風起隴西-ふうきろうせい-あらすじ-10話-11話-12話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪

陳恭は五仙道に向かい、聖女として潜入していた妻・翟悦と再会する一方、疑い深い祭酒の黄預の信頼を勝ち取り、青萍計画の決行を持ち掛けます。荀詡は街亭の密書を調べようと暗号解読用の木版を入手しますが、配下の廖会と馬盛が陰謀によって殺され、木版を奪われて司聞曹の勢力争いに利用されるという事態に…

この混乱を引き起こした最大の原因である曹魏の間諜・燭龍の正体が、とうとう今回明らかにされます。髭しか見えていなかった彼が一体誰なのか、皆さんの予想は当たっているでしょうか?迷走する蜀漢と司聞曹の未来はどうなってしまうのでしょう。

【風起隴西-ふうきろうせい】(ネタバレあり)

第10計「走(に)ぐるを上計と為(な)す」

高堂秉は脱獄はやりすぎだと批判するが、荀詡が今夜馮膺を城外へ送り出すのに協力を求めたため、李邈と陰輯から荀詡の本心を探るよう命じられていた高堂秉は頭を抱える。馬岱将軍が紫煙閣の女将と懇意のため、妓女を月に一度陽平関に呼ぶというので、それを利用することに。高堂秉はすでに荀詡が柳瑩を助けたことについて把握しており、荀詡は笛を柳瑩に見せて協力を仰ぐように言ってからかわれる。
軍謀司が暇なのか、それとも荀詡がつけられていたのか、まさか高堂秉が別件で「柳瑩に会うような事案があった」のか、色々気になるところです

五仙道では、軍技司の地図を前に潜入方法を検討していた。陳恭は「燭龍は助けてくれますか」と聞くが、黄預は「地図と鍵をよこしたのが限界」と言う。精鋭を連れていく必要があるものの、竹鵲で助かるのは二人だけで、黄預はやむを得ない犠牲だと考える。持ち出した後の設計図を取りに来るのが燭龍だと聞いて、陳恭は「所定の場所」はどこか聞くが、それはまだ黄預も知らないという。作戦の実行は5日後で、燭龍から連絡が来るという。
ネットもメールもないこの時代に、こんな情報のやり取りで命をかけるの、怖すぎますね

郭剛は糜冲(実際は陳恭)が五仙道と合流したとの知らせを受け、帰還までの間軍司を梁倹に委ねることに。陽平関で陳恭は死んだが、彼が白帝だったとの報に郭剛は落ち込み、しかし青萍計画は続行しなければならない。ただし郭剛はこの失敗の責任を取って長安に送られ罷免されることに。郭剛の脳裏には陳恭と過ごした間軍司の楽しい日々がよぎる…
郭剛かわいそう。でも実際は糜冲が死んでいてもっと酷いわけで…

荀詡は柳瑩に手を振ると無視されてしまうものの、柳瑩の馬車の下には馮膺が隠れていた。陰輯は馬車をちゃんと調べようとするが、馮膺は見つからないまま通過する。馮膺が見つからないことに李厳は激怒し、南征か北伐かの朝廷の議論が決着しないことに苛立つ。そんな中、当の馮膺が訪ねてきて「木版の紛失と廖会殺害は李邈の謀略」と訴え、証拠として馬盛の絶筆を提出するが、李厳は受け入れようとしない。馮膺は楊儀への批判を口にし、李厳側につきたいと言い出す。
これは馮膺の本音ではないのだろうなと思いますが、李厳は騙されてくれますかね?

荀詡と裴緒は何も知らず、馮膺が成都に到着した頃だと信じていた。裴緒はなぜ荀詡が高堂秉を頼ったか不思議に思うが、荀詡は「高堂秉はいかなる場合も勝者の側につく」と見ていた。私憤を晴らして楊儀に報復するため廖会を殺した李邈を、荀詡は絶対に許せないと思う。燭龍の事案は泥沼化し、荀詡はすべての背後に燭龍を感じていた。
荀詡は信念を曲げずに負けることもあるけど、高堂秉は負けない、勝つという評価…

馮膺はこれまで李厳を頼ってこなかったことについて「今こそ自分が最も必要とされているから」だと答える。李厳が諸葛亮を弾劾した今、楊儀が五仙道と通じている証拠を馮膺が渡したなら大いに役立つという言葉に、李厳はようやく馮膺の来訪を納得して受け入れる。
楊儀を犠牲にして李厳を騙すという、なかなか大技をかけましたね!

