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前回、高湛が都をしばらく離れると知った陸貞は、複雑な心境を抱えたまま日々を過ごしていました。そして今回、さらに萧唤云(しょうかんうん)の想いが高湛へ強烈にぶつけられていきます。彼女の過去と執念からくる行動が、またしても宮廷の波乱を呼び起こすことに……!
それでは第20話を一緒に見ていきましょう!
後宮の涙 第20話のあらすじ
高湛(こうたん)は一時的に都を離れることになり、出発前に皇上へ「陸貞(ルチン)を頼む」と告げます。皇上は「どうしてあんな八品女官にそこまで振り回されるのか」と疑問を呈するものの、高湛は「陸貞が“一刀両断”の決意をしたからもうどうしようもない」と語るのです。皇上は「彼女は高傲すぎる」と憤慨しますが、高湛は「彼女は誇り高いだけで、自分より侍衛を信頼しているようだ」と微妙な心境を漏らします。
そんな中、萧唤云(しょうかんうん)は修文殿を訪れ、高湛に「都を離れるのは陸貞を連れ出すためなのか」と疑いをかけます。しかし高湛は「そこまで暇じゃない」と突き放し、萧唤云が「お願いだから以前のように私を大切にしてほしい」とすがっても拒否。彼女を“嫂嫂(そうそう)”としてしか見ていないと言い切り、「今は想う人がいる」と明かします。
萧唤云にとっては最も聞きたくない言葉だったでしょうね
萧唤云は「何でもするから、彼女(陸貞)を好きにならないで」と訴えますが、高湛は「陸貞は自分のことを偽りなく愛してくれる。あなたのように権力や金銭を武器にするのとは違う」と冷たく言い放ちます。激昂する萧唤云は、かつて高湛が自分を迎えに来ると約束したことを持ち出しますが、「もう二度と許さないから、陸貞を傷つけるな」と言われてしまうのでした。
萧唤云に振られた過去がある皇上は、そんな二人のやりとりを気まずそうに眺めています。一方、丹娘(たんじょう)は陸貞を連れ出し、街中の空気を吸わせようとしますが、ちょうど高湛が兵を率いて都を離れる一行と遭遇。萧唤云も高湛を見送りに来ますが、高湛は彼女に目もくれずそのまま出発。それを見ている皇上の視線もどこか寂しそうです。
三角関係どころか、四者の交錯する恋愛模様が複雑で胸が痛いです
ここで舞台は三年前へ──。梁国の公主だった萧唤云は、本当は高湛を慕っていましたが、政治的な思惑によって高演(こうえん)との縁談が決まってしまいます。梁国が西郡四城を手に入れるための取引の一環で、萧唤云の結婚が道具として使われたというわけです。彼女は「父皇が四城を手に入れれば、いつか高湛が私を迎えに来てくれる」と信じ、やむなく政略結婚を受け入れます。
しかし郁皇后(いくこうごう)の死や、娄貴妃の台頭、そして高湛が都へ戻ったときには既に萧唤云は“皇兄の妻”になっており、高湛の心は深い悲しみに沈みます。高湛の母・郁皇后は「娄貴妃には気をつけよ。まだ力をつける時期ではない」と遺言するも、高湛は「母を害し、さらには愛する女性を奪った一族に復讐する」と誓ったのでした。
萧唤云の苦悩や高湛の復讐心を見ると、二人が辿ってきた道のりの壮絶さを感じます
回想から戻り、萧唤云は高湛を愛している気持ちを拭えず、修文殿まで押しかけて彼に抱きつきますが、「もはや自分の最愛の女性が他人の妻となったこと」を高湛は決して受け入れられないまま。高演(こうえん)は「二人で私を置いて逃げるべきだ」と自暴自棄になりますが、高湛は「この国と梁国のためにそんなことはできない」と断ります。
後宮の涙 第20話の感想まとめ
今回、萧唤云が高湛に“もう一度だけ自分を見てほしい”と懇願しても拒絶されるシーンは切なかったですね。二人の過去を知れば知るほど、その決裂がどれほど辛いものかが伝わってきます。
高湛が抱えている「母の仇、奪われた恋人」という深い傷が今なお癒えていないのが痛々しいです
また、今回のエピソードでさらに際立ったのは萧唤云の強かな一面。政治的に動かされながらも、高湛のために必死にしがみつく姿がとても印象的でした。そして高演や娄貴妃の動向も含め、この先どう宮廷の権力争いに影響していくのか、非常に興味をそそられます。
一方で、陸貞の存在がどのように再び高湛の心を揺るがすのかも気になるポイントですよね。高湛は都を離れましたが、今後二人の再会はどうなるのか、そして萧唤云との関係がどう終着するのか……。ますます目が離せません!
次回はどんな波乱が待ち受けているのか、一緒に注目していきましょう♪
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