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クルミットです♪
四十八寨を襲った危機は李瑾容の帰還で収束しますが、周翡を助けるために捜魂鍼を打った謝允は、余命僅かとなった身体を抱えて周翡の前から姿を消します。謝允を追う周翡は零陵に向かいますが、そこには「滅煞大会」のため多くの人々が集まっていたのです。
今回は、結構な茶番と化した「滅煞大会」のドタバタが描かれますが、誰も海天一色の正体を知らないまま大騒ぎです。これで海天一色の実態がお宝でも何でもないものだったらどうなってしまうのでしょうか。そのために命を落とした人たちが救われませんよね!
【有翡(ゆうひ) -Legend of Love-】(ネタバレあり)
第28話「毒と過ごした年月」
周翡は「謝允は殿下(陳子琛)の危険を見逃さない」と考え、白先生に案内してもらう。謝允は周翡と白先生を避けて羽衣班の霊雨の馬車に逃げ込んだ上、「千歳憂」の姿に変装するが、気付いていた周翡に捕まり隙を突かれて周翡に昏睡穴を打たれ、荷車で運ばれる。
謝允に内心見つけてほしい気持ちがあるから、周翡に見つかってしまうのでは
零陵に到着した李晟と呉楚楚は、禍々しい玄武主の行列を目にする。玄武主は興南門が弱小だからと侮って脅すほど、どうしても滅煞大会の招待状を入手して参加したがっていた。そんな中、李晟たちは周翡が荷車を押して零陵客舎に老人を運び込んでいるのを見かけ手伝うが、老人が謝允だと分かって驚く。李晟は李姸が下山していたと知って激怒するが、なぜか楊瑾が李姸を庇う。周翡は李晟に零陵にいるらしい霓裳夫人の捜索をお願いする。
李晟は呉楚楚と一緒にお出かけしたかったのでしょうが、大会はかなり危険そうです
玄武主・丁魁は霍家堡から訪問を断られ、地煞への対抗に手を貸そうと申し出るが、さらに突っぱねられる。実は霍連涛は、沖霄が陣を配した「迷踪林」に油を仕込み、そこに玄武主をはじめあらゆる海天一色目当ての武林の士を追いこんで焼き殺そうと企んでいた。そこに地煞の四荘主・楚天瑜が現れ、霍連涛の策を絶賛する。
霍連涛は地煞に対抗するのではなく、裏で手を組んでいるということでしょうか
玄武主・丁魁は木小喬の力を借りて海天一色を四象山のものにしようと考えていた。木小喬は長年霍長風への恩があったが、霍長風の死の際に何があったかを見ていた使用人を丁魁から贈られ、それによって霍連涛を守るかどうかを決めろと言われる。
再登場した木小喬ですが、きっと霍連涛のことは絶対に許さないでしょうね
殷沛は仮面を身に着け、一家惨殺を行う闇の者となり、その殺害現場に「清暉真人」と血で書き残して名乗りとしていた。
それが山川剣の継承者として正しいことなのか、もう殷沛にはわからないのでしょう
呼ばれた霓裳夫人は謝允の脈を診ると、透骨青の毒に気付き、動かず内力を使わなければ1年はもつが、助ける方法はないという。霓裳夫人は周翡の求めで「天門鎖」という宝物を提供し、愛し合いつつも避けあう二人には赤い糸となると考える。
霓裳夫人が治療可能だったら、今度こそ周翡は羽衣班を敵に回しますよね
周翡のもとにあの紅蛇の男が訪ねてくる。応何従と名乗る彼は「毒医」であり、謝允が透骨青の毒の症状を示していることから助けたいと申し出て診てみると、謝允ははるか昔に透骨青の毒を得て、深い内力を注入され発作が抑えられていたが、一月前に捜魂鍼を使ったことで経脈に封じた透骨青が表面化したという。透骨青が奇経八脈の動きを遅くする働きがあるため、本来捜魂鍼によって三刻しかもたない復活の効果を長引かせているのだった。
カンのいい周翡は、四十八寨の危機のために鍼を打ったと気付いたことでしょう
周翡は、大薬谷の帰陽丹でなら解毒できるのではと尋ねるが、応何従は「解毒できる薬はない」と言う。実は応何従は稀毒の収集家であり、毒医と呼ばれてはいるが治療はできないのだ。周翡は応何従をたたき出すが、応何従はまだ謝允に興味津々だった。
これはかなりのマッドサイエンティストを招き入れてしまったようです
目覚めた謝允は自分が「天門鎖」につながれていることに気付く。それは霓裳夫人が提供した、決まった方法でしか開錠できない強固な鍵だった。謝允は片手片足でつながれたおかしな態勢になっていたが、それは李晟の仕業だった。