陳恭と秦沢は酔いつぶれていたところで翟悦と出会い、翟悦は秦沢を追い返し陳恭を送ると言い出す。陳恭は燭龍を捕える際に、荀詡に協力を頼みたいため、翟悦に連絡を繋ぐように頼む。翟悦は火鉢で拾った燃えさしを渡すが、数字の羅列で意味は分からないのだと言う。
翟悦が送るというのは不自然ではないのか、ちょっと気になります

李邈は帰宅した李厳に、馮膺の脱獄について詫びを入れようとするが、会ってもらえない。李厳は「司聞曹は楊儀の管轄下で五仙道の拡大を黙認した」と訴え、馮膺から得た楊儀による11月26日の記録を提出した。五仙道の信者が王平将軍の屋敷での会談を楊儀が報告しなかったため、李厳は「軍と五仙道の接触を見逃した」と指摘したのだ。そこで皇帝は五仙道の平定を命じ、楊儀は罷免され庶民に降格に。
こんなやられっぱなしの諸葛亮見たくないかも…

李邈は狐忠から楊儀の罷免を聞き喜ぶが、馮膺の事案について狐忠に言いくるめられてしまい、「五仙道を平定して将軍の期待に応えよ」と言われ、ますます張り切る。しかしその一方、孫令はいまだ牢の中で忘れ去られていた…
李邈と孫令だけは燭龍ではない、という答え合わせですね

馮膺は紫煙閣に身を隠していたが、彼の真意は諸葛亮への裏切りではなく、楊儀を犠牲にして諸葛亮の重圧を減らそうという、精いっぱいの献身だった。高堂秉は李邈の処分がうやむやになることに不満を抱くが、五仙道の平定を李邈が指揮すると聞いて、李厳の冷酷さに絶句する。馮膺は高堂秉を担当に推挙し、「いつまでも二艘の舟にまたがるのはよくない」と言う。酒を運んできた柳瑩を見た馮膺は、彼女を音楽に造詣の深い李厳に贈ろうと考える。
高堂秉はこれで馮膺側につくということなのでしょうか

馮膺は自分の行方を荀詡には口止めするよう高堂秉に念を押し、姿を消す。そんな様子を見た柳瑩は、高堂秉に「休んでいかない?」としたしげに声をかける…
そうすると「あの髭」は…

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第11計「草を打ちて蛇を驚かす」

高堂秉は柳瑩に、司聞曹が軍と五日後に五仙道の掃討を行うと語る。そして馮膺が李厳に柳瑩を送り込みたいと思っていることも。この好機で司聞曹は自分の天下になると高堂秉は考え、荀詡が用無しだと高堂秉が語るのを聞いて、柳瑩は思わず動揺する。
高堂秉が燭龍なら、燭龍が牛耳る司聞曹という恐ろしい事態に?

荀詡は楊儀の罷免を知り、馮膺が「南鄭から出た」と聞いても、司聞曹の今後を思うと安心できない。李邈は配下を集め、荀詡に五仙道について説明させるが、その認識の甘さと司聞曹が五仙道を放置したことで五仙道が増長したと非難する。そして李厳からの命として「司聞曹は鎮北将軍・魏延、平北将軍・馬岱と共に五仙道を攻撃せよ」と伝える。狐忠は三方から米倉山を攻める計画を語り、出発は1時辰後だという。
五仙道が急襲されると、陳恭と翟悦が心配ですね

陳恭は竹鵲の試験飛行の日を迎える。秦沢と陳恭はそれぞれに竹鵲を選び、空中に飛び立つ。陳恭は無事に飛空したものの、秦沢は失敗して地面に激突してしまう。
秦沢の竹鵲は多分、落ちるように仕組まれていたのかも…

荀詡は陳恭と翟悦が急襲の巻き添えになるのではと心配し、五仙道に警告すれば二人を守り燭龍に迫ることができると考える。陰輯は会議での荀詡の様子がおかしいと見て、荀詡が何か手がかりを握っているのではないかと考える。荀詡の配下が五仙道の上層部にいると知って高堂秉は探りを入れようとするが、陰輯からはそれ以上の情報を得られない。
こういう風に燭龍は情報を得ていたのですね。翟悦の正体がバレませんように

