楽游原 第21話あらすじと感想|許されぬ恋と忠義の鞭――李嶷、愛のために罰を受く

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『楽游原』第21話は、まるで運命が再び二人を試すかのような回。
李嶷(りぎょく)が崔琳(さいりん)を救うために崔府へ乗り込み、
ついには鞭刑を受けるという衝撃の展開でした。
激しい恋と誇り高き忠義が交錯し、心を打つ名場面の連続です。

それでは第21話を一緒に見ていきましょう!

楽游原 第21話のあらすじ

西長京を平定したものの、崔家軍の勢いは日増しに拡大。
新皇は焦りを覚え、再び李嶷に長州(ちょうしゅう)出陣の勅命を下します。

しかし李嶷は「病を理由に屋敷に籠る」と返答。
いくら勅使を送っても門前払いが続きます。

兄の李俊(りしゅん)はこれを好機と見て、
「抗命は大罪、重罰を」と進言しますが、
新皇は冷静に首を振ります。

「罰すれば、誰が軍を率いる?」

その一言で李俊は口をつぐみ、
兄弟の間には再び不穏な空気が漂います。

李崃(りらい)は兄と違い、穏やかな調停役として名乗り出ます。
「陛下、私が弟を説得いたします。」

新皇は目を細め、「お前は分かっている」と満足げに頷きました。

屋敷を訪れた李崃は、
「父上はお前を責めてはいない。新しい命令はお前を信じてのものだ。」
と柔らかい口調で諭します。

さらに聖旨を取り出し、
「行軍大総管として、再び鎮西軍を統べるように」と告げました。

李嶷はしばらく沈黙。
兄が深々と頭を下げるのを見て、
「それでは……軍糧を絶やさぬことを条件に」と笑顔を作り、
聖旨を受け取りました。

ここで見せた李嶷の一瞬の笑み――屈服に見えて実は計算された冷静な判断が光ります。

その頃、柳承鋒(りゅうしょうほう)は奇跡的に命を取り留め、
遊牧民・揭硕(けいしょく)の首領ウロに救われて草原で療養していました。

だが、崔琳と李嶷の仲睦まじい様子を耳にすると、
嫉妬と絶望が彼の心を再び蝕みます。

「彼女を取り戻す……いや、あいつを倒さなければ。」

柳承鋒は揭硕の兵を率い、密かに長州へ潜入。
崔琳をおびき寄せ、彼女に毒を仕込んだ罠を仕掛けました。

しかし桃子が駆けつけ、間一髪で崔琳は命を取り留めます。

その知らせを聞いた李嶷は、夜通し馬を走らせ長州へ。
崔府に着くと、真っ先に崔琳の部屋へ。

甘い香りとともに差し出したのは、
「これを飲めば苦い薬の後味が和らぐ」と言って持ってきた手作りの甘湯。

崔琳は笑って受け取りますが、
「この薬は毒をもって毒を制す。あなたが飲んだら危険よ」と慌てて止めます。

李嶷は茶目っ気たっぷりに言いました。
「なら、お前が守ってくれ。」

その瞬間、彼は胸を押さえ苦しむふりをし、
崔琳が駆け寄ると同時に起き上がり、彼女の手を取って強く抱きしめ――。

唇を重ねました。

命の危険の中で交わされたキス。生死を越えた二人の想いが痛いほど伝わってきます。

しかし幸せな時間は束の間。
外で物音がして、崔琳が顔を上げると――崔倚(さいい)が立っていました。

怒りの形相で「不届き者!」と一喝。
李嶷は捕らえられ、水牢へ閉じ込められてしまいます。
さらに崔琳には「外出禁止」の命。

崔琳は必死に桃子へ助けを求め、
「夜が明けるまでに謝長耳(しゃちょうじ)を呼んで!」と命じます。

桃子は笛を吹き続けますが、
夜明けが近づいても誰も来ません。

諦めかけたそのとき、ひとりの兵が現れました。
顔を見上げると――謝長耳。

「門の警備が厳しすぎて……やっとここまで来た!」

崔琳は男装し、謝長耳の案内で地下牢へ。
李嶷を解放しますが、運命のいたずらのように、出口で崔倚と鉢合わせ。

崔倚はすべてを察し、重く息を吐きます。
「……お前の気持ちは分かっている。」

李嶷に目を向け、
「お前が忠義の士であることも認める。
だが、崔府に忍び込んだ以上、罰を受けねばならぬ。」

そして続けました。

「もしこの戦を捨て、崔家に入婿し、軍を継ぐなら、阿萤(あけい)を妻にくれてやる。」

李嶷はすぐさま首を振りました。
「忠義を曲げることはできません。
彼女の父上こそ、天下の柱。
俺は柱を折るような真似はしません。」

愛よりも信念を選んだ李嶷。彼の誠実さに、崔倚の厳しい表情がわずかに緩みます。

しかし、規律は規律。
烈日の下、李嶷は跪かされ、鞭を打たれる刑を受けます。
乾いた音が響くたび、兵たちの顔が歪みました。

崔倚は拳を握りながらも、目を逸らさず見届けます。

その夜。
崔琳が目を覚ますと、机の上で眠る李嶷の姿。
背には包帯、顔には疲れの影。

彼女は静かに近づき、そっと上着を掛けてやります。
その気配で李嶷が目を開け、
「起きてたのか」と照れくさそうに笑いました。

崔琳は小さく拳を握り、彼の腕を軽く叩きます。
「あなたって、いつもそう。無茶ばかりして。」

李嶷は笑いながらも、痛みで顔をしかめました。

彼の背に刻まれた鞭の痕は、愛と忠義の証。
崔琳の瞳が潤むシーンは、静かでいて胸を締めつけられました。

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楽游原 第21話の感想まとめ

第21話は、「愛」と「忠義」がぶつかり合う名場面の連続でした。
崔府に忍び込み、罰を受けても信念を曲げない李嶷の姿はまさに真の英雄。
そして、彼を庇いたくても庇えない崔琳の葛藤も痛々しいほどでした。

鞭の音の下で交わされた沈黙の愛――それは言葉よりも強い絆でした。

また、柳承鋒の再登場と毒の伏線が、
次なる波乱を予感させます。
愛と策略、忠義と裏切り――すべてが混ざり合い、
いよいよ物語は最終章へと突入します。

次回、第22話では、長州戦の行方と柳承鋒の動向に注目です。
そして、李嶷と崔琳の愛は再び試されることに――。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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