「一応美男子である私」って、自分で言うかな♪
謝允は客舎の裏から逃げ出そうとするが、そこでは楊瑾が周翡に勝負を挑んでいた。周翡は楊瑾がしつこくつきまとうため、「自分が下山したのは海天一色と内力を強める帰陽丹のため」と言って楊瑾を利用することに…
周翡が策士というより、楊瑾が単純なのですよね
第29話「運命に抗う」
周翡は楊瑾に「海天一色」とは「あらゆる武術の集大成の宝」であり、それが滅煞大会の会場にあると騙す。謝允はそれを見て「周翡に騙されるのは楊瑾くらいだ」と笑う。謝允は周翡が冷めた食事を出したことで、自分の寿命について知られたとわかる。
とはいっても、江湖の人々が皆似たような話で騙されて集まっているわけで…
謝允の内力は段九娘と沈天庶に並ぶほど強いが、それは鍛錬で得たものではなく、小師叔に当たる人物が謝允を毒から救うために命と引き換えに内力をすべて与えたためだった。そして謝允の命がある限り、王朝再興の可能性をかけて安平軍は戦をやめないため、謝允は自分の命は天下の災いだと言う。自分が一生懸命救おうとしている気持ちが伝わらず、周翡は気弱なことを言うなと叱り飛ばす。
周以棠が力を貸している安平軍は、そういう立ち位置の軍だったのですね
謝允は湯あみを理由に天門鎖を外させようと目論むが、李晟が見張ることに。周翡の読み通り謝允は李晟を呉楚楚のことでわざと怒らせて追い払おうとし、度重なる挑発に苛立った李晟は、天門鎖を外し案の定逃げられるが、それをも見越した周翡に捕まる。
わかりやすい茶番劇でしたね♪
朱晨は周翡に差し入れに来るが不在で、声をかけてきた謝允を見て「建康生まれの食道楽の知人」と周翡が言っていた「謝殿」ではないかと気付く。周翡が建康料理を食べたいと言っていたので、名物の鴨の餅米蒸しを作って持ってきたと聞き、謝允は心穏やかではない。
周翡は朱晨から鴨の餅米蒸しを差し出されてきっぱり断るが、謝允が作ってきたのは受け取る。謝允はもう逃げないと約束し、周翡に他の男の料理は食べさせたくないと思う。
周翡のにんまり顔♪ そして李姸は毎度棚ぼたの御馳走にあずかってラッキーですね!
応何従が謝允を訪ねてきて、いきなり「あなたが死んだら死骸をくれ」と言い出す。応何従は後世の医術のためにと悪気なく目を輝かせて「その体を使って胡天瑛をおびき出そう」と提案するが、謝允に閉め出され、それでも謝允にずっと付きまとう。
悪党でなくてここまで天然で失礼なキャラというのも、なかなかすごいですよね
李晟は霍長風の死因を調べて沖霄に報告するため、呉楚楚と一緒に滅煞大会に出掛けようとするが、とっくに李姸が楊瑾と宿を抜け出した後だとわかりいきり立つ。周翡は謝允に「逃げたり戦ったりしない」と約束させ、大会に行くことに。周翡は天門鎖を謝允と自分の手につなぎなおしたため、二人は道行く人から白い目で見られる。謝允は服を買うと言い出し、試着の際に「絶対に逃げない」と約束して鍵をはずさせようとして、周翡をからかううちにもつれて倒れてしまう。朱晨はつながれている周翡たちを見て気まずい空気が流れる。
大会に行く前からひと騒動ですね。謝允はもはやつながれてることを楽しんでるよう
霍家堡では招待状の有無で案内される方向が異なっていた。それを見ていた李姸は、誰かの招待状を盗もうかと考えるが、結局招待状のない側に案内されてしまう。
おばかさん二人のために、全然意味のない数分間に…
楚天瑜のもとに「陳子琛が来ている」との噂が届く。霍連涛は楚天瑜に慎独印を渡す約束をしているものの、楚天瑜は信用せず、霍連涛と懇意の陳子琛の命の危険を匂わせ、霍連涛に脅しをかけようとする。陳子琛は白先生に大会行きを止められるが、義士を募りたい気持ちを抑えられない。
楚天瑜は宮中経験があるようですが、彼はもともと宦官だったのですかね?
周翡と謝允は招待状なしで入ろうとするが、朱晨が連れだと助け舟を出し、招待状ありで入れるよう取り計らう。しかし招待状の有無で行き先が別れると気付き、李晟たちはなしの方に向かっただろうからと、朱晨には礼を言って入り口で別れる。謝允は案内されている林が複雑で出るのは難しいと気付く。
丁魁に似た感じの人物が旧知のように話しかけてきましたが、彼は5話で登場した、周翡たちに牢から助けられて長々とお礼を言った人ですね。前回捕まったのにまた来たの?
