大明皇妃-あらすじ-22話-23話-24話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪
孫若微と胡善祥の姉妹に、同じ男に対して真逆の形の結婚話が進行しています。
若微は孫愚の自死という犠牲を払いながら、なかばやけっぱちで入内を決意し、胡善祥は「頭打ちの人生」から逃れるため、入内を画策しています。

今回はとうとう秀女選びの儀式が行われ、二人のどちらかが「妃」に選ばれることに。朱瞻基の気持ちは決まっているのに、政治的な横やりがその想いを歪めていくことになります。朱瞻基と若微と胡善祥のいびつな三角形が成立する今回は、ある意味、今後の朱家における不幸の始まりかもしれません。「遺児しかいない秀女選び」を温かく見守りましょう♪

【大明皇妃 -Empress of the Ming-】(ネタバレあり)

第22話「如意の行方」

朱瞻基は于謙を親征に同行させるため、教育係を買って出る。永楽帝は于謙を朱瞻基に預け、彼の論文からよく学ぶようにとその才の重要さを言い聞かせる。
于謙の非戦論を切って捨てず、その才を育てようとするのが、名君永楽帝なのですよね

胡善祥は漢王府を訪ね、朱高煦に贈り物を返却して怒らせる。それでも胡善祥は動じず、さらに朱高煦の推薦を乞い、必ず恩に報いると言う。朱高煦はその度胸を気に入る。
胡善祥が毒饅頭を口にした瞬間ですね。胡尚儀の忠告を聞いておくべきだったのに…

朱瞻基は儲秀宮を訪れ、若微に献上品の巨大な真珠を贈るが、若微の反応は鈍い。徐浜の話をふっても本音を語ってくれない様子に、「二人でちゃんと話そう」と様々に語り続けるが、若微は心を開かない。朱瞻基は孫愚と「若微を幸せにする」という約束をしており、それを守ろうとしているのだった。
幸せにしたいなら、若微の機嫌取りにまず真珠から入ったのは失敗なんじゃないかな~

心眉は胡善祥が深夜に戻らないことを、胡尚儀に相談する。胡尚儀が漢王府を訪ねると、迎えた漢王妃に頬を張られる。胡善祥は乱暴されており、胡尚儀は外套で宮中の人々の目から隠しつつ連れ帰る。傷の手当をしながら、胡尚儀は激しい怒りを押し殺す。
朱高煦なんて奴… これを訴えても、胡善祥の名節だけが傷つくことになりますよね

若微は皇太子妃に引き合わされる。若微と朱瞻基の交際の異例さに、皇太子妃は驚きつつも気に入り、「女たちがとりあっているのは男の愛ではなく自分の命」だと後宮で生きるすべを語る。朱瞻基と皇太子は二人にやきもきしていたが、気に入られた様子を見てほっとする。
男性陣は心配そうでしたが、若微と皇太子妃はかなり気が合いそうですよね♪

胡善祥は顔の傷がまだ残り、病気だと言って面会を断っていた。「あの夜」何があったのか、心眉が心配するふりをしながらしきりに聞き出そうとしたため、胡善祥は「親友でも命の保証はできない」と脅しをかける。
心眉は好奇心が強すぎ!すでに後宮で生き残っていくための一線を超えているような

皇太子妃に朱高煦から秀女の推薦が届くが、出自を整えた胡善祥のものだったため、皇太子妃は驚く。それを持って永楽帝に報告に行くと、朱高煦が心を入れ替えたように親征の準備を進め、永楽帝を喜ばせているところだった。皇太子妃は胡善祥に「どんな手で漢王を説得したのか」と聞くと、「皇太子妃様は功を譲ると申し上げた」と答える。
多分、胡善祥の「功を譲る」の言葉も全部、朱高煦が周到に考えた策なのでは…

