大明皇妃-あらすじ-25話-26話-27話-感想付きネタバレでありで!

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秀女選びにおいて胡善祥を選べという圧力が永楽帝からかかっていたのは、若微が靖難の遺児だという朱高煦の密告があったためで、永楽帝は朱瞻基に愛と権力の二択を迫りました。親征を前に朱高煦の存在感が増しており、朱瞻基の立場は決して安泰ではないと永楽帝に釘を刺された格好になります。

今回は、遷都と婚儀を片づけて、とうとう永楽帝悲願の北方親征が始まります。さまざまな不安要素を無理やり封じ込めての戦いは、きっと明の将来に影を落としそうな気がしますが、朱瞻基の無事な帰還を祈って見守っていきましょう♪

【大明皇妃 -Empress of the Ming-】(ネタバレあり)

第25話「旅立ち」

永楽帝は、目の前の于謙に気づかないまま、皇太子が献上した掛け軸に書かれた杜甫の「兵車行」を朱瞻基に読み上げさせる。戦に蹂躙された民の苦しみを歌った詩に、永楽帝はかつて北伐に従軍した際の悲惨さを語り、民を守るためには「賊軍を倒さずして帰還ならず」と決意を新たにする。卓が片付けられて于謙は発見されてしまうが、酒のせいだと白状したことで永楽帝は苦笑する。于謙とハシジュスは罰として吊られてみせしめにされる。
吊られる程度で済んだあたり、于謙は永楽帝から大事にされている感じがしますよね

朱瞻基が、観兵式の日に父が祖父を怒らせた理由をいぶかしむと、楊士奇が財政の逼迫が深刻で、兵部が戦の先行きを案じていることを説明する。皇太子は永楽帝を待ち構え、「天下を少し休ませてください」と懇願する。永楽帝に意見を聞かれた朱瞻基は、「個人の好みで国事を決めてはなりません」と再考を提案する。二人の反対に永楽帝はひとり座り込む。
あの皇太子がこんな風に真剣に訴えるということは、本当に国庫が空っぽなのですね

朱瞻基は若微を訪ね、勅命で一緒に順天(今の北京)の視察を命じられ、姚広孝も同行すると話す。またその足で胡善祥を訪ね、しばらく会えなくなるので、母・皇太子妃を訪ねてやってほしいと頼む。
勅命で妃でない方を同行とか、胡善祥は表情に出ないけど、どう思ったのでしょうか

永楽帝は姚広孝に会いに鶏鳴寺を訪れる。籤で出兵を決めようとする永楽帝を見て、姚広孝は「今更運に頼るのか」と激怒する。朱瞻基が媚びないことは喜ぶべきことだと諭しながら、姚広孝は永楽帝の悩みや迷いを茶化しつつ、気持ちを鼓舞する方向に導く。
一方、軍営では「北へ向かえ」と勅命が下り、先日の盗み聞きで皇帝の迷いを知るハシジュスは「ついに決意を固められたようだな」とつぶやく。
于謙のいる陣営はどこで何と戦おうとしようとしているのでしょうか、謎ですね~

朱瞻基が鶏鳴寺に姚広孝を迎えにやってきて、永楽帝は順天の視察について朱瞻基に指示を与えて送り出す。姚広孝と永楽帝は、互いにこれが今生で会える最後と感じていた…
二人で仲良く地獄行き?姚広孝は永楽帝の最大の理解者なのに、それを失うことに?

順天に向かう馬車の中で、若微は姚広孝に「なぜ綱渡りをするのか」と尋ねる。初代の門主が修行にうってつけの洞穴を房山の断崖に見つけ、経典を持って縄で渡ったが、綱渡りでしか行けない洞穴にある経典が見たいから、姚広孝は訓練を重ねてきたのだという。
朱瞻基も若微も信じない綱渡りの話ですが、私もちょっと信じられません♪

朱瞻基が若微の部屋で酒を飲もうとしていると、刺客が現れるが、それは聶興だった。二人の攻防の物音を聞いて錦衣衛が駆け付けるが、聶興は逃走し、朱瞻基は捜索するなと命じる。若微は物陰に隠れていた聶興に、今や遺児の第一団が都に戻ってきていることを語って諭すが、聶興は過去の恨みにとらわれたままで、手配書もものともせず、自分の顔を傷つけてみせるのだった。
聶興はもう何のために闘っているのか、色々見失ってしまっているような気がします

