽帝が言っていた「足利将軍」は次期的に第四代将軍・足利義持のことだと思われます。義持の父・足利義満の時代は日明貿易が盛んにおこなわれていましたが、義持の代になって両国の交易に翳りが… という時代背景なのにもかかわらず、なぜ白塗りのゲイシャを踊らせてしまうのかな♪ 明時代を舞台にしたドラマは倭寇が出て来る関係から、日本描写がたびたび出てきますが、毎度時代考証が雑だったり日本語が変だったりしますよね。お隣なのでもうちょっと調べてほしいものです。
さて今回は、若微の状況が激変しました。宮中大注目の「朱瞻基の謎の初カノ」のはずが、一転永楽帝の命の恩人になり、一緒に遊んでぶっちゃけた話をしあう仲になりつつあるという、不思議な展開になっています。永楽帝、若微気に入りすぎ。胡善祥をはじめ、我こそはと思っていた女子たちは「あんなのでいいなら、私だって矢くらい受けるわ」と歯噛みをしているかもしれません。
朱瞻基の心の深淵や、永楽帝の弱点を引き出す若微は、何か特殊能力を持っているのでしょうか。後宮の仕様で育てられている胡善祥や他の女子たちとは一味違うのでしょうね。彼女のその特殊能力がいい方向に役立てればいいのですが、朱家の男たちの闘争本能は若微の力をはるかに超えて血なまぐさい方向に向かっていきそうです。
朱家次男の朱高煦は永楽帝に似て謀略の人で、朱高燧は兄に従っているだけかと思いきや、今回朱高燧が隠している裏の顔が垣間見えてきて、ますます朱家って面倒くさいと思ってしまいました。どうも朱高燧の方が兄たちよりもより策略家というか、ずるがしこいタイプのようですね。おそらく永楽帝は息子たちのそういった思惑を全部お見通しで、舌先に乗せられたように見せて、ちゃんと後から大岡裁きをしてくれる…といいのですが。そうでないと皇太子がかわいそうじゃないですか～♪
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