永楽帝は朱瞻基に、妃選びの際に誰に如意を渡すのか尋ね、任せると言いながらさりげなく胡善祥を勧めてくる。皇太子妃も、漢王推薦の胡善祥を選べば永楽帝の覚えがいいと考えるようになり、皇太子も朱瞻基に母親の意図を伝えて釘を刺す。
この潮目の変化も、朱高煦の策略通りだと考えると何かムカついてきますね~

秀女選び当日。永楽帝は「如意を誰に授けるべきかわかっているはず」と圧力をかけ、それが皇太孫冊封に関わると匂わせた。朱瞻基はいったん若微の前に歩み寄るが、悩んだ末に胡善祥に如意を手渡す。胡善祥は喜ぶが、それを無視して朱瞻基は若微に香袋を手渡してその手をしばし握り締めたため、その場に気まずい空気が流れる。
永楽帝も皇太子もアチャーという顔の中、皇太子妃のしれっとした笑顔がコワイです

于謙は永楽帝の命で軍に配属され、老四という男に預けられて馬の面倒を見るように言われるが、于謙は「小司馬」が何かもわからない。そんな于謙にハシジュスという異民族の男が声をかけてきて意気投合する。
于謙がいくら文官畑だからといって、小司馬を知らないというのはありえないような

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第23話「暴かれた出自」

ハシジュスは于謙を気に入り、家に住まわせることにする。于謙もまたハシジュスの飾らない人柄に、軍に入って腐っていた心がほぐれる。
突然現れたハシジュス、いい人そうだけど一体何者なのでしょう?信用しても大丈夫?

胡善祥は宮女の豆子から、心眉が悪い噂話をしていたとの報告を受ける。秀女選びで妃と嬪は決まったものの、答応と美人の座が6人空いていたが、胡善祥は新しい宮に連れていく宮女選抜を心眉に任せる。心眉はそこに従妹の安歌を入れており、あわよくば朱瞻基に口添えをと願う。
心眉が如意を見る目つきが、これも「マイプレシャス」になっていました…コワイ…

永楽帝は軍事会議を行っていたが、楊士奇は物資の運搬が困難であるとして、二皇子の計画を否定し、議論が紛糾する。しかし永楽帝は趙と秦の時代になしえたことは我々も可能だと断じ、計画を進めるよう命じる。
皇帝が理屈でなく「やりたいことだからやるのだ」って言ったらかなわないですよね~

胡善祥は心眉と二人で食事をと呼び出し、心眉が同僚たちと開いた祝宴で「胡善祥が汚されて漢王府から戻った」と吹聴したことについて問いただし、心眉にも責任が及ぶと脅す。怯える心眉に、胡善祥は毒酒を飲ませて殺害する。
胡善祥は漢王府の後も心眉殺害後も、心が痛みに麻痺しているように無表情で怖い…

朱瞻基は永楽帝から、若微が靖難の遺児だと永楽帝が知っていたことを告げられる。「お前にとって権力と愛どちらが大切なのだ」と、若微と共に朱姓を捨てて生きるか、権力を手にするかの二択を突き付けられる。
あの圧力は打ち明けるチャンスをくれたヒントだったのですか、わかりにくいよ!

胡善祥のもとに突然、胡尚儀が姿を見せる。胡善祥はまともに顔が見られないでいたが、胡尚儀は跪き、御前女官の代表として皇孫妃に対しての祝辞を申し述べる。
一方、よく考えるようにと永楽帝に突き放され、一晩路上で悩んで朝を迎えた朱瞻基は、東宮に戻って突然倒れ、両親を驚かせる。
胡善祥が人を殺しても平然としているのに、朱瞻基は究極の選択で高熱ですか…

胡善祥は若微を訪ね、儲秀宮で姉妹の時間を過ごしていた。姉妹で同じ男に嫁ぐなどまるで芝居のようと笑い合うが、若微はほかに好きな人がいるのだと打ち明ける。しかし宮中で育った胡善祥には、人を好きになるということがどんな感じかわからないという。
胡善祥の平然さがかなり怖いのですが、幼少期から折檻されてきたせいでしょうか