姚広孝は若微を伴って房山に行き、今日が綱渡りの本番だと言う。姚広孝は若微に短剣を渡し、自分が目的地についたか、落ちたら綱を切るように言う。靖難の役という罪から逃れられない罪を、若微に綱を切らせることで償い、切らなくても若微に許されたことになる、と。そして姚広孝は綱を渡り始め、その頃永楽帝は何かを感じて皇宮から青天の空を見上げていた。やがて姚広孝の姿が見えなくなり、若微は綱を切り落とすのだった…
若微は…そこで切ってよかったのでしょうか?絶対到達はまだだったと思いますよ!

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第26話「草原の覇者」

永楽19年、明は北京に遷都。順天府を首都とし、南京を副都とした。そして新宮殿において朱瞻基の皇太孫冊封と婚儀が行われた。その地位が盤石になったかに見えた皇太子だが、咳き込むことが多くなり、健康不安が表面化していた。
朱高煦のニヤニヤがムカつきます。若微は結局、冠に真珠をつけなかったのですね?

朱瞻基は新婚初夜を若微と過ごし、若微が朝の身支度をする幸せにひたっていたが、若微はどこか他人行儀な態度を崩さない。それは若微が自身を「不吉」と感じるせいだったが、朱瞻基はそれ以上問い詰めなかった。
赤い装飾があったので初夜明けですよね。まだちょっと二人の距離は縮まっていない…

于謙とハシジュスはまた互いの戦術で論争を戦わせ、相変わらずハシジュスは于謙に論破されていたが、「草原は我々の故郷だ」と実戦での自信を語る。
その于謙の軍営に人馬と医療体制の確認のため朱瞻基が訪れる。人手不足で準備が万端ではない報告が相次ぐが、朱瞻基は嫌われるほど手厳しく指示し、見ていた于謙がそれを失笑して咎められる。于謙は現在の軍の実態を改革しようとしても戦は目前だと憂慮する。
明軍は国庫だけでなく現場でもかなり余裕がない感じなのですが、出征して大丈夫?

永楽帝の軍営に、オイラトの首領の孫・エセンが使者として来訪するとの親書が届く。オイラトの真意は不明だったが、「草原の名将」と呼ばれるエセンに永楽帝は興味を示し、朱瞻基が正体を伏せて皇帝として会うように命じたため、朱高煦と朱高燧は不快さを押し殺す。
朱瞻基は玉座に座りエセンの謁見を受けるが、オイラトは明との友好を希望していた。
朱瞻基に皇帝ごっこさせるのを見て、二皇子の面白くなさそうな顔が逆に面白い♪

エセンが退出した後、永楽帝は将軍の樊忠に、オイラト人をもてなしてエセンに「皇帝にどのような印象を持ったか」と尋ねるように命じる。すると「皇帝は勇ましそうな方だったが、そばにいた老兵こそ真の英雄だ」と答えたという。永楽帝は驚き、エセンを連れ戻すように命じ、樊忠と朱瞻基が急いで後を追う。エセンと朱瞻基が一対一になり、互いに矢を使い果たして最後の一本をめぐるにらみ合いの攻防になるが、やがてエセンは去っていく…
永楽帝は先帝の叔父ですし、普通にあんなに若いわけがないって気付きますよね~!

東宮では皇太子妃と若微と胡善祥が札遊びをしていたが、宮中の遊びに慣れない若微は歯が立たず、皇太子の薬を理由に中座する。皇太子妃は胡善祥と二人になると、胡尚儀が床に臥せていて仕事が滞っていることで苦言を呈しつつ、長男の嫁として家を仕切るための助けに、胡尚儀を側に呼ぶことを提案する。
胡善祥は皇太子妃に勝たせるインチキをやっていましたね♪姑にはバレてそうですが…