楊瑾はこの林の何かがおかしいと感じていた。李姸が紅蛇を見つけて追いかけると、玄武主の配下に応何従が絡まれていた。玄武主の一行は案内の女子を困らせたため、応何従が蛇をけしかけたのだ。武術のできない応何従を取り囲んで襲い始めたため楊瑾が撃退する。しかし応何従は大事な紅蛇の「紅玉」が見当たらないことに気付き、蛇寄せの笛を使う…
わざわざ名乗って名前を覚えられましたが、大丈夫なのでしょうか…
第30話「海天一色の真意」
李姸は紅玉を発見し、「ちょっと借りるだけ」と言って自分の巾着にしまう。その騒ぎで李晟が李姸を叱りつけ、応何従は今朝方盗み聞きした「逃げ出した妹」が李姸だとわかる。李晟は、この林には奇門遁甲の陣が敷かれているものの、自分には通用しないと胸を張る。
李晟は斉門の陣法を受け継いだのでしたね、すっかり忘れていました♪
周翡と謝允は会場の水亭に到着して早々、丁魁にからまれるが、そこに楊瑾たちがにらみを利かせたため、丁魁は客舎での恨みは大会が終わってからにしようと矛を収める。霍連涛は開会の挨拶で「ここにいる英雄の中から武林の盟主を選ぼう」と言い、その盟主に家宝を献上するというので参加者は「海天一色を探して地煞を倒そう」との言葉にあおられ始める。
自分から海天一色の価値を高めようとして、安っぽいものにしていますね
玄武主の配下は「玄武主を盟主と認め慎独印を渡せ」と騒ぐ。李晟は「霍連涛は地煞の目をそらしたいのでは」と分析するが、謝允は「霍連涛には奥の手がある」と警戒する。参加者からは「盟主は武芸の実力で選べ」と不満の声が上がるが、霍連涛は「大堡主(霍長風)が山川剣・南刀・斉門の先達と手を携えて結んだ盟約が海天一色で、武林再興の希望だ」と説き、周翡は「霍連涛は海天一色の正体を知らないからでたらめな大会を開いた」と笑う。
自分は差し出すから持ってる奴はよこせ、と言いながら奪うスタイル?
会場に着く前の陳子琛に楚天瑜が立ちはだかる。水亭では盟主になりたい丁魁と、それに反対する他の参加者たちの間に不穏な空気が流れ、一触即発に。霍連涛は「生き残っている門派にはそれぞれ宝があり、それを見つけ出さないと地煞に対抗できない」を扇動する。
丁魁のそっくりさんが、丁魁と言い争っていると、本物の濃さが際立ちますね
そこに羽衣班が水亭に現れ、霍連涛はでたらめの通じない霓裳夫人の出現に動揺する。霓裳夫人が「英雄を集めるのは南刀の継承者が妥当」と言い出したため、周翡の存在が霍連涛に知られる。わざと招待されなかった霓裳夫人が「正体不明の宝に命を懸けては駄目」と声を上げるが、次第に周翡だけでなく呉楚楚も当事者としてまきこまれることに。李晟も呉楚楚も何も知らないと否定し、大勢を犠牲にして宝の行方を捜す必要があるのかと問いかける。
お宝の海天一色を欲する者たちからすれば、どう否定しても「隠してる」ですよね
陳子琛たちは楚天瑜に捕らえられ、「霍連涛が地煞と結託して対抗する勢力に殺し合いをさせ、漁夫の利を得ようとしているのだ」と白先生は非難し、陳子琛は無関係だと訴える。しかし楚天瑜は、武林のことに首を突っ込んで霍連涛に後ろ盾を与えた陳子琛が悪いと断じ、霍家堡から慎独印を奪うための切り札として陳子琛を利用しようと企む。
霍連涛に後ろ盾を与えた陳子琛が悪いって、それはもう間違いないわけで…
逃げ出した紅玉を李姸が捜しに行ったため、それを楊瑾が追う。李姸は霍連涛の配下が林に火をつけているところを目撃したため、霍連涛が招待状のない客を皆殺しにすると気付き、楊瑾を残して知らせに戻る。
李姸はごくたまに素晴らしい活躍を見せますね!