朱瞻基は高熱を出し、皇太子は二人きりになった隙に永楽帝と何があったか聞き出す。若微が靖難の遺児であることを祖父帝に知られたという事態を聞いて、皇太子は愕然とする。永楽帝は逃げ道を与えないので、朱瞻基が永楽帝の心の中を見抜き、自分で逃げ道を作るしかない、と皇太子は助言する。
胡善祥も遺児なのですが、とりあえず発覚していないからそこはナイショな感じで…

若微は朱瞻基が重病だと呼ばれるが、朱瞻基の部屋に徐浜がいて驚く。事情を聞いても、若微は二人で勝手に決めればいいと言う。現在永楽帝は遺児の監視をやめ待遇を改善しているため、老臣たちの不満が極限に達し、親征前で厳格に処分される時機を密告者に狙われたのだった。
徐浜は遠方に赴任させられたのではなかったのですか?呼ばれて戻ってくるのが早い!

胡善祥は朱高煦に呼び出され、胡善祥が如意を得たのは、若微が遺児だという情報を朱高煦が売ったためだと聞かされ、恩を着せられる。自分たちは一蓮托生であり、これからも連絡のやり取りをするよう命じられ、胡善祥は朱高煦への怒りを押し殺す。
一番味方にしてはいけないのが朱高煦だと、痛い目を見てから知っても遅いですよね~

徐浜は密告者が朱高煦だと見ていた。朱高煦を従わせられれば事態は解決するが、朱高煦は永楽帝の命しか聞き入れない。若微は自分を永楽帝に会わせてほしいと提案する。
朱高煦にしてみれば、永楽帝を説得できないとにらんでの策ですから、さてどうなる…

第24話「苦しい決断」

永楽帝から愛と権力の選択を迫られた朱瞻基の苦悩に、若微は、永楽帝に会わせてほしいと提案し「三日以内に会ってくれなければ、自害して後顧の憂いを断つ」と言う。朱瞻基はその前に自分が話をすることに。
朱瞻基のために命を懸ける若微を見て、徐浜は内心つらいかもしれない、ですよね~

朱瞻基は翌朝、高熱をおして永楽帝に謁見を求めて跪くが、会ってもらえない。そこで鼻涕を通じて「暇乞いに来た」と伝え、ようやく面会が叶う。朱瞻基は永楽帝に靖難の虐殺は間違いであり、「建文の忠臣も忠臣」だと、すべての本音を祖父帝にさらけ出す。思わぬ正論を孫にぶつけられ、永楽帝は根負けしてしまう。後世に理解されずに国賊と評価されることへの祖父帝の苛立ちに、朱瞻基は自分がその功績を後世に伝えると言う。
楊士奇たちは前にダメだしくらった兵糧輸送を練り直したのですね。朱瞻基も楊士奇たちも鼻涕も、皆さん永楽帝のお相手は命がけで大変そう。毎度毎度お疲れ様~!

于謙は配属された馬小屋から、朱高煦が練兵を行う様子を眺め、兵法で得た知識を実際に目の当たりにできて興奮する。しかしハシジュスは于謙の気持ちがわからず、「皇帝もいつか倒される日が来る」と毒づく。
朱瞻基は「教育係」を名乗った割に全然顔を出しませんが、今それどころじゃないか♪

若微は永楽帝に謁見し、なぜ遺児だと知りながら自分を生かしているのかと問う。永楽帝は自分や建文の代の過ちを認め、若微とお互いに重荷を下ろし、家族になれるかもと考えたのだ。永楽帝は朱家との確執を諦めることができるかと尋ね、若微はそれを受け入れる。
若微が会う前に結論は出ていましたね。若微が仇討を諦めても胡善祥はどうでしょう

ハシジュスは于謙に、明軍を倒せるであろうと考えた自分の戦法を披露する。しかし于謙は「自分ならそもそもそういう局面にさせない」と、ハシジュスの戦法を簡単に論破し、怒ったハシジュスに首を絞められる…
この場面、首絞められてそのまま終わるのでちょっとびっくりしますよね♪

