楽游原 第25話あらすじと感想|崔琳、涙の決断――愛よりも天下を選ぶ

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『楽游原』第25話は、長い戦いが終わったあとに訪れる“別れの静けさ”。
李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)がようやく手を取り合えると思われた矢先、
運命はふたりに再び試練を与えます。
愛を胸にしまい、天下の行方を選ぶ崔琳――涙なくして見られない一話でした。

それでは第25話を一緒に見ていきましょう!

楽游原 第25話のあらすじ

すべての戦が終わり、天下はようやく安定を取り戻しました。
李嶷は、もう権力にも名誉にも興味がありません。

「俺はただ、お前と牢兰関(ろうらんかん)に帰りたい。
天を見て、風を聞いて、のんびり暮らすだけでいい。」

彼の言葉に、崔琳の目が潤みます。
本当は自分も同じ夢を抱いている。
けれど――それを叶えることはできません。

「この天下には、まだあなたが必要なの。」

そう言って、崔琳は李嶷の手を振りほどきました。
李嶷が去ったあと、彼女は一人きりで泣き崩れます。
その涙は、愛を断ち切るための痛みそのものでした。

“一緒にいたい”と“守りたい”の狭間で揺れる崔琳。
その静かな決断に、強さと切なさが同時に滲みました。

やがて、鎮西軍は凱旋帰京。
文武百官は盛大な凱旋式を提案しますが、李嶷は即座に拒みます。

「戦を終わらせただけだ。誇ることではない。」

彼の謙虚な態度は人々の尊敬を集めましたが、
同時に女性たちの心を惹きつけてしまいます。

名家の令嬢たちは競うように街路に集まり、
李嶷の姿を一目見ようと大騒ぎ。
顧相(こしょう)は娘・顧婉娘(こえんじょう)に告げます。

「お前も早く動かねば、他の者に取られてしまうぞ。」

顧婉娘は穏やかに微笑み、
「三日後に行きます。その時、彼に“必要な言葉”を渡します。」
と静かに答えました。

彼女の落ち着いた微笑みの裏にある決意が、
“想う人を支える”という新しい愛の形を感じさせました。

三日後、顧婉娘は李嶷の乳母を連れて訪問。
懐かしい顔との再会に李嶷は思わず笑みを浮かべます。

乳母は涙を流しながら彼を抱きしめ、
「立派になられて……」と繰り返しました。
李嶷の表情もどこか柔らぎ、心が一瞬だけ昔に戻ったようでした。

一方、新皇は頭を抱えていました。
崔倚(さいい)への褒賞をどうするか、名案が浮かばないのです。
そこへ李崃(りらい)が進み出て進言。

「陛下、崔将軍の娘・崔琳を皇子に迎えればよいのでは。
婚姻で絆を深めれば、崔家も朝廷に従うでしょう。」

新皇は大いに喜び、即座に承諾。
李崃はその「皇子候補」として自ら名乗り出ました。

権謀術数の駆け引き。
崔琳を“政治の鍵”として利用しようとする策が、胸に重くのしかかります。

この知らせが泺陽に届くと、崔倚は激怒。
「ふざけおって!うちの娘を政略の具にする気か!」

しかし崔琳は冷静でした。
「父上、これは逆に好機です。」

彼女は筆を取り、**「皇子の中から自ら夫を選ぶ」**という上奏文を提出。
「陛下のお望み通りにいたします。ただし、私が選びます。」

これには新皇も返す言葉がなく、
朝堂は一気に騒然。

“嫁ぐふりをして朝廷を揺さぶる”――
崔琳の聡明さと胆力が光る痛快な場面でした。

崔倚は頭を抱え、
「李嶷がいるというのに、なぜあんな真似を……」と嘆きます。
崔琳は穏やかに言いました。

「父上、これは戦わずして勝つ策です。
彼らが争えば、崔家は漁夫の利を得られるでしょう。」

その狙いどおり、宮廷内では大論争が勃発。
「崔家の女が皇室に入るなど許されぬ!」
「いや、功臣の血を入れるのも安定の策!」

三人の皇子たちも互いに水面下で動き始め、
皇城は一夜にして政略の渦に飲み込まれました。

崔琳の一手が王朝全体を揺らす――
彼女が“戦場ではなく政治の戦”に立っているのが分かる回でした。

その頃、鎮西軍では兵たちが「崔琳は李嶷の想いを試している」と噂。
「これは遠回しの求婚だ、殿下!」と冷やかす者まで現れます。

しかし李嶷の顔は冴えません。
彼の心は、崔琳の真意を理解しきれずにいました。

そんな折、老鲍(ろうほう)が嬉々として飛び込んできます。
「崔琳殿が殿下に会いたいと!」

李嶷は苦笑を浮かべ、
「……この時期にか?」とつぶやきながらも馬を走らせました。

場所は――楽游原(らくゆうげん)。
二人が幾度も運命を語り合った思い出の地です。

崔琳は静かに微笑みました。
「李嶷、もしあなたが太子になれば、私は嫁ぎます。」

李嶷は目を見開き、問い返します。
「太子になれば……本当に、いいのか?」

崔琳は頷きますが、その瞳には悲しみが宿っていました。

“はい”と言いながら涙を浮かべる崔琳――
愛しているからこそ突き放す、彼女の覚悟が痛いほど伝わります。

そんな中、宮中に衝撃の報が届きます。
信王府が火災で全焼。

李嶷は顔色を変えます。
「偶然ではない……誰かが仕組んだ。」

李崃もこの騒ぎを聞き、
「これは兄上の仕業か、それとも信王の自作自演か」と思案。
やがて、「信王は妻を殺してでも崔琳を娶るつもりだ」と確信します。

宮廷の闇が再び動き出す。
崔琳をめぐる争いが、愛だけでなく“権力の火種”になっていくのが恐ろしいです。

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楽游原 第25話の感想まとめ

第25話は、戦乱が終わってもなお続く“心の戦い”が中心の回でした。
崔琳が涙をこらえて天下を選び、
李嶷がその意図を理解できず苦しむ――
静かな対話の中に、何度もすれ違う二人の想いが描かれていました。

「愛よりも責任を選ぶ」崔琳と、「天下より愛を選ぶ」李嶷。
対照的な二人の理想が、この作品の真のテーマを浮かび上がらせています。

また、崔琳が政治の場で堂々と策をめぐらせる姿は、
まさに“新時代の女性将軍”そのもの。
愛を失っても自分の信念を曲げない姿が美しかったです。

次回、第26話では、宮廷の婚姻劇が大きく動き出します。
崔琳は誰を選ぶのか――そして、李嶷の決意はどこへ向かうのか。
物語はいよいよ最終章へ。涙と決断の幕が開きます。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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