大明皇妃-あらすじ-34話-35話-36話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪
朱瞻基は叔父たちに永楽帝の崩御を伏せ、前線に足止めしてから父・洪熙帝を即位させるという荒業を弄しました。当然それで黙って引き下がる朱高煦たちではなく、国葬の場で「ちょっと待ったぁ!」砲を炸裂、遺詔が偽物だと主張しました。

もともと遺詔には皇太子の即位が明記されていたわけで、洪熙帝の即位は正統で間違いないのですが、実は洪熙帝の命で「靖難の遺児の赦免」を若微が模写して付け加えていたので、偽物疑惑を突き付けられるとちょっと後ろ暗い… 果たして帝位の行方はどうなっていくのでしょうか、目まぐるしく移り変わる展開を見守っていきましょう♪

【大明皇妃 -Empress of the Ming-】(ネタバレあり)

第34話「翻された反旗」

朱高煦は国葬の場で遺詔が偽物だと指弾し、先帝の死因に疑問を呈する。遺詔に靖難の赦免があったのが偽物の証拠であり、さらに若微が靖難の遺児であると暴露する。朱瞻基は遺詔の真偽は楊士奇が証明できる、と名を出したことで、さらに不利な状況に。洪熙帝は「国葬が終わってから話し合おう」となだめ、朱高煦は遺詔を破いて退場する。
朱瞻基はその夜漢王府に乗り込むが、すでに朱高煦の姿はなく、趙王府も同様だった。朱高煦らは公印を持っていたため城門を突破できたと聞き、朱瞻基は愕然とする。
朱高煦が父の葬儀を利用するのは好きになれませんね~。双方お互い様かもですが…

胡善祥は、胡尚儀の世話をしていた安歌に話を聞くが、安歌は「体罰は過失をした時だけ」と胡尚儀を庇う。宮女だったいとこが亡くなり、安歌はその穴埋めで宮中に入ったと聞いて、胡善祥は自分の世話係を任せることに。
胡善祥は心眉の従妹だとわかっていて、罪滅ぼし的なつもりなのでしょうか。大丈夫~?

年越しの日、洪熙帝一家は家族で食事をとることにするが、愚痴っぽくなるため、皇后が「不吉なことを言ったら罰杯」と定める。洪熙帝は弟たちのもとへ、兄弟同士の問題だからとあえて太監の侯泰を遣わして交渉させたが、朱高煦は強気な態度をとり続け、今戦っても自分たちには勝ち目がないと諦め気味。それでも主戦論を唱える朱瞻基に洪熙帝は怒りをあらわにし、真心を持って問題を解決するのだと言い聞かせる。
これが本当に最後の家族での年越しになってしまうのに、朱瞻基はそれでいいのか…

朱高煦と朱高燧が陣取っている山東では、皇甫雲和が檄文を起草し、草案を読み上げていた。朱高煦は遺詔を偽造した「奸臣」について、朱瞻基と三楊を明記し、さらに于謙とマフムードの結託について追記を命じる。朱高燧は江南七省を掌握してオイラトと手を結んで洪熙帝を追い詰める策を提案するが、朱高煦は直接北京を攻めるつもりでいた。そこで朱高燧は朱高煦の顔をつぶさないようにしながら済南で腕試しをと説得する。
この二人マフムードが協力者のつもりでいますが、あっちは利用する気満々ですよね~

朱瞻基は寝入りばなを楊士奇に呼び出され、済南陥落の急報に眠気も吹き飛ぶ。楊士奇は諸藩王の去就もあって挙兵の引き延ばしは限界とみていた。そこにやってきた于謙は、マハムードに情報を売った嫌疑をかけられ、洪熙帝から休暇を与えられたことで激怒し、楊士奇と言い争うが、朱瞻基は停職で済んで幸いだとなだめる。
この三人でドタバタやっているうちは、勝てる戦も勝てない気がしてきました♪

朱瞻基は若微を起こさないように横になるが、若微は目を覚まして朱瞻基に布団をかけなおす。敗戦のしらせに落ち込む朱瞻基に、若微は陛下に会ってと勧める。朱瞻基は年越しで怒らせて以来会ってもらえないと思っていたが、若微は洪熙帝が朱瞻基の来訪を待っているのを知っていた。
朱瞻基がちゃんと父の気持ちをわかっていないと、会っても意味がないのですよね~

