ご訪問いただきありがとうございます!
クルミットです♪
宮中が疫病で揺れる最中、甄嬛はようやく劉畚を探し出し、沈眉荘の偽装妊娠は華妃の仕業だと雍正帝に知らしめることができました。しかし罰を下そうとした直前に、華妃と江兄弟が疫病の治療法を発見したと申し出て、その功績から華妃はむしろ厚遇されることに…
今回は、甄嬛自身にとっても寵愛が大きな転機を迎えることに。素直に陛下の寵愛に喜びを感じている甄嬛を見るのは、今だけなのかもしれません。後宮での生き残りのため、そして復讐のため、妃嬪たちが互いの命をすりつぶしていきますよ。
【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)
第25話「おしろいと猫」
華妃の勢力は以前に増して強くなり、華妃自身は、陛下の寵愛こそが大事だと考えており、皇后は形ばかりの存在だと見下す。しかし健康なのに一向に懐妊の気配がないことに苛立ちを感じていた。華妃に協力している江兄弟は、処方盗用の件で温実初は泣き寝入りするだろうと見ていたが、華妃に弱みを握られいつ転落するかわからない状況に暗澹とする。
華妃が懐妊したら、他の皇子が何人いようと無双になってしまいそうで怖いです
各妃嬪の俸禄が配布について、華妃は敬嬪にも見せるべき帳簿を「自分が見たから問題ない」と、敬嬪を無能扱いする。しかし華妃以上に懐妊で想い上がっている富察貴人は、特別製のおしろいを配布されたことに得意満面で、同宮の安陵容のことも見下して嘲笑する。
華妃と富察貴人は、その鼻をポキッと折ってやりたい衝動にかられますね!
安陵容は宝鵑が何か隠し事をしていることに気付き、問い詰めると、富察貴人に不幸をもたらす迷信を実行してきたのだという。宝鵑は叱られると思って謝罪するが、安陵容は自分の気持ちを代弁したに過ぎないと許す。
宝鵑はこの辺で諫めておかないと、いつか一線を越えたことをやらかしそうですが…
沈眉荘は起き上れるまでに回復したため、温実初は沈眉荘の発病が突然すぎたことで、誰かがわざと感染させたのではないかと打ち明ける。そこで沈眉荘は周寧海が茶具を持ってきたことを思い出す。さらに江誠と江慎が突然治療薬を発見できたことも、温実初の処方を盗まれたのではないかと考えられるという。甄嬛は自分に任せるよう沈眉荘に言い聞かせる。
謹慎中の沈眉荘の感染経路は確かに不自然でしたものね。温実初、頑張って!
安陵容は碎玉軒を避け、皇后の景仁宮を尋ねるように。皇后の猫・松子は発情して飛び掛かるので困っていたが、安陵容はそれを聞いて「ある香りをかがなければ飛び掛からないように調教しよう」と提案する。
皇后と安陵容は言葉でなく、目と目で通じ合う悪い仲になってしまったようです
皇后は花が咲いた景仁宮に妃嬪を集める。安陵容は松子におしろいの匂いをわざと嗅がせて興奮させていた。敬嬪が敬妃に冊封されるまであと10日となり、苛立つ華妃は、桃色の牡丹と紅色の芍薬を皇后と自分になぞらえ、自分こそが正室にふさわしいと匂わせる無礼な嫌味を言う。そこで甄嬛は劉禹錫の「牡丹を賞す」を引いて牡丹こそ国色天香だと称える。
華妃の無礼は今に始まったことではありませんが、今回のこの嫌味は最高に酷いですね
安陵容が富察貴人に化粧直しを促すと、富察貴人は下賜されたおしろいをはたきはじめる。すると松子がその香りに反応して富察貴人に飛び掛かられて転倒する。その時、甄嬛は何者かに後ろから押され、倒れたところを松子に引っかかれてしまう。富察貴人は痛みに苦しみ、侍医は「胎児に影響がある」と診断する。皇太后が騒ぎに駆け付けるのを見た端妃は、捨てられていたおしろいを発見する。
甄嬛を後ろから押せる位置に立っていた妃嬪は誰だったのでしょうか
皇太后が駆け付けるが、富察貴人は出血し流産の危機に。首を負傷した甄嬛も念のため侍医に脈を診てもらうと、なんと甄嬛の懐妊がわかり、悲しみから一転祝福に包まれることに。
沈眉荘は心から祝福するが、富察貴人の流産もあって甄嬛が無事に出産できるかどうかを心配する。甄嬛は密かに槿汐に「あの時後ろから押された」と打ち明ける。もしも甄嬛が富察貴人のお腹にぶつかっていたら、流産の責任を取らされる事態になり、富察貴人の懐妊と甄嬛の寵愛が一度に排除できることになるのだ。
富察貴人は全部そばの祝福の会話が聞こえているわけで、回復してから恨まれそうです
