夢華録-あらすじ-4話-5話-6話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪

銭塘で茶坊を営む趙盼児は、許婚の欧陽旭の裏切りを知り、真相を確かめるために東京へ向かう船に乗りますが、命を狙われた顧千帆を助けて同行することに。そこに途中で家族に捨てられた親友の孫三娘と合流し、更に駆け落ちした妹分の宋引章が夫の周舎に虐待されていると知り、救出作戦を決行します。

皇城司内部から裏切られ、追われる身となった顧千帆は、唯一信頼できる親友の万奇を頼ろうとしますが、手配書だらけの中で無事に逃げられるのか不安ですが、そんな不安定な中でも常に趙盼児を気にかけて助ける様子がスパダリの片鱗を感じさせます。今回は趙盼児のお色気全開な「周舎復讐劇場」に楽しませてもらえそうですよ♪

【夢華録】(ネタバレあり)

第4話「救出大作戦」

趙盼児は「夜宴図」の本物と引き換えに、宋引章を助ける銭を顧千帆から借りようとする。趙盼児が語る「夜宴図」の詳細は本物だと裏付ける内容で、絵は茶舗の客が持ってきたものだという。趙盼児は宋引章に楽妓を辞めさせるため、楊知遠の求めに応じ贋作を作って贈ったのだ。顧千帆は上物の和田玉を渡すことにし、「夜宴図」のことは絶対に口外するなと釘を刺して、東京で会う方法を教える。
趙盼児が持っているのは本物のようですが、楊知遠が生きていたら大変でしたね

顧千帆は魏為と配下の役人に取り囲まれるが、魏為を脅して逃げ、さらに後をつけてきた陳廉を利用して、兵士に変装して華亭県からの脱出に成功する。巻き込まれた陳廉が、顧千帆の珊瑚の簪を見て「近年南洋からの安価な良品が出回っている」と漏らしたため、顧千帆は鄭青田の絡む闇貿易の存在に気付く。陳廉は顧千帆が皇城司だと知って脱出を諦める。
陳廉は使える手下になっていきそうな予感♪

趙盼児は香雲楼の女将に交渉し、周舎を騙す計画に2階を貸し切る。そして密かに周舎の家に忍び込むと、足を折られ囚われの宋引章を発見する。周舎に琵琶の孤月と琴譜も燃やされたというので、趙盼児は「朝になったら全福客桟にへそくりを隠していると言うように」と言い含め、それでしばらく時間を稼いで宋引章の怪我を治して逃げる力をつけさせることに。へそくりのことを聞いた周舎は急に宋引章に優しくなり、引き出すための合言葉を聞くと機嫌よく出ていく。
周家の使用人たちは「奥様」の惨状をどう思っているのでしょうか

顧千帆が皇城司だと知って以来、陳廉はすっかり手足となって働くようになり、命じられなくても情報を集めてくるようになり、配下になって皇城司に入りたいと言う。東京出身の陳廉は配属された銭塘にうんざりしていたのだ。そこで顧千帆は、近くの埠頭にいた役人=魏為を怪しまれないように連れてくるように命じる。
やはり陳廉は使える子ですね!

全福客桟から10貫引き出した周舎は、ホクホクで帰宅しようとするが、途中で豪華に着飾った趙盼児に出会う。趙盼児は突然「自分の恋心を無視して妹分と駆け落ちするなんて!」と泣いて平手打ちし、周舎はわけもわからず混乱するうちに、趙盼児の雇った男たちにボコボコにされるが、趙盼児が香雲楼に向かったと知り後を追いかける。
劇場の幕が上がりましたよ♪いいぞーもっとやれ!

陳廉は魏為を縛り上げ、殴ってぐったりさせる。顧千帆は、趙盼児の言っていたことを思いだし、魏為が寧海軍のふりをしていたことを問い詰めると、魏為はあっさり鄭青田の命を受けたものだと言い、しかも鄭青田は珊瑚の異国との闇取引で年間20万貫儲けていたと白状するが、皇城司の裏切り者や朝臣の存在については知らないという。しかし顧千帆は皇后に食い込もうとする皇城司の上司・雷敬と、自分を憎む同僚・于中全の仕業だと確信する…
上司と同僚にそんな風に疎まれていたら、皇城司に帰っても居場所はなさそうです