皇太子は牢の解縉に面会に行くが、騒いだため拷問でぼろぼろに。解縉はすでに刑部に頼んで大赦の名簿に名前を載せてもらったというので、皇太子は愕然とする。そこで用事を作って永楽帝に謁見しに行くが、まさに大赦の名簿に解縉の名を見つけて激怒していた。皇太子は自分の関与は否定しつつ、解縉の放免を嘆願するが、刑部への贈賄を知った永楽帝の怒りは収まらず、朱高燧に牢の解縉の生存確認(=殺害)を命じる。朱高燧は解縉に酒食を振舞うが、睡眠薬を盛られて倒れた解縉は雪の上に放置され、凍死後牢に戻されるのだった。
解縉が以前、楊修に例えられたのがわかる気がします。優秀だけど実践部分で頭悪そう

親征を前に観兵式が行われ、永楽帝の前で実戦さながらの訓練の成果が披露された。于謙とも準備に追われていたが、ハシジュスの誘いで兵糧の酒をくすね、皇帝の陣幕で飲み始める。すっかりできあがったところに皇帝一行が陣幕に戻ってきたため、二人は慌てて皇帝の机の下に隠れる。永楽帝は皇太子が持ってきた杜甫の「兵車行」の掛け軸を出させ、朱瞻基に読み上げさせるが、それは続く戦に苦しむ民の様子をうたったものだった…
于謙はとことん酒で失敗するのか、そのまま隠れていられるのか?この後が気になる!

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22~24話の感想

秀女選びは妃や嬪などの選別をするだけで、婚儀はこれからです。それなので引き返せなくなる前に永楽帝は釘を刺したわけですが、残念ながら妃の方も遺児だという落とし穴♪
秀女選びの如意を渡す場面では、過去のドラマでも花婿が意中の女性に如意を渡せることは皆無で、必ず上からの圧力がかかってそれに屈してしまうという結果になりがち。そういう出だしで躓いた結婚は大抵不幸に終わるフラグなのですよね。
あの場面では他の面々の表情がなかなか興味深かったです。祖父と父が朱瞻基を思って落ち込んでいるのに、母親ひとりが「これで皇太孫の冊封ヨロシク♪」とニヤリですよ。あの皇太子妃の強さは見習いたいものです。

若微は永楽帝との心理戦によって、入内の覚悟をがっちり固められてしまいました。遺児として仇討の意志を放棄したわけですが、永楽帝が朱高煦に諦めろと言えばそれで一件落着なのでしょうか。永楽帝の鶴の一声は絶対だから大丈夫かな?何やら不安です。
一方、朱高煦が必要としていた「駒」として送り込まれる格好になってしまった胡善祥。乱暴されても、野心をあきらめきれない彼女はそれを公にすることもできず、今後それをネタに脅され、未来永劫利用される立場になってしまったのです。胡善祥が栄達と引き換えに払った犠牲の大きさに、心が痛くなってしまいます。
それにしても…祖父も父も、比較的おしどり夫婦的な結婚をしているのに、朱瞻基はなんとも悲惨な結婚生活のスタートです。このまま知らないで終わるとは思えませんが、どこまで隠し通せるのでしょうか。

そして、于謙の話が意外と需要度が高く語られていますね。朱瞻基は「私が教育係を」とか言っていた割に、婚姻のゴタゴタのせいで于謙をほったらかしで、謎のオイラト人ハシジュスと仲良くなっているのは大丈夫なのでしょうか。またもや酒で失敗しそうな気配ですが、永楽帝がちょうどご機嫌斜めな上に、オイラト人と一緒に軍議を盗み聞きしている体になっているという、見つかったら言い訳のしようもないなかなかのピンチです。于謙よ、いい子でそのまま隠れておいで… 無理かな。 次回、于謙の安否が朱瞻基の婚儀より気になります♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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