皇太后は皇后を呼び出して、捕えた松子がおしろいの匂いに興奮するのを見せる。おしろいの秘密に気付いていたのは端妃も同じで、密かに甄嬛を訪ねて打ち明ける。猫が発情して突然富察貴人をめがけて飛び掛かったのは、おしろいを使った企みなのではないかと端妃は考えていた。そして皇太后は、それが皇后の仕業だと見抜いていた…
皇太后はさすが後宮経験が長いだけあって、皇后の腹黒さを熟知していましたか…
第26話「暗黙の了解」
端妃は、甄嬛が身ごもったことで、次の攻撃の対象になったのだと警告し、曹貴人は華妃よりも曲者だと注意を促す。一方皇太后は今回の件を不問にするが、何があっても甄嬛の子を守るようにと皇后に厳命する。皇后は皇太后に、華妃が年羹堯の勧めで、不妊の原因を突き止めるため外部の医師を呼ぼうとしていることを知らせる。皇太后は渋々許可し、皇太后の侍女の竹息も一緒に診察させるように命じる。
皇后が全力で甄嬛の子を守っても、華妃の攻撃からは守り切れない予感がしますが
華妃は子を授かれない自分に苛立ち、夜中に端妃のもとへ押しかける。華妃は自分の流産の原因となった薬が端妃の仕業だと恨んでおり、その報復で端妃は華妃に紅花を飲まされ、子を産めない体になったのだ。端妃はこの騒ぎで、陛下が富察貴人の件で華妃を疑ったら、「事実はどうあれ」陛下は華妃を許さないだろうと指摘して追い返す。華妃は指南役の立場を利用した様々な嫌がらせで端妃を追い込むように命じ、外部の医師に期待をかける。
後宮の諍いのすべてが、この二人の恨みあいに濃縮されているように思えます
ほどなく外部から、年羹堯の主治医を務める青海の名医・陳医師が呼ばれる。陳医師は華妃が最大の寵姫のため神経を使うと知らされ、華妃に大量の銀子で圧力をかけられ、懐妊の可能性はあると答える。その後に竹息の診察を依頼されるが、竹息は健康だった。それは「侍医院があえて病を伏せているのに、一人だけそれに反する診断を陳医師が語れば、名声が一瞬にして崩れる」との皇太后の圧力で、意図を察した陳医師は侍医院に従うことを約束する。
なんだかんだ後宮を生き抜いた最大勝者の皇太后が、一番闇が深い感じがしますね
甄嬛が目覚めると、河南から戻った雍正帝が寝台の横でうたたねをしていた。知らせを聞いて甄嬛の顔を見たくなったと言うのだ。再び子を失った悲しみにひたる雍正帝は、必ず守るから無事に子を産んでくれと言う。甄嬛は嬪に昇格され、出産の暁には妃として新しい宮に移動させるという。しかし甄嬛が望むのは位や宮よりも、子供との穏やかな暮らしだった。
そうはいっても華妃が甄嬛に危害を与えたら、陛下は年羹堯への忖度を選びますよね~
景仁宮に蘇培盛が使いとして訪れ、雍正帝は毎月15日には皇后と一緒に過ごす決まりだったが、今日は訪れないと伝える。身重の甄嬛を案じてのことだと知り、皇后は不満を押し殺す。甄嬛は景仁宮に行くように勧めるが、雍正帝は聞き入れない。翌日になって景仁宮を訪れた雍正帝だが、富察貴人と甄嬛のことに触れ、「純元のように間違いがあってはならない」と皇后に配慮を命じ、今後猫を飼うことを禁じる。
陛下はこうやって皇后に我慢を強いて、長年ナチュラルに傷つけてきたわけで…
甄嬛の冊封を間近に控え、皇后は万事準備万端に整えていた。皇太后はかつて沈眉荘の懐妊の際に与えたが、雍正帝が叩き壊した簪を直して甄嬛に下賜するという。様々に甄嬛の懐妊を支える体制がとられていたが、そこに喉を壊した安陵容が訪ねてくる。雍正帝からのお召しが絶えていると知って甄嬛は心を痛め、安陵容は甄嬛の傷のために家伝の舒痕膠を贈る。
とっても縁起の悪い簪のような気がしますが、大丈夫なのでしょうか
妊娠8か月目で実母との面会が許されると聞いた淳児は、母を恋しく思って顔を曇らせるが、美味しい料理に機嫌を直す。淳児は産まれてくる子の叔母になると言い、子の友達として8人の子を産むと無邪気に笑う。華妃は妊婦の甄嬛に通う雍正帝を阻止しようとするが、碎玉軒の淳児がおこぼれを得ているというので、邪魔な小娘の始末を考えるように。
譚松韻は出てくるたびに食べる演技でお顔がまん丸!8人は陛下が無理かも♪
冊封の日、甄嬛は竹息に髪を両把頭に整えてもらい、そこに乗せた大拉翅の重さに驚く。嬪から昇格した敬妃と共に雍正帝と皇后に挨拶し、雍正帝は甄嬛の姿に満足げに微笑む…
確かに敬妃の大拉翅の方が、飾りが多くて重そうです!