水亭に楚天瑜が現れ、その姿を見た応何従と謝允が顔色を変える。楚天瑜はまことしやかに前朝での反乱の際に皇宮から宝が運び出され、武林の者が警護していたと語り、自身を現朝第三皇子の命を受けていると陳子琛の腰牌で証明し、霓裳夫人の「江湖の争いに朝廷を巻き込むのか」との非難もかき消される。応何従は楚天瑜の恨みに震えるが、謝允に「応殿に何かあったら大薬谷は滅んでしまう」と言われてこらえる。
謝允と応何従が共通して恨みを抱くとは、楚天瑜は過去何をやらかしたのでしょう
謝允が林を抜けて「友人」に会いに行くというので、周翡もついていく。楚天瑜は実は前朝に仕えていた宦官で、謝允の父の側近だった。武芸も学問も有能だった楚天瑜、反乱で謝允の父を裏切ったことで父の死を招いたというので、周翡は父の仇を討とうと言う。周翡と謝允は地煞の刀を持つ宦官が見張りをする別院を発見し、鎖を外さないまま見張りを突破し、陳子琛を救出する。白先生は逃げようと言うが、周翡は水亭へと戻っていく。
やっぱり楚天瑜は宦官でしたか。宦官から地煞とはなかなかの人物ですね
李晟と呉楚楚が目を離したすきに、応何従は姿を消していた。配下が火付け計画の失敗を報告したため、霍連涛は内心焦りを感じつつも、楚天瑜に迫られ一堂に慎独印を披露すると、丁魁が奪おうとする。楚天瑜も第三皇子を盾に慎独印の真贋を判断するためよこせと言うが、そこに木小喬が水亭に現れて慎独印を奪い、霍長風の死の真相を暴き始める。
四象山がどういう集まりか不明ですが、木小喬と丁魁だけでもお腹いっぱいですよね
霍家堡の配下が放火計画の現場を見に行くと、楊瑾が待ち構えていた。李姸は林の中で道に迷っていたが、紅玉が案内するかのように導く。木小喬は霍家堡の庭師だった銭小六を連れてきて、銭小六が「霍連涛が家財を運び出し、病の霍長風を屋敷に残して地煞の襲来を待った」との証言を披露する。そして霍長風から無理やり慎独印を奪ったことや、地煞と手を組んでいることを暴露され、霍連涛は参加者から非難を浴びる。
木小喬の霍長風愛があふれる糾弾劇ですね
楚天瑜は霍連涛を見限って態度を変え、霍連涛は木小喬から詰られて、地煞と手を組む以前から兄は毒を盛られていたことを白状する。「地煞との結託」と「霍長風の毒殺」という事実に、以前から霍家堡と関りのあった者たちは動揺し、修羅場を予想して謝允は天門鎖を外すよう周翡に懇願する。霍連涛は「澆愁花の毒は自分ではない」と言い訳し、謝允はそれができるのは胡天瑛だけだろうと考える。
毒のある所に胡天瑛あり。胡天瑛の本格的な登場が楽しみになってきましたね!
水亭にたどり着いた李姸が林への放火を知らせたため、参加者は皆逃げ出す。それにまぎれて逃げようとした霍連涛を木小喬が追い、楚天瑜は木小喬が持つ慎独印を奪おうとする。周翡は天門鎖を外すのに手間取り、鍵を水中に落としてしまう。李晟は楊瑾に呉楚楚と李姸を託し、林の陣に惑う参加者の誘導に戻る。
周翡は謝允とつながったままになってしまうのでしょうか?
李晟は参加者を林から誘導しようとするが、丁魁があくまでも海天一色にこだわって混乱を招く。霓裳夫人は李晟が李徴の孫で奇門遁甲を学んでいると知り、李晟と行くことを支持するが、丁魁が邪魔をする…
丁魁は、海天一色のために一同全滅しても構わなさそうなのが困りものですね
28~30話の感想
周翡と李晟がバラバラだった前半からみると、李姸まで全員が揃っていると、チームワークが感じられて新鮮です。それでも誰かしら別行動をとろうとするので、なかなか3組のカップルが揃うことが困難です。しかもそこに応何従も絡んできました。まさかまさかの、李姸モテモテ設定でしょうか?不幸な星のもとに生まれた男は楊瑾だけで十分ですよね!
さて、今回から怪しい滅煞大会が始まりました!しかし四十八寨には招待状が来ていたのに、代表として行ったはずの李晟ですらそれを使っていなくて、陣の敷かれた林の方から水亭に進んでいるのはなぜなのでしょう。「四十八寨は大会を拒否します」という体裁をとるため招待状なしで一般参加することにしたのか、李晟が陣を解けるという前振りが必要だったので、招待状のことを忘れていたのでしょうか。
そして、江湖の多数派が地煞を嫌っていることは間違いないのに、滅煞大会と銘打っていながら裏で地煞と手を組んで江湖大虐殺を企むとか、霍連涛は策士のふりした大間抜けですよね。霍連涛は毎度「人を集めてそこでドボン」という計画しかできないようなので、それに何度も引っかかる方も自業自得に思えてきます。
楚天瑜の悪辣さだけでも地煞の方が何枚も上手で、現朝の皇族が地煞の味方、しかも対抗できるだけの勢力が四十八寨くらいという、江湖の現状はなかなか深刻そうです。滅煞大会から無事に帰還できたとしても、地煞との対決は避けられなさそうですよね。
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