周舎は香雲楼で趙盼児の評判を聞き、そこに金の匂いを嗅ぎつけ、趙盼児が落とした簪を持って訪ねる。待ちかねていた趙盼児は全力で周舎を誘惑して夢中にさせつつ、時間を稼いで密かに徐親分を呼ばせる。
周舎はチョロすぎませんか?それでも趙盼児の全開のお色気ビームは勝てませんね♪

顧千帆は親友の万奇を頼ろうとする。陳廉は雷敬が黒幕なら万奇も怪しいのではと止めるが、皇城司の中で最も頼れる戦友だからと、陳廉には帰るように言う。万奇によると雷敬の命で顧千帆殺害が20万貫で命じられており、倭国行きを勧められる。そうするうちに顧千帆は酒に盛られた毒で倒れてしまう…
陳廉の予想が当たってしまいましたね。でもよく見ると酒飲んでないような…

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第5話「傾蓋の知己」

顧千帆は親友と思っていた万奇に薬を盛られ、襲われる。万奇は親友を害したことに思わず涙するが、顧千帆に毒は効いておらず、やられたのは万奇の配下だけだった。家族がいるため雷敬の命に逆らえなかったと万奇は言い訳しつつも、顧千帆の返り討ちに遭うことに。
ホラ、やっぱり飲んでない…

周舎は趙盼児の気を引くために、根も葉もない宋引章の悪口を言い出す。そこに金貸しの徐親分が現れ、周舎から金を取り立てようと痛めつけるが、趙盼児は庇って立て替える。周舎は趙盼児に問い詰められて「行商の船が襲われて帰ってこない」と打ち明け、100貫の借金を申し入れたため、趙盼児は「まずは宋引章を離縁して」と言い渡す。趙盼児の財産を見た周舎は、今すぐ宋引章を離縁してくると店を飛び出していく。
趙盼児が本気だったとしても、周舎はその財産すらすぐに食いつぶすダメ男ですよね

孫三娘が合図の花火を打ち上げたため、宋引章は周舎に疑われないよう離縁に抵抗するふりをすることに。自己嫌悪に陥った趙盼児のもとへ顧千帆が現れ、すべてを見ていたが「君は決して汚れていない」と言う。顧千帆から「もし宋引章に裏切られたら」と問われるが、趙盼児は「初心を貫くだけ」だと答える。
この顧千帆は趙盼児の脳内イマジナリー顧千帆なのかと思いましたが、リアルですね?

宋引章は周舎に離縁を切り出され、抵抗して大暴れした拍子に火事になってしまい、周家は大騒ぎに。駆け付けた人たちに宋引章は周舎の非道を訴え、趙盼児の手配した人々が周舎をことさらに非難して眠らせない。これは今夜周舎を疲弊させるための趙盼児の企みだった。
趙盼児は劇作家としても才能がありそうです♪

顧千帆から「人を殺してきた」と打ち明けられるが、趙盼児は怖がらない。初対面なのに助けてくれた善人だからと言い、鄭青田が皇城司も抱き込んだのにこれからどうするのかと聞かれた顧千帆は、趙盼児が言ったように「初心を貫くのみ」と返す。またすぐに会うことになるからと別れは言わずに進むことにする二人だが、つい想いを口にしてしまいそうになる。そこで「傾蓋の知己」「旧友に勝れり」と握手を交わし、二人は友達として別れる。
万奇に裏切られた後では、まさに「傾蓋の知己、旧友に勝れり」ですね

陳廉がまだついて来ようとするので、顧千帆は「共に暗黒の道を歩むか」と問う。陳廉はどこまでもついていくつもりだったが、顧千帆の心は見送る趙盼児のもとにあった。顧千帆は平江府(蘇州)へ向かい、使相である蕭欽言の屋敷を訪ねる。久々の顧千帆との再会に蕭欽言は喜びを抑えきれない様子で招き入れる…
蕭欽言と顧千帆の関係が気になりますが、なんとなく察しがつくような気も…

周舎は夜通しの騒ぎで寝ぼけまなこの状態で趙盼児の元へ向かう。急いでことを進めるべきではないとの周舎の言い訳に、趙盼児はこの縁談を諦めて出立すると言う。焦った周舎は今日中に宋引章を離縁すると約束し、趙盼児を周家に連れていくことに。しかし宋引章の訴えもあり、周囲に「離縁するなら嫁荷を返すべきだ」と非難された周舎は、屋敷を嫁荷代わりに渡す証文と離縁状を書く。趙盼児は離縁状と屋敷の証文を手に宋引章と落ち合う。
ここまではうまくいきましたが、周舎はそのままやられっぱなしではないような