第27話「若葉、無残に散る」
沈眉荘を久々に雍正帝が訪れ謝罪するが、沈眉荘はよそよそしい態度を崩さない。一方で甄嬛は雍正帝の到来に喜び、眠ったふりをして甘える。甄嬛の妹・甄玉嬈が絶世の美女だと聞いた雍正帝は関心を示すが、後宮に入れるにはまだ10歳だとからかう。雍正帝は甄嬛の眉間に梨の花を描き、それを「姣梨粧」と名付ける。
沈眉荘と甄嬛の対比… 甄嬛もいつか沈眉荘のようになってしまうのでしょうか
雍正帝は、敬妃から報告を受けた江兄弟の問題を甄嬛に相談する。疫病対策で功績を挙げた二人だったが、宮女や太監から賄賂を受け、金を出さないものは治療が遅れて命を落とす者もあったという。甄嬛は温実初を推薦し、江兄弟の処方盗用を雍正帝の耳に入れる。雍正帝は華妃一派の彼らとても始末する手ならいくらでもあるという。甄嬛は華妃が懐妊しないことに触れるが、雍正帝はなぜか「華妃は身ごもらない」と断言し、話を打ち切る。
陛下は華妃を寵愛しつつも、身ごもらないように何か手を打っているようですね?
雍正帝は皇帝配下の暗殺集団血滴子の首領・夏刈に、密かにある二名を消すように命じる。その後、江誠と江慎は屋敷前で襲われて殺害され、首を持ち去られる。華妃は雍正帝に調査を訴えるが、疫病対策はすでに温実初に引き継がれたと言い渡される。
もうちょっとひっそり殺すのかと思ったら、思いきり首を持ち去るとか残忍ですね!
雍正帝は果郡王に甄嬛の誕生日の準備を任せる。風趣を理解する甄嬛を、新たな趣向でもてなして喜ばせたいというので、果郡王は喜んで引き受ける。そして4月17日、牡丹台で甄嬛の誕生日の宴が催されるが、華妃は甄嬛が持ち上げられすぎだと不機嫌を隠さない。敦親王夫人が眉間に梨の花を描いていたが、甄嬛が由来の、都で流行りの「姣梨粧」だというので、華妃はますます不機嫌に。沈眉荘が無表情になっているのを見た甄嬛は、病み上がりでの出席を気遣う。敦親王夫人に甄嬛は声をかけ、互いの人柄に触れた二人は友情を結ぶ。
敦親王はあんなに傲岸不遜な人物ですが、夫人は良い人なのですよね~
甄嬛と雍正帝は、果郡王の趣向で、湖畔の空に沢山の凧が舞うのを楽しむ。槿汐が持ってきた鳳凰の凧が舞い、4月なのに蓮の花が池に咲き誇る中、果郡王が笛を奏でる。その風景に甄嬛は夢がかなった思いだと喜ぶ。上機嫌の雍正帝は、甄嬛の母を正三品に封じることに。正三品は華妃の母と同じで、しかも「妃の母だから」との皇后の反対で正三品に据え置かれたという事情があり、華妃は曹貴人に当たり散らす。曹貴人の侍女・音袖は、華妃のあまりの無礼な物言いに、今後の身の振り方を考えてはと提案するが、どうすることもできない。
最愛の寵姫と弟を両手に、得意満面の雍正帝の幸福が長く続くといいのですが…
淳児は後宮の暮らしの平穏さに飽いて、凧あげをしようと甄嬛に提案する。淳児は端午の節句後に貴人に昇格の予定だったが、それよりも得意の凧あげを無邪気に楽しんでいたところ、糸が切れて凧をひとりで探しに行くことに。淳児はそこで華妃が年羹堯の配下と密会しているのを目撃し、甄嬛の父を排除するよう命じているのを聞いてしまう。曹貴人が気づいて知らせ、淳児は逃げ出したものの、周寧海に追いつかれてしまう…
周寧海はこれで何人の人間を手にかけたのでしょうか… 淳児かわいそうに!
