楽游原 第24話あらすじと感想|戦の終焉とすれ違う愛――崔琳に迫る毒の罠

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『楽游原』第24話は、長く続いた戦乱がようやく終結を迎える一方で、
李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)の心が再びすれ違う切ない回。
柳承鋒(りゅうしょうほう)の嫉妬が生んだ毒の罠が二人を引き裂き、
“天下”と“愛”の選択が描かれた、シリーズ屈指の重厚な一話でした。

それでは第24話を一緒に見ていきましょう!

楽游原 第24話のあらすじ

夜、李嶷は崔家軍を率い、井戸を伝って峝関(どうかん)へ潜入。
見事に城門を開け放ち、ついに宿敵・孫靖(そんせい)を包囲します。

追い詰められた孫靖は、最後の切り札として太孫(たいそん)を人質に取り、
城壁の上へと姿を現しました。

「退け!さもなくば、この子の首が飛ぶ!」

李嶷は剣を握りしめ、苦渋の表情を浮かべます。
しかし、太孫は怯むことなく、声を張り上げました。

「李将軍、やつを討て!天下のために!」

その言葉に胸を打たれた李嶷は、
「幼子を盾にするとは恥を知れ!」と怒鳴りますが、
孫靖は剣を抜き、太孫の喉元に突き立てようとします。

幼い正統の血を狙う孫靖と、それを前に苦悩する李嶷――緊迫感が画面からあふれ出ていました。

李嶷はついに自らの命を差し出す覚悟を決め、剣を掲げます。
「俺の命と引き換えに、太孫を放せ。」

孫靖は不敵に笑い、
「いいだろう。お前の死に様、見せてもらおう。」

李嶷が剣を自分の首に向けたその瞬間、
鋭い音と共に一条の矢が飛び、彼の手の剣を弾き落としました。

振り返ると――崔琳。

彼女の背後には、もう一人の少年が立っていました。

「李嶷、あの城上の太孫は偽物よ。本物はここにいる。」

驚く李嶷。しかし崔琳の目は揺るがず、
彼はその瞳を見て信じることにしました。

崔琳は大声で孫靖に告げます。
「お前が抱えているのは影武者だ!」

一瞬、城内の兵が混乱に陥ります。
その隙を突き、重傷を負いながら戻ってきた韓将軍が突入。
孫靖の手から太孫を奪還します。

追い詰められた孫靖は、毒の発作に倒れ、
最後の力で自らの喉を突いて果てました。

宿敵・孫靖の最期。権力に取り憑かれた男の末路は、静かでありながら壮絶でした。

しかし、戦の後に新たな問題が。
城内を掃討する最中、本物の太孫が忽然と姿を消したのです。

崔琳は青ざめ、李嶷に真実を打ち明けました。
「李嶷、実は……あの子は影武者。孫靖の手にいたのが本物よ。」

その一言に、李嶷の顔がこわばります。
「なんだと!?」

二人は急ぎ城外を捜索しますが、行方は杳として知れず。
焦燥の中、口論が始まってしまいます。

「どうして最初に言わなかった!」
「あなたを守りたかったのよ!」

言葉の刃が互いの胸を刺します。

互いを想うがゆえの言い争い。
戦よりも痛い“心のすれ違い”が描かれて胸が苦しくなりました。

李嶷は気持ちを整理するため、再び峝関へ戻り、戦後処理にあたります。
その折、孫靖が残した未焼却の書簡を発見。

そこには、「朝廷内部に内通者がいる」と記されていました。
だが名は伏せられており、誰が裏切り者なのか判別できません。

一方その頃、柳承鋒は李崃(りらい)を訪ね、
「李嶷を排除し、あなたを東宮に立てる策がある」と囁きます。

李崃は迷いながらも、
「弟が脅威になる前に動くべきだ」とその提案を受け入れてしまいました。

柳承鋒は計略を進めるため、崔琳を狙います。
彼は揭硕(けいしょく)の秘毒を用意し、
崔琳の食事に混ぜたのです。

やがて崔琳は高熱に倒れ、桃子が駆けつけるも、
どんな薬も効かず、ただ見守るしかありません。

「お願い……李嶷を呼んできて……」

桃子は急ぎ李嶷の屋敷へ走ります。

しかし、数日前に桃子と老鲍(ろうほう)が李嶷に薬を盛った一件があり、
彼は疑心暗鬼に陥っていました。

「また芝居か? 俺に頭を下げさせたいのか?」

迷いと不信が心を支配し、
結局、李嶷はその夜行動を起こさず。

夜が更け、ようやく決心した彼は老鲍を気絶させ、
夜行装束で崔家軍の陣へ潜入します。

だがその頃、柳承鋒は焦っていました。
李嶷が来ないままでは、崔琳が死んでしまう。
彼は“愛した人を殺すことはできない”と悟り、
こっそり解毒薬を飲ませたのです。

夜明け、李嶷が到着したとき、崔琳はすでに意識を取り戻していました。
驚きと安堵の入り混じった表情で崔琳を見つめる李嶷。
しかし彼女は冷たく視線をそらします。

「……来てくれたのね。でも、もう遅いわ。」

彼女は小さく笑い、続けました。

「前にあなたが言ったように、
もしもう一度同じことが起きても、私はまた太孫よりあなたを選ぶ。」

その言葉に、李嶷の胸が締めつけられます。

彼女にとって“天下よりもあなた”。
愛を貫く崔琳のまっすぐな言葉が、悲しいほど強く響きました。

崔琳はさらに打ち明けます。
「熱にうなされながら、あなたが来てくれる夢を見た。
怒ってでもいい、ただ会いたかったのに……本当に来なかった。」

李嶷は顔を歪め、静かに答えました。
「俺は……萧氏に約束したんだ。太孫を守ると。
王になりたいわけじゃない。ただ、約束を果たしたいだけだ。」

崔琳は呆れたように笑い、
「そんな理想、あの兄たちが許すと思う?
太孫が成長する前に、命を奪われるわ。」

李嶷は何も言い返せず、ただ小さく首を振りました。

「俺は戦を終わらせたい。お前と牢兰関に帰って、
青い空を見上げていたいんだ。」

その言葉に、崔琳の目に再び涙が浮かびます。

愛しているのに、信じる道が違う。
二人の心の距離が少しずつ離れていくのが痛いほど伝わりました。

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楽游原 第24話の感想まとめ

第24話は、戦乱の終結と恋の亀裂が同時に描かれた非常に深い回でした。
孫靖の死で天下は一応の平和を取り戻すものの、
李嶷と崔琳の心には、まだ癒えぬ傷と不信が残ります。

柳承鋒の嫉妬から生まれた毒の罠が、
二人の関係にさらなる影を落とすのも見逃せません。

「天下よりもあなた」「約束のために天下を守る」――
真逆の信念がぶつかるラストは、静かで美しい余韻を残しました。

次回、第25話では、太孫奪還戦と宮廷の内乱が再び勃発。
崔琳の毒の後遺症、そして柳承鋒の行方――
すべての謎が動き始めます。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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