周舎を口々に非難した近所の人々が、趙盼児から駄賃をもらって雇われていたと知り、周舎は騙されたと気付いて趙盼児たちを捕まえ、役所に訴える。趙盼児は、自分は銭塘の良民であって妓女ではなく、仲人も証明書も何もないから誣告であり、周舎の言う結納品もすべて趙盼児の物だと周舎の訴えをはねつける。さらに趙盼児は婚姻の誓いをしたのも、周舎が楽妓である宋引章を強引に娶って虐げたため、やむを得ずしたと訴える。しかし周舎は、証拠となる離縁状を食べてしまう…
周舎はとことんみっともないですね。しかし裁判官の知県が男性寄りで心配です…

第6話「眠らぬ都」

周舎は証拠の離縁状を食べてしまうが、趙盼児は事態を予想して離縁状を密かに偽物とすり替えていたため、本物が無事に提出される。しかし初犯ということが酌量され、周舎へは尻への杖刑15回と贖銅80斤という軽い刑が下されたため、趙盼児は詔を持ち出して異議を唱える。女に言い返されたことで知県は激怒し、趙盼児に対し背中への杖刑10回を言い渡し、それに異議を申し立てたことでさらに10回追加されてしまう。
尻の方が背中よりダメージが少なく、背中は命に関わる杖刑です。理不尽ですね!

無情にも趙盼児への刑の執行の札が投げられようとするが、寸前で阻止される。それは顧千帆の仕業と思いきや、趙盼児にとっては顔も知らない陳廉だった。陳廉が連れてきた知州の許永は、知県が無実の趙盼児に重刑を科したことを叱責し、正しい判決を下すよう促す。そこで周舎には刺青の上流刑と杖刑30回が言い渡され、趙盼児と宋引章は「帰るも嫁ぐも自由」であり、周家は宋引章の持ち物とされることに。
一転完全勝利!でも背後には政治的な動きが色々あるようで安心できませんね~

陳廉に促された趙盼児が人混みを探すと、そこには顧千帆の姿があった。許知州が協力したということは、顧千帆の危機は無事解決したのかと思いきや、不本意な相手に力を借りて楊家の件を片付ける羽目になったのだという。宋引章は、襲い掛かってきた周舎から助けてくれた上に、孤月まで買い戻してくれた顧千帆に、思わず心を惹かれる。
不本意な相手とは蕭欽言?宋引章は惚れっぽい上に相手を選び間違う天才ですね!

顧千帆は欧陽旭の婚儀の日である穀雨までに趙盼児の東京到着が間に合うよう、急ぎの馬車を用意してくれていた。孫三娘も宋引章も銭塘には戻らず東京へ向かいたいというので、許知州が宋引章の籍のある杭州楽営に取り計らうという。趙盼児はこれから欧陽旭や皇帝の親族を相手に戦うことになるが、自分で乗り越えると強がる。互いに惹かれる想いを探り合いながらも、趙盼児は後悔しないために東京へ進む道を選ぶ。しかし手布を返して去っていく顧千帆に想いが募り、追いかけたもののすでに遅かった…
二人が互いにもう少し早く素直になっていれば…

鄭青田は、銭塘に訪れた蕭欽言から褒美を3品贈ると言われるが、それは自害の毒酒と白布と短剣だった。蕭欽言にとっては海禁を破ったことや楊知遠殺害よりも、雷敬と組んで「息子=顧千帆」の命を狙ったことが許せなかったのだ。そして海禁を犯した者たちと魏為は捕えられ、鄭青田は謝罪書を残し自害したことで、事態は終結するのだった。
後宮ドラマ以外で自害三点セットが出てくるとは思いませんでした♪

顧千帆は華亭県から蘇州の蕭府に戻る。そこでこれまで受けた傷の治療をようやく受けられたものの、思いの外に重傷で蕭欽言は治療に必死になる。それでも顧千帆は冷たい態度を崩さないが、自分に着せられた汚名を雪ぐために蕭欽言が尽力したと聞いて渋々感謝する。鄭青田はすべてを己の罪として死んだため、朝廷の上層部が誰も巻き込まれずに済んでいたが、そのやり方は顧千帆には受け付けず、蕭欽言に後継者とされることにも拒否反応を示す。顧姓であり母方の伯父の武将としての衣鉢を継ごうとする顧千帆は、歌妓との浮気をした蕭欽言のことが許せずにいたのだ。その言い訳の中で蕭欽言は、趙盼児を歌妓扱いしてさらに顧千帆を怒らせてしまう。
楊知遠の夫人が、顧千帆の母の友人として蕭欽言を嫌った理由がわかるような気が