曹貴人に出会った甄嬛は、人払いをして二人で話すことに。甄嬛は景仁宮の会の日に、自分を突き飛ばしたのが曹貴人だとあたりを付けてほのめかし、温宜公主の件にも触れ、「庇護を受けるのにも相手を見極めないと」と言い、閑月閣の件も匂わせて、華妃と手を切るように勧める。すると怯えた曹貴人は甄嬛に「早く岩山をご覧に」と言い残して去っていく。
甄嬛の目の圧が強くて、ゾクッとしますね!
甄嬛は急いで淳児を探させたところ、荷花池で溺死して発見され、激しく衝撃を受ける。遺体が上がったと聞いて甄嬛は会いに行こうとするが、胎児に影響するからと必死に止められる。一方で華妃は周寧海の手際の良さを誉め、兄妹の財源が絶たれずに済んだことと、甄嬛が悲しむことに喜びを感じていた。
華妃が淳児の死にまったく動揺もしないところが怖いですね
甄嬛は淳児の侍女・雨児が泣きながら密かに供養を行っているのを見つけ、「小主の仇を討ってください」と頼まれる。淳児は水辺で育ち、泳ぎが得意だったのに溺死などありえないというのだ。甄嬛は曹貴人が何かを知っていたのかもしれないと考え、雨児に「本当に殺されたのなら必ず仇を討つ」と約束し、そのためには証拠が必要だと言う…
雨児ったら宮中で供養はダメですよ…
25~27話の感想
甄嬛の懐妊の一方で淳児の死去があり、悲喜こもごもというよりは、大きな悲劇に向かって流れが舵を切った感があります。どう見てもこのまま甄嬛が無事に出産できるような気がまったくしません。
富察貴人の流産が狙われたのは、表向き彼女の傲慢さを安陵容が狙ったからという風に見えますが、元々は皇后がそう仕向け、皇太后もそれを見破っていながら不問にしたのは、満州旗内の烏拉那拉氏と富察氏の勢力争いが背後にあるせいではないかと考えられます。華妃が皇子を出産するより、富察貴人が出産する方がリアルに廃后の危機を招くわけで、この出産を潰しておきたいのは誰よりも皇后だったわけですね。むしろ華妃は、懐妊した妃嬪をあえて流産させるようなことまではしていない?ということなのかもしれません。とはいっても、華妃は懐妊以前に殺してしまうので、全然優しくはないのですが。
そして、その華妃の最大の敵は皇后だと思っていましたが、華妃にとっての恨みの対象は実は端妃だったということが描かれていました。華妃は端妃に飲まされた薬で流産した、と思っており、華妃はその報復で端妃を懐妊不可能に追い込んだようです。端妃の様子を見ると、華妃の思い込みの濡れ衣のように見えますが、これも別の黒幕が背後に潜んでいるのでしょうか。その疑惑につながりそうな話が、雍正帝がうっかり漏らした言葉に出てきました。
雍正帝の「華妃は身ごもらない」との断言は一体どういうことなのでしょうか。華妃の懐妊を望んでおらず、あえて避けるような手を打っているということなのでしょうか?華妃自身は心から愛している陛下のために様々な手を尽くそうとしているのに、その裏切りを知ったらどうなってしまうのか、大いに気になるところです。
しかし毒を盛ったり盛られたり、隙あらば水に落とされたり、華やかな後宮の真の顔はヤクザも真っ青なタマの取り合いですね。気を抜いたらあの飾り爪(指甲套)でブスっとやられそうです…
コメント