于謙のもとに密かにマフムードが訪れ、間もなく錦衣衛が捕らえに来るから一緒に行こうと誘い、漢王軍とオイラトが手を組むことを明かす。しかし于謙は錦衣衛に捕らえられる方を選ぶ。朱瞻基が詔獄に迎えに来るが、于謙は留まることを望み、オイラトと漢王の結託を上奏するよう求めつつ、書籍費の肩代わりを頼んで呆れられる。
書籍費は必要経費ですから、酒代の肩代わりじゃなかっただけマシかもしれません♪

暗い話題で沈みがちな皇帝一家に、胡善祥の懐妊の報告があり、洪熙帝は喜び、その子に朱家の名付けにそって「祁鈺」と名付ける。
祝おめでた! …あれ?でも祁鈺という名の子が先に…生まれるのでしょうか?

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第35話「君主の道」

胡善祥の懐妊という久々の明るい話題に、若微は父子の間を取り持とうと、「皇太子を呼んで一緒にお祝いしましょう」と提案するが、洪熙帝は戦のことで頭がいっぱいの息子と話したくない。そこに懐妊の知らせを聞いた朱瞻基が突然現れ、父帝に出兵を進言してしまう。その夜、洪熙帝は朱瞻基を寝所に呼び、南京への蟄居を命じる。
和解に最適の慶事ですらチャンスに利用できない朱瞻基…焦りすぎですね

朱高煦のもとに洪熙帝の使いとして楊士奇が遣わされ、元凶の自分を引き渡すことで和睦を求める。朱高煦は本物の遺詔の存在を問い詰め、さらに自分に仕えるようにと懐柔しようとするが楊士奇は動じず、監禁されることに。楊士奇の首をとれば奸臣の粛清という大義名分が消え、戦えば帝位の簒奪になるため、朱高煦は兄帝に先手を打たれたことに気付く。
楊士奇は毎度命がけのお仕事を命じられて、心から偉いと思います…

朱瞻基は若微と胡善祥を連れて南京に移るが、そこで永楽帝の治世の間に兵部で扱った軍報を集めた書庫に案内される。当時皇太子だった洪熙帝だけが調べものをしていたという、この書庫すべての軍報を読むように父帝から命じられる。一方皇后は、朱瞻基の南京蟄居を抗議するが、洪熙帝は耳を貸さず、弟たちに都を譲渡してもかまわないと言う。洪熙帝の体調は悪化して残された時間は少なかったが、そうとは知らず朱瞻基は二人の妻に愚痴るばかりで、身重の胡善祥を不安にさせていた。
洪熙帝は皇太子時代から憶病なふりをしていましたが、誰よりも努力の人なのですね

若微は朱瞻基の状況を打開するために徐浜を呼んだ。洪熙帝が南京に送ったわけを理解せず、やる気のない朱瞻基を徐浜は一喝し、各省の藩王に文を書いて説得するよう助言する。朱瞻基は妙策だと感心し、徐浜に褒美の希望を尋ねるが、徐浜は若微を大切にするようにと促す。
洪熙帝は息子に、自力で答えにたどり着いてほしかったのだと思いますけどね…

南京の東宮に突然楊溥が勅旨を届けに来たため、朱瞻基はとうとう廃太子かと覚悟するが、洪熙帝がいつ崩御してもおかしくない状況だと聞き、北京に戻ろうとする。しかし楊溥は「自分の生死にかかわらず戻ってはならない」という洪熙帝からの言葉を伝える。言いたいことがあれば大急ぎで文に書け、と…
楊士奇はまだ朱高煦のもとで拘束中なので、この緊急事態に楊溥がお使いに来たと

瀕死の洪熙帝のもとに楊溥は急いで朱瞻基の奏状を届け、皇后が読みあげる。朱瞻基はこれまでの自分の行動を反省し、父帝に倣って「民の心をもって己の心とし、民の考えをもって己の考えとする」と綴っていた。それを聞いて安心した洪熙帝は、静かに息を引き取る。公元1425年、洪熙元年5月、朱高熾崩御。同年、朱瞻基が帰京して即位、宣徳と改元。同年8月、朱瞻基は反乱を平定するため親征へ…
8ヶ月の短い帝位でした。朱瞻基も3ヶ月の服喪明けで早々に出征とは、奏状で綴った反省の姿勢はなんだったのかという話になりますが、まぁいずれ避けられない戦いですね…

宣徳帝・朱瞻基率いる明軍に、朱高煦率いる反乱軍は度々挑発行為を繰り返すが、それにのらず、朱瞻基は辛抱強く説得を続けていた。于謙や樊忠は交戦をと進言するが、朱瞻基は聞き入れなかった。朱高煦宛の文の使いを于謙が申し出るが、朱瞻基は「叔父たちが応じなければ投降せよ」と命じる。
朱瞻基はまさか、叔父たちが応じるはずのないような文を書いたのでは?