皇太子は戦況報告をもとに、重臣たちと分析会議を行っていた。永楽帝が兵を分けるつもりだというので、その方法を議論するうちに、皇太子はアルクタイの進軍の動きから明軍が袋小路に陥る危険性に気付き、永楽帝に熟慮を求める書簡を送る。皇太子は「草原に覇者が生まれると敵の部族は統一して動き、覇者が全体を動かす」ということに恐れを募らせる。
朱高煦たちは出征しない皇太子を軽く見ていますが、この分析力は侮れないですね

于謙は夜中にハシジュスに起こされ、軍馬の世話を手伝わされる。于謙は明軍の鉄砲や大砲で敵を圧倒できると言うが、ハシジュスはもうすぐ雨が降り出すことから「ここはオイラト人の故郷だ」と自信をのぞかせ、于謙を先に帰らせて何やら企む様子を見せる。
ハシジュスの目つきが怪しかったのですが、一体彼は何を企んでいるのでしょう

若微は咳が止まらない皇太子の体を心配して、胡善祥が提案していた「皇太子府で公務を執ってはどうか」という話を持ち掛けるが、謀反を疑われるからと否定される。皇太子の激しい咳に若微は侍医を呼ぼうとするが、宮中に知られることを恐れ止められてしまう…
呑気なオヤジキャラに思われがちな皇太子ですが、こんなに気を遣っているなんて…

第27話「友の正体」

不調が宮中に知れ渡れば、それが前線に影響することを皇太子は恐れるが、永楽帝への手紙を書く筆すら手につかない。その時、若微が字を書けることに気付き、代筆させることに。若微が父から文字を習ったと聞き、皇太子も戦場の父・永楽帝を思う。
手紙が代筆になったのを見たら、永楽帝は何か意味を悟ったりしないか心配です

胡善祥は尚儀局の女官から胡尚儀について報告を受ける。胡尚儀が年齢のせいか日中に眠り、体罰もひどくなって皆で耐えられなくなり、皇太子妃に訴えたのだという。胡善祥は自分より先に皇太子妃の耳に入れたことを怒り、胡尚儀を尚儀の座から引きずりおろす陰謀だと庇うのだった。
女官はこの胡善祥の反応が予測できたから、皇太子妃に密告したような気がしないでも

于謙が夜中に目覚めると、陣営が敵の急襲を受けていた。実はハシジュスは明に潜入していたオイラトの族長・マフムードで、于謙に一緒にオイラトに行こうと誘う。マフムードは、この野営は于謙を守るために永楽帝が設けさせたことを明かすが、于謙は頑として同行を拒否する。マフムードは諦め、「我々のどちらが勝者かを生きて確かめろ」と去る。
自らが潜入するなんて大胆な。孫のエセンがいたから安心して留守にできたのですね

胡善祥が胡尚儀の部屋を訪ねると、胡尚儀は女官たちが言っていたように深酒で酔いつぶれていた。目を覚ました胡尚儀は、胡善祥の姿を夢だと思い、思わず「お前が恋しい」と本音を漏らし、涙する。胡善祥は今まで見たことのない胡尚儀の弱々しい姿にそっと寄り添う。
これは「空の巣症候群」というものなのでは。胡尚儀も胡善祥で情を知ったのですね

朱瞻基が野営に駆け付けると、全滅の中で于謙だけが生き残っていた。于謙は「マフムードが、明の戦法・拐子馬を習得して帰った」とつぶやき、呆然としていた。
于謙は一緒にいた時間の分、マフムードに状元の才を授けたようなものですね~

永楽帝の陣営に、タタールのハーンであるトクトア・ブハが軍の撤退と和睦を提案してきた。しかし永楽帝は手遅れだと突き放したため、交渉は決裂する。
そこに朱瞻基が永楽帝に于謙の陣のことを知らせ、謁見した于謙は、自分を守るために70数名の兵士が全滅したことに落ち込むが、永楽帝は于謙の生存をねぎらう。マフムードは20年もの間明の軍内に入り込み、その知識と技術すべてを吸収したと考えられた。永楽帝はマフムードが天幕で一緒に隠れていた男だと知り、その豪胆さに敵として楽しみだと笑い、于謙に参謀になるように命じる。
永楽帝にとってマフムードは、戦う手ごたえのある好敵手となるのでしょうか

