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クルミットです♪
38話、しんどかったです。
雲苗村の空気がこんなに重くなるとは思っていなくて。民宿の開業を却下された村人たちの怨恨が、紅豆に向かってきます。しかも之遥がいない隙に。
紅豆と之遥のすれ違いが起きたのも、この話です。「一緒に戦いたい」と言った夜のすぐ後に来るから、余計につらかった。
それでは38話を一緒に見ていきましょう!
風の吹く場所へ 38話のあらすじ
今話は、果宝(グオバオ)のほっこりする場面から始まります。
之遥が焼き肉屋台のそばでぼんやりしていると、チャンピオン(冠軍)に「之遥は死んだ」と吹き込まれた果宝が大泣きで飛んできます。之遥が慌てて「ここにいるよ」となだめると、果宝は「アーバー(お父さん)」と呼び始めます。
この「アーバー」が、じわっと来ました。之遥も悪い気がしてないのが顔でわかる。
でも、そこへチャンピオンの妻が突然現れて、之遥の額に一発。そのまま果宝を連れて帰ってしまいます。後から来た紅豆が見たのは、額にたんこぶができた之遥でした。
チャンピオンが紅豆に教えたところによると、之遥は見かけによらず内心が柔らかくて、昔はひとりでこっそり泣いていたこともあったとか。之遥本人は「ちょっとした面倒、すぐ解決できる」とはぐらかしましたが、それで終わりにさせないチャンピオンが少し好きです。
一方、謝暁春(シャオチュン)が帰宅すると羅泉(ルオ・チュアン)がいません。義母に確認すると、羅泉が子どもたちを雲苗村の学校に残すために、生まれて初めて父親に口ごたえして、殴られて全身あざだらけになったと言います。
「生まれて初めて口ごたえした」というのが、静かに重い言葉です。それだけ本気だったということ。
電話口に出た羅泉は「心配しないで」と穏やかに言って、シャオチュンはそっけなく電話を切ります。このふたりの距離感、まだぎこちないですね。
翌朝。之遥が紅豆を民宿の工事現場まで送ると、門に白いペンキで落書きがされているのを発見します。明らかに大人がやったもの。之遥は紅豆の前では「気にしなくていい」と取り繕いながら、裏では謝暁春に頼んで最近白いペンキを購入した村人を調べさせます。
紅豆も阿桂おばさんから事情を聞きます。雲苗村の発展を見て民宿や飲食店を開きたい村人が増えたのですが、村委会に開業の可否を任された之遥に却下された人たちが、「之遥が彼女の紅豆を使って儲けているから他の人間の商売を潰しているんだ」と逆恨みしていたのでした。
阿桂おばさんは之遥の人柄をよく知っていて、そもそも民宿を誰も引き受けなかった時に紅豆が名乗り出てくれたことも理解しています。でも却下された村人たちは、自分の家がクオリティの高いサービスを提供できる設備すら整っていないことに気づかない。整っていなければ、むしろ観光業に悪影響を与えるだけです。
こういう理不尽な怨恨、見ていていちばんしんどいです。何も悪いことをしていないのに悪者にされる。
その夜、紅豆が自分から之遥のところへ来て言います。「私はあなたが思うほど弱くない。何かあったら話して。恋人になったんだから、一緒に戦いたい。」
この言葉が、後の展開を余計につらくしています。
謝暁春が白蔓君(バイ・マンジュン)の離婚理由を聞く短い場面もあります。不倫という一般的な理由ではなく、「自分本位な愛情の押し付け」と「価値観の違い」が主な原因だったと。さらっとした会話でしたが、引っかかる言葉でした。
そしてここから、この話で一番きついシーンへ。
之遥も村委会の幹部も不在の隙を狙って、農具を持った10人以上の村人たちが工事現場へ押しかけます。紅豆ひとりを囲んで、スマホで動画まで撮りながら、「之遥の彼女のくせに民宿を一人占めにしている」と大声で罵倒します。
動画を撮りながら罵倒するの、現代っぽくて余計に嫌でした。
小葫芦(シャオ・フールー)と坨坨(トゥオトゥオ)が急いで謝おばあちゃんとシャオチュンを呼びに走り、謝おばあちゃんは玩具の刀を持ったまま駆けつけます。現場で打ち壊しをしている村人たちを見て激怒し、全員追い払ってしまいます。
玩具の刀で、です。
笑えるような装備なんですが、謝おばあちゃんの気迫のほうが完全に勝っていました。あのシーン、なんとも言えなかった。
連絡を受けた之遥は急いで雲苗村に戻ります。でも紅豆は、村人との騒動の中で初めて、「投資方が村を開発しようとしている」という話を之遥が黙っていたことに気づきます。
「正直に話してくれるって約束したのに」
之遥は「まだ決まっていない話だったから」と説明しますが、紅豆は聞きません。「少し冷静になる時間が必要」と言って、距離を置くことを求めます。
之遥の気持ちもわかるんです。決まっていない話を先に言って不安にさせたくなかったんだと思う。でも紅豆が「一緒に戦いたい」と言ったすぐ後にこれが来るから、ダメージが大きかった。
村人への怒りが収まらない之遥は竹竿を持って報復に行こうとしますが、謝おばあちゃんに引き止められます。黄欣欣(ホアン・シンシン)が来て、村委会が対応すること、村人たちに紅豆へ謝罪させることを約束します。
民宿の工事はそのまま続きますが、楊おじいさんが何も言わずにただ現場の脇に座っているのが目に留まります。門番のように。言葉はひとつもない。
最後に、謝強(シエ・チャン)が自分から之遥のところへ来て言います。「村に残ることにした。どれだけ稼いでも、親のそばにいることが一番大事だと気づいた」と。
風の吹く場所へ 38話の感想まとめ
一番印象に残っているのは、謝おばあちゃんが玩具の刀で村人たちを追い払うシーンです。
笑える装備なのに、あの気迫はすごかった。緊急事態に真っ先に飛び出してきたのが孫でも妹でもなくおばあちゃんっていうのも、なんかよかったです。
工事現場で村人に囲まれた紅豆の場面は、見ていて胃が重くなりました。農具を持った男たちに10人以上囲まれて、動画まで撮られて。それでも逃げなかった紅豆は、実際強い人です。
之遥が竹竿を持って乗り込もうとしたシーン、怒り方としては正しいですよね。でもそこで謝おばあちゃんに止められるのも正解で。黄欣欣が「謝罪させる」と言い切った言葉で、少し気持ちが楽になりました。
紅豆の「冷静になる時間が欲しい」は、ふたりどちらも間違っていないのがつらいです。之遥も悪意で隠したわけじゃない。紅豆が距離を置きたいのも当然。でも噛み合わない。
楊おじいさんが無言でただそこに座っていた場面が、地味に好きです。何もしないけど、いる。それだけで違う。
謝強が自分から「村に残る」と言いに来たのが、この話の最後に置かれていたのがよかったです。村人の醜い場面の後に、こういう穏やかな着地があって、少し息ができました。謝強の言葉より、謝強が自分から来たっていう事実のほうが刺さりました。
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