秦沢を失った上、糜冲(陳恭)は壊れた竹鵲を復元できないというので、黄預は自分が潜入するしかないと言い出し、陳恭に止められる。そこに、妙風使から10日以内の蜀軍の急襲が伝えられる。3日後に青萍計画を展開するため、黄預は山道をふさぐだけでよいと考える。しかし司聞曹はあと30里のところまで到着し、馬岱と魏延も所定の位置に到着していた。
荀詡が焦らなくても、高堂秉から妙風使伝いに五仙道へ伝わっているのですよね~

荀詡は燭龍の確保のため、五仙道へ急襲情報を漏洩する覚悟を固める。その頃陳恭は、例の燃えさしに暗号文が書かれていたため、荀詡に渡すようにと翟悦に返す。翟悦は荀詡と子の刻に会う予定になっていた。黄預は陳恭のために二人の女をあてがうが、翟悦は内心嫉妬に駆られながらも表情に出すことができない。
あ~あ、陳恭は後から怒られるのでしょうね♪

荀詡は翟悦と会うために軍営を抜け出すが、密かに尾行されていた。二人は再会し、荀詡は蜀軍の急襲を知らせ、翟悦は燭龍の木簡を手渡す。青萍計画の最後に設計図を所定の場所に置く際に燭龍が現れるというので、荀詡は総成部の裏門の鍵を開けて陳恭を脱出させるよう頼まれる。翟悦は家に帰りたいと訴えるが、荀詡は「あと少しだ」と励ます。荀詡を尾行していた高堂秉は、荀詡が廟に火をつける仕掛けを施したことに気付く。
翟悦が聖女ではなく、従妹として素の甘えた声になっているのがかわいいです

李厳は馮膺を相手に琴をつま弾き、曹操の詩を吟じていた。馮膺は北伐の際に天水で押収した文王作の琴を李厳に献上したのだ。李厳はその琴が「号鐘」と伝えられるものではないかと絶賛する。李厳は身近に「音楽を解するもの」を欲していたため、馮膺は柳瑩を推挙し、李厳は興味を示す。その頃、山神廟から出火し五仙道は騒動になっていた。
馮膺の「本気のごますりとはこういうものだ」というのを見せつけられた感、あります

蜀軍は早朝進撃を開始し、何者かが五仙道に警告したことがわかったものの、狐忠はそのまま急襲を仕掛ける。李邈は「北伐の国策が誤りだと証明できる」と歓喜するが、「馮膺が姿を現した」との高堂秉の報告に驚く。馮膺が楊儀を追い詰めるネタを李厳に提供したため、李邈は李厳に捨てられたのだ。高堂秉は李邈にしびれ薬を盛って、自らを燭龍と明かす…
とうとう燭龍の正体が!1話目から高堂秉の動向を見直したくなってきました

第12計「門を閉ざして賊を捉(とら)う」

高堂秉は李邈に自分が燭龍と明かし、軍報で邪魔される前に李邈を射殺す。
その頃、五仙道の者たちは抜け道から逃げだし、蜀軍の包囲を突破して清風嶺を目指す。
李邈は実際こんな死に方はしていないので、史実の通り「諸葛亮の死は慶賀すべきこと」と劉禅に訴えて誅殺される、というやらかし感溢れる死に方にしてほしかった…

狐忠は大勢の捕虜の中から黄預や長老たちを捜索していたが、そこに李邈殺害の報が届く。五仙道は清風嶺に新たな陣営を築く。陳恭は「燭龍が急襲を教えてくれていたら」と不信の種を植え付けようとするが、黄預は「情報は届いていたが、襲撃の時が違った」と言う。
燭龍からの密書が届けられ、黄預は届けられた情報に激怒する。翟悦は密書の中身を知ろうと部屋に侵入し、暗号を解読するため典籍を探ろうとするが、背後に黄預が戻り、密書を取り上げられる。解読された密書の内容は「五仙道の高位にある蜀漢の密偵は女子」というもので、翟悦は正体を知られてしまったのだ。
高堂秉は荀詡との密会は見たものの、翟悦の顔までは知らなかったのでしょうか