東京を目指す馬車の中で、宋引章は顧千帆が何者なのか趙盼児に聞き出そうとするが、孫三娘がさりげなく話を逸らす。蕭欽言は趙盼児と顧千帆の関係を反対するが、趙盼児に許婚がいるというので安堵し、名門の淑女との縁談を世話しようとして顧千帆を本気で怒らせてしまう。しかしそんな険悪なやり取りも、長年顧千帆と関われなかった蕭欽言にとっては喜ばしい出来事に思えるのだった。
無駄なポジティブの蕭欽言が、いつか趙盼児と対決したらどうなるのでしょうか

趙盼児たちの馬車は東京に到着する。華やかな喧騒に孫三娘と宋引章は目を奪われるが、これまで気を張り詰めてきた趙盼児は、どうすれば欧陽旭に会えるのかと考えて倒れてしまったため、孫三娘たちは近くの三元客桟に趙盼児を担ぎ込む。明日が婚儀の穀雨のため、趙盼児は欧陽旭に会えるかと結婚相手の高観察の屋敷へと向かう。
東京に到着しました!裁判の場面でも雨で傘をさしていましたが、「穀雨」は4月20日前後で田畑に春雨が降る時期とされているので、それに合わせた演出でしょうか

趙盼児が高府の門を叩こうとした時、欧陽旭がちょうど現れ、趙盼児を見た欧陽旭は高府からさりげなく趙盼児を引き離す。趙盼児は欧陽旭の変わらぬ優しさを見て、徳氏が自分を騙したのかと安堵する。しかし欧陽旭はあれこれ言い訳をしながら、高家の娘を娶って趙盼児を側室とするつもりでいたのだ…
欧陽旭は、趙盼児を側室にすれば無問題、と思ったのでしょうか?なんとも浅はかな…

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4~6話の感想

中国時代劇で結婚のはずれくじを引いた女たちは、夫の家に嫁荷を搾り取られて感謝もされず、しかも身分をあてこすられた上に側室を作られ、最終的には追い出されるか孤独に死ぬ羽目になるので、結婚してすぐに豹変した周舎は、宋引章の人生にまだやり直しが効くうちにわかってよかった、と思わなくもありません。趙盼児は救出のために結構金もお色気も使いまくりましたが、宋引章の嫁荷は手付かずで済んだわけで、不幸中の幸いなのかも。
それにしても周舎がこれで退場になって、ようやくダメ男とはおさらばかと思ったら、欧陽旭がさらにダメを上書きしてきた感があって、趙盼児はこれのどこがよかったのだろうと本気で心配になってしまいました。趙盼児が欧陽旭を早々に見切ってしまうことを願わずにはいられません。

ところで顧千帆の出自については、楊知遠の夫人が第1話で「五代も続く文人の名門」と語り、母は「顧淑娘」で、父については「ろくでもない」と切り捨てていましたね。なぜ顧千帆が母の実家の方で母の姓を名乗って成長することになったのかが謎だったのですが、父の蕭欽言が歌妓との浮気で離縁していたということのようです。それでどうも下に腹違いの弟たちがいるようなのですが、その弟にしてみたら、今更長男がやってきて跡継ぎにされたらたまったものではないですよね!蕭欽言もまたダメ男のリスト入りといった趣がありますが、蕭家の争いもこの先描かれていくことになるのでしょうか。

このドラマの原作となっている「趙盼児風月救風塵」は、前回出てきた宋引章と周舎がらみの話と、今回の趙盼児が周舎を誘惑して裁判までの話で構成されています。原作では趙盼児が言い負かして勝訴してめでたしめでたしなのですが、本作では男尊女卑な知県が趙盼児を陥れようとすることで、当時の女性の生きにくさを感じさせる改変になっていました。
というわけで、6話までで原作の部分は終わってしまい、ここから先は完全にオリジナルということに。ほぼ序章部分でしかないものを「原作」と言っていいかどうか、なかなか微妙ではありますが、その評価はここからの内容が面白いかどうかにかかっていますよね♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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