楽游原 第26話あらすじと感想|柳承鋒、愛に狂い崔琳を奪う――運命の歯車が再び動き出す

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『楽游原』第26話は、愛と憎しみが最も複雑に絡み合う回。
李嶷(りぎょく)が権力争いの渦に巻き込まれる一方、
柳承鋒(りゅうしょうほう)はついに理性を失い、崔琳(さいりん)を強引に奪います。
それぞれが“守りたいもの”のために選んだ行動が、誰も望まぬ悲劇を招く――
張り詰めた空気の中に、切なさと狂気が交錯する回でした。

それでは第26話を一緒に見ていきましょう!

楽游原 第26話のあらすじ

太孫(たいそん)と韓将軍は、
京の混乱を避けて城外の寺で身を潜めていました。
ここは静かな土地で、昼夜を問わず子どもたちの読書の声が響き渡る。
太孫は久々に穏やかな時間を過ごし、
「戦よりも学びの方が楽しい」と微笑みます。

戦いの続いた物語に、久しぶりに訪れた平和の情景。
太孫の純真さが、荒んだ世界の中でひときわ輝いていました。

一方、顧婉娘(こえんじょう)は乳母と共に寺院を訪れ、
李嶷の亡母・劉氏の供養を行っていました。
香が立ちのぼる中、婉娘はわざと劉氏の肖像を一部焼いてしまいます。

「この絵、私が修復いたしますわ。」

そう言って再び李嶷の前に姿を現した彼女は、
修復の話の最中にさりげなく耳打ちします。

「皇族の衣には金の糸が織り込まれています。
絹は燃えやすいもの……重ねれば火よりも恐ろしい。」

李嶷はその言葉に眉をひそめ、
裴源(はいげん)に「信王府の土を少し取って来い」と命じました。

裴源が持ち帰った土を調べると――
中には無数の金の粒が混じっていたのです。

ほんの一言から真実へと辿り着く顧婉娘の機転。
その聡明さが、後の悲劇を暴く伏線になっていました。

裴源の追及により、信王府の火事が故意の放火だったことが判明。
李嶷は激怒します。

「兄上は……自分の妻を、焼いたのか。」

彼の脳裏に、大嫂(義姉)の優しい笑顔が浮かびます。
かつて唯一自分に優しかった人――
その命が権力のために奪われた。

翌日の朝議。
李嶷はゆっくりと殿中に入ると、声を張り上げました。

「信王は、妃とその侍女に毒を盛り、
燃えやすい絹を敷き詰めて火を放ち、
それを“走水”と偽った!」

証拠を突きつけられた新皇は顔を真っ赤にし、
「不忠の輩!」と叫びながらも処罰を命じざるを得ませんでした。
李俊(りしゅん)は信王府での禁足を命じられ、
李嶷は大義のもと、義姉の仇を討つことになります。

権力の闇を暴く場面。
正義を貫いたはずなのに、李嶷の胸にはただ虚しさだけが残ります。

「なぜ人は、これほどまでに争うんだろうな。」

李嶷は崔琳にそう呟きます。
彼の瞳には疲労と哀しみが浮かんでいました。

崔琳はその手を握り、
「それが“東宮”よ。
そこでは血縁も愛も、すべてが駒になる。」

彼女は静かに言いました。
「あなたが牢兰関を恋しく思うのは、それが“自由”だから。」

李嶷は頷きながらも苦笑します。
「自由を知る者は、もう二度と牢の中で笑えない。」

権力を捨てたい男と、それを守らせようとする女。
二人の対話には、これまで積み重ねてきた想いが滲んでいました。

しかし、その平穏を破る者がいました。
柳承鋒――。

彼は崔琳を誘拐し、自らの隠れ家に閉じ込めたのです。
さらに毒を盛り、彼女を身動きできぬ状態に。

崔琳は薄れゆく意識の中で、
「こんなことをしても、私はあなたを愛さない」と告げます。

「お前にとって、俺はなんだ?
兄か?影か?……なぜ、俺ではいけない!」

柳承鋒の叫びは、狂気と悲しみに満ちていました。

愛を求めて壊れていく柳承鋒。
その悲痛な姿に、憎しみと哀れさが入り混じって見えました。

崔琳は涙を浮かべながら答えます。
「あなたは兄のような人。
でも……私の心は、もう他の人のものなの。」

柳承鋒は絶望の表情で俯きます。
「俺はただ、生きたかった。生きていれば、いつか届くと思ってた。」

その言葉に、崔琳は首を振りました。
「生きることは、誰かを傷つけることじゃない。
あなたは生きているのに、もう死んでいるのよ。」

その頃、桃子は崔琳の帰りが遅いことに不安を覚え、
“引子”と呼ばれる護符で彼女の居場所を探します。
だが今回は反応がありません。

「まさか……引子が効かないなんて。」

焦る桃子は皇城へ戻り、李嶷へ報告。
「崔琳様が姿を消しました!」

李嶷は冷静に状況を整理します。
そして、ふと口元を引き結びました。

「柳承鋒……奴しかいない。」

地図を広げた彼は、桃子に言いました。
「崔琳が捕らえられたとすれば、大裕と揭硕の国境付近。
あの辺りは奴の拠点だった。」

一方、崔琳は床に横たわり、朦朧とした意識の中で柳承鋒に言います。

「……どんなに言い訳しても、私はあなたを許せない。」

柳承鋒は泣きながら答えます。
「俺はただ、死にたくなかった。
生きていれば、またお前と笑えると思ったんだ。」

それでも崔琳の瞳は冷たく、はっきりと彼を拒みました。
「あなたは、私を愛してなどいない。
愛という名で、自分を救おうとしているだけ。」

柳承鋒は言葉を失い、
その手を震わせながら部屋を出て行きました。

“愛”が執着に変わった瞬間の静けさ――
それは叫びよりも恐ろしく、心を締めつけるようでした。

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楽游原 第26話の感想まとめ

第26話は、愛・裏切り・権力――この物語のすべてが交錯した濃密な回でした。
柳承鋒がついに「人としての一線」を越えたことで、
彼の悲しい人生に終止符が近づいていることを感じます。

一方で、李嶷と崔琳の絆は試され続けています。
政治の渦、過去の傷、そしてすれ違う想い。
それでも二人の心には、互いを想う“信”だけが残っていました。

崔琳の「あなたはもう死んでいる」という言葉――
それは柳承鋒への別れであり、自分の過去との決別でもありました。

次回、第27話では、李嶷が崔琳救出へ向けて動き出します。
大裕と揭硕の国境、愛と憎しみの最終決戦。
崔琳の運命、そして柳承鋒の最期――物語はいよいよ終幕へ。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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