明軍はオノン川に到達し、永楽帝は「この地まで到達できたのは500年来私だけだ」と呵呵大笑し、全軍を鼓舞した。そして明軍とタタール軍が激突するが、明軍は砂嵐で身動きがとれなくなる。多くが撤退を進言するが、永楽帝は攻め続けるよう命じる。しかし両翼の将が守備固めを命じ、朱瞻基は槍部隊の危機を察して樊忠と共に前線に飛び出していく。砂嵐の中、朱瞻基は奮闘するが、やがて砂嵐は雷雨に変わる。恐れていた雨季の始まりだった。永楽帝は、草原の覇者を危惧した皇太子の言うとおりになったと悟る。
敵のホームで戦うことは、兵だけではなく自然とも戦うということになるのですね

マフムードと各部族の首領たちは、明との勝ち戦に祝宴を挙げていた。しかしオイラトの戦力が温存され、タタールとウリヤンハイが戦わされていることにトクトア・ブハは不満を見せる。マフムードはその場をごまかしたものの、部族間の不和は水面下で進行していた。
辺境の異民族ネタは、必ず部族の首領たちがモメてくる現象が出てきますよね~

皇太子の危惧した事態が現実となり、明軍は補給路を断たれ、死傷者多数となっていた。軍報を読んだ皇太子は、動揺のあまり激しく喀血する。そこで皇太子の側近である三楊=楊士奇・楊栄・楊溥が侍医から皇太子の容体を聞くことに。
もうやめて!皇太子のライフはゼロよ…隠していてもこうなるから早めに侍医呼べと…

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25~27話の感想

皇太孫冊封絶対阻止!と朱高煦があれこれ策を弄した割には、朱瞻基はあっさり冊封されてしまいました。結局胡善祥を送り込んだことで手打ち、といった感じでしょうか。
そして二人の花嫁を娶った朱瞻基ですが、なんていうか… 若微との仲は一向に「らしくない」というか、甘さに欠けるといいますか…。二人の心が接近することはこの先あるのか不安になってきます。

ところで、25話で永楽帝の北伐話に出てきた、「我々の子孫は唐詩や宋詩を知らないだろう」と語ったという徐達将軍ですが、その娘・徐氏は永楽帝の皇后で朱家三兄弟を生んでおり、朱瞻基にとって徐達は「曾外祖父」にあたる人物です。永楽帝の父・洪武帝のもとで多くの功を立てましたが、功を立てすぎて洪武帝の猜疑心に触れ、当時徐達が病んでいた瘤によくないとされるガチョウをわざわざ贈られたため、徐達は皇帝に死を望まれていると察した…という逸話があります。息子の婿であり最大の功臣である人物にすらこういう扱いをするという、永楽帝の残酷で面倒な性格は洪武帝譲りなのだなと感じるエピソードです。

その永楽帝の性格を20年もの潜入によって見切ったマフムード…ハシジュスの正体はなんとオイラトの首領だったというのは驚きです。20年かけてようやく永楽帝が特別扱いする状元を見出してリクルートするとか、結構コスパ悪い気がしますが、彼が時間をかけて明の重要な軍事情報を広範囲に吸い上げたのは、明にとってなかなか痛手だと思われます。皇太子は温厚な人だから「ほら見たことか」とは言わないでしょうが、永楽帝念願の親征はなかなか厳しいことになりそうですね…

悲しいことにイケオジ和尚・姚広孝が今回で退場してしまいました。若微はどう見ても、彼が渡り切る前にロープを切断していますよね!綱渡りの理由について、煙に巻くようなことを言っていましたが、「綱渡りでしか渡れない洞窟」に綱を張れる人間が存在するなら、高確率でその人は渡れているのでは… 紫禁城の視察で巨岩の運搬方法を説明していましたが、あのロープを張るのもそれに匹敵する難易度の高い国家事業だと思いました♪
数少ない永楽帝の理解者・姚広孝が去ってしまい、心の支えを失った皇帝はこれからどう戦っていくのでしょう。父帝よりも弱っている皇太子も心配… あっという間に半分近くきたというのに、まだ気分は序盤ですね♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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