朱高煦の軍営では、朱高燧が膠着した現状に不満を隠さないが、朱高煦は兄帝の急死が想定外だったとなだめる。朱高燧は楚王に会って協力を依頼するつもりだが、朱高煦は強気の交渉を命じる。そこに朱高煦がずっと面倒を見てきたかつての護衛兵が、朱瞻基の首を取らせるための情報を送ってきたため、朱高煦は得意げに勝利を確信する。
朱高煦は普段策士っぽく振舞っていますが、朱高燧といる時は脳筋に見えますよね~

本営で眠っていた朱瞻基は、亡き父に「目を覚ませ、敵が来たぞ!」と起こされる。それは父の幻だったが、本当に敵の夜襲が本営に到達し、朱瞻基は無我夢中で馬で逃げ出す。単騎で追う朱高煦が従者二人を射落とし、朱瞻基にも命中して落馬する。朱高煦から刀を突き付けられ、朱瞻基は絶体絶命に…
永楽帝も洪熙帝も、息子の危機には枕元に立つのですね!これからももっと出てきて~

第36話「謀反の結末」

朱瞻基を追い詰めた朱高煦は、永楽帝が死の間際に何と言ったのかと問い詰める。朱瞻基が「

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高煦を殺すな

と言われた」と答えたため、激高して子供の頃からの父帝への不満をぶつけ、とどめを刺そうとする。その時樊忠が兵を率いて駆けつけ、逃げる朱高煦を捕らえろと命じるが、配下は手が出せないまま見送ってしまう。
幼い朱高煦からしてみたら永楽帝は決していい父親ではなかったのでしょうが、幼少期から気持ちが上書きされずに次男が成長したのを父としてちゃんと見ていたと思います

胡善祥は、胡尚儀が酒を飲んでいないという朝に呼び出し、これまでのことを感謝し「この子に免じて私を許してほしい」と、二人で暮らそうと説得する。はじめは頑なだった胡尚儀も、胡善祥に手を取られて身重のお腹に触れる。
胡尚儀は、胡善祥が思っているほど心を開いて和解しているようには見えない感じ…

明軍本営では将校たちが動揺して囁き合っていた。敵軍に肉親がいる者は多く、内通者の追及が始まったら連座は免れないからだ。そこで朱瞻基は将校たちを呼び、これは朱家の帝位争いが招いたことだと詫びて、樊忠が提出した内通の証拠を読まずに火鉢に捨てて不問に付す。ただし、敵側にいる肉親への手紙には「投降したものには報奨を与える」と書くように命じる。しかし将校たちが去った後、朱瞻基は慌てて火から手紙を取り出そうとしているのを樊忠に見られてしまう。
朱瞻基は父帝に似てきたような気が。樊忠は命がけで救った皇帝からこの仕打ち♪

于謙は朱高煦の陣営に朱瞻基の文を届けに赴くが、朱瞻基の陣から奪った兜をかぶせられるなど、得意満面の朱高煦にいたぶられる。朱瞻基からの文は、朱高煦を挑発するだけの内容で、まさかこの続きがあるはずと探して于謙は愕然とするが、そのまま拘束される。
于謙にもこの仕打ち♪ 朱瞻基は祖父帝にも似てきましたね…

朱高燧は楚王に面会を求めるが数日放置され、暴れているとようやく楚王が姿を見せる。朱高燧は協力を迫り恫喝するが、楚王はすでに南京で朱瞻基と密会して寝返っており、隠れていた徐浜により朱高燧は拘束される。洪熙帝が朱瞻基を南京に送ったのは、漢王を疎む南方の藩王たちと接近させるためで、宣徳帝・朱瞻基の親征は叔父たちに投降の機会を与えるためだったと説かれ、朱高燧は口惜しさと怒りに震える。
洪熙帝の深謀を最も理解していたのは、弟でも息子でもなく、徐浜だったという

とうとう朱瞻基と朱高煦の軍が対峙する日が訪れる。朱高煦は自信満々に槍部隊を前進させるが、兵同士は相対すると再会を抱き合って喜び、戦