楽游原 第23話あらすじと感想|崔琳、真実の名を取り戻す――崔倚の決断と父娘の絆

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『楽游原』第23話は、崔家の大きな転機となる回でした。
ついに崔倚(さいい)が娘・崔琳(さいりん)の正体を公にし、
長年の“崔公子”という偽りの名が終わりを告げます。
一方、柳承鋒(りゅうしょうほう)の裏切りが極まり、
父と娘、そして義子の関係が崩壊していく――。
哀しみと誇りが入り混じる、圧巻の一話です。

それでは第23話を一緒に見ていきましょう!

楽游原 第23話のあらすじ

昏睡していた崔倚が目を覚ますと、
屋敷中に歓声が広がります。
だが、先の騒動で「崔公子を捕えよ」との命が出ていたため、
将兵たちは何がどうなっているのか戸惑うばかり。

その隙を突き、柳承鋒は焦りと怒りを募らせ、
「裏切り者を討て!」と叫び、崔倚へと剣を向けました。

かつて父と慕った人に刃を向ける柳承鋒――完全に理性を失った瞳が、悲しいほど狂気を帯びています。

崔倚は老いてなお剣を離さず、
長年の戦場経験で柳承鋒の攻撃をかわし、
次々と若い兵士たちをなぎ倒していきます。

だが、柳承鋒の配下・阿恕が背後から襲いかかり、
崔倚の命門(急所)を狙って刃を振り下ろしました。

その瞬間――崔琳が飛び込み、剣を弾き飛ばします。
続いて李嶷(りぎょく)も駆けつけ、激戦の渦へ。

戦いの最中、崔倚は柳承鋒の背後に潜む揭硕(けいしょく)人の姿を目にします。
彼らはかつて崔家と激しく争い、数多の命を奪った宿敵。

「外敵と通じたか……!」

怒りに燃える崔倚の剣は一段と鋭さを増します。

柳承鋒はなおも叫びます。
「俺を息子だと思ったことがあるのか?
あの“父子の情”も、俺を利用するためだったのか!」

崔倚は震える手で弓を取り、
堂々と宣言しました。

「柳承鋒――お前が“崔琳”として生きたのは、
この父の情ゆえだ。だが今、この場で終わりだ!」

そして続けます。

「私にはもう“息子”はいない。
いるのはたった一人の娘――崔琳だ!」

その言葉に、将兵たちはどよめきます。

この瞬間、“崔公子”という仮面が外れ、崔琳が自分の名を取り戻す。父の誇りと愛が凝縮された名場面でした。

崔倚は捕縛を命じますが、
柳承鋒はすでに揭硕人を屋敷の外に潜ませており、
「俺に何かあれば、この屋敷ごと吹き飛ぶぞ!」と脅します。

崔倚は怒りのあまり吐血。
だが崔琳は落ち着いた声で父に囁きました。

「放っておいてください。
李嶷が外で準備をしています。逃げても、必ず捕らえます。」

柳承鋒は逃走しますが、
城外では李嶷の伏兵が待ち構えていました。
激戦の末、柳承鋒たちは追い詰められるも、
揭硕の毒矢が次々と放たれ、
結局、取り逃がしてしまいます。

老鲍は歯噛みしながら報告。
「奴を逃しました……あの裏切り者の首、必ずこの手で取ってきます!」

裏切りと復讐の連鎖が再び動き出す予感――緊迫の余韻を残しました。

一方、戦が落ち着いた崔琳は李嶷から思わぬ真実を知らされます。
「お前の父上の命を救ったのは桃子だ。
あの日、俺たちはこっそり屋敷に入り、毒の成分を調べた。」

桃子が夜通し薬を調合し、崔倚にこっそり与えていたのです。
崔琳は涙ぐみながら感謝を伝えますが、
同時に、柳承鋒の裏切りが信じられず、ただ唇を噛みしめました。

一方の京城では、
新皇がこの知らせを聞き、皮肉な笑みを浮かべます。

「崔倚には息子がおらぬそうだな。
これで崔家も長くは持つまい。」

しかし、皇后・盧氏は一計を案じます。
「陛下、崔家を見限るのは早うございます。
崔琳を宮中に迎え、“公主”に封じては?」

新皇は興味を示し、
「……それも面白い」と呟きました。

権力者の冷酷な計算の中で、崔琳は再び“政治の駒”として見られる――
この構図がなんとも皮肉です。

崔倚の体調が落ち着くと、
李嶷が再び彼を訪ねます。

「将軍、長州の地を守るだけでは朝廷の標的になる。
蔚陽(いよう)を譲り受け、泺陽との橋を築くべきです。」

李嶷の言葉は戦略的で的確。
崔倚は黙考した末、うなずきました。

「だが泺陽は渡さん。
崔家の根は、あそこにある。」

李嶷は苦笑しながら立ち上がります。
「その答えも崔琳から聞いてました。
やっぱり、親子ですね。」

崔倚は顔をしかめ、
「わしの返事を読んでいたとは……おぬし、なかなか食えんやつだ。」

軽妙な掛け合いの中に、信頼と絆の芽生えが感じられるシーンでした。

やがて、新たな知らせが届きます。
太孫を守っていた韓将軍が、
ついに孫靖の軍に捕らえられたというのです。

太孫は人質にされ、
韓将軍は崖下へ転落――生死不明。

この知らせを受けた萧氏(しょうし)は震える手で筆を取り、
李嶷へ密書を送りました。

「どうか、太孫を救ってください。
あなたしか頼れる人がいません。」

李嶷はその手紙を握りしめ、
静かに立ち上がります。

「この戦、終わらせよう。」

崔家の悲劇、太孫の危機――物語が再び大きな渦を巻き始めます。
李嶷の瞳に映る決意が、次の章への導火線となりました。

楽游原 第23話の感想まとめ

第23話は、まさに崔家の真実の夜明け。
崔倚が「娘・崔琳」を堂々と認める場面は、
長い物語の中でも屈指の感動的シーンでした。

“息子ではなく娘として誇る”――
それは戦乱の時代を生きた父が娘に贈る、最高の称号でした。

一方で、柳承鋒の逃亡、揭硕人の再登場、
そして太孫をめぐる新たな陰謀が加わり、
物語は最終決戦に向けて一気に加速します。

次回、第24話では李嶷と崔琳が再び並び立ち、
太孫救出に挑む大戦の幕が開きます。
父の誇りを胸に、崔琳は本当の“崔将軍”として戦う――その時が近づいています。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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