李邈の葬儀に戻ってきた馮膺は、司聞曹をひとつにまとめるため仕方がなかったと荀詡に囁き、山神廟の火は荀詡の仕業だろうと言う。白帝が生存して糜冲になりすまし五仙道にいるのではないかと馮膺に推測され、荀詡は否定してみせる。高堂秉は馮膺と話していた内容に探りを入れてくるが、馬盛と廖会の事案がなかったことになり、馮膺が李厳の腹心となったことに荀詡は怒りをおさえきれない。
馮膺は全部お見通しなのですね。これが燭龍に筒抜けにならないことを祈ります

会議では「馮膺と孫令は木版窃盗に関わっておらず、馮膺を職務に復帰させる」と発表があり、これからは馮膺が司聞曹を全面的に仕切ることに。狐忠は、五仙道掃討の件で山神廟の火災と祭酒らの取り逃がしを問題視し、内通者を調査すべきと主張したため、馮膺は荀詡を調査の担当者に任じる。牢で拷問に耐え抜いた孫令はようやく馮膺に救出されることに。
孫令がようやくかわいいと思えるようになりました♪

裴緒は同僚二人を失った事案がこれで結審となることに納得できず、「大局」を重んじるばかりの馮膺に失望するが、荀詡は任務に集中するよう諫め、自分たちよりも陳恭と翟悦が困難な状況にあるため、無事を信じたいと言う。
純真な裴緒は司聞曹には向かなさそう。彼まで裏切ってきたら人間不信になりそうです

翟悦は密偵であることを否定し続けたため、黄預は次第に拷問へと手法を変えていく。「聖女が密偵だった」と聞かされた陳恭は動揺するが、自分の拷問経験を活かしたいと申し出、責めるばかりの黄預の拷問を止める。黄預に拷問を任された陳恭は「助け出す」と囁き、翟悦は白状したように装ったため、黄預は翟悦に秘伝の神仙丹を飲ませる。それは恍惚状態に陥り、拷問の苦痛がさらに増大するという薬だという。
どう見ても陳恭が冷静じゃないので、バレそうで心配です

陰輯は李邈寄りになっていたことで、失脚させられるのではと高堂秉に助けを求め、李邈に脅されて馬盛を殺したと打ち明ける。そこで高堂秉は明後日の青萍計画のために、定軍山へ行く任務を陰輯に譲ってもらい、馮膺の弱点は「司聞曹」だと教える。司聞曹のために必要な人材なら大事にするため、馮膺にすべてを白状するという策を勧める。
これはどう見ても陰輯は高堂秉に騙されていると思います

黄預は長老たちと危機を切り抜けた祝杯を挙げていたが、亥の刻に再び翟悦の尋問を行うというので、陳恭は気が気ではない。そこに黄預は、明後日の夜の青萍計画のため明朝出立するように陳恭に命じる。もしも当日黄預に会えなかったら、設計図を古澗渓の入り口にある樟の下に置くと巳の三刻に燭龍が取りに来る、と申し合わせる。陳恭は燭龍がどうやって天水まで戻るのかと尋ねるが、黄預も知らないという。
陳恭は高堂秉のことは知っているのでしょうか?当日顔を合わせたらどうなるのか…

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10~12話の感想

高堂秉が燭龍だった、ということが明かされました!軍謀司の担当だったので、よそに比べたら比較的機密情報にアクセスしやすい立場だったのがまた憎らしいというか。馮膺は彼を6話で燭龍調査担当に任命していましたから、今考えるとお笑いですね。
荀詡が「高堂秉はいかなる場合も勝者の側につく」とその性格を分析していましたが、両方についていると見せかけておいて、自分に都合の悪い側を陥れているだけなのですよね。そのことに荀詡はまだ気づいていませんが、馮膺は見抜いているようで、やはり馮膺は一枚も二枚も上手ですね。

そして翟悦の正体が発覚してしまいました。これから青萍計画に臨むのに、陳恭は冷静に計画をこなせるのでしょうか?高堂秉と陳恭が知った者同士だったら、翟悦を危機に陥れたのがこいつなのか、ということがわかって、陳恭が逆上してしまいそうですよね。ただでさえ動揺している陳恭が、必死で取り繕おうとしているのを見ると、あれでバレないのは、相当に黄預は鈍いように思えます。

今回が折り返し地点になります。ちょうど半分で明かされた燭龍の正体ですが、青萍計画で白帝と燭龍が顔を合わせた時一体何が起こるのか、ここからの展開が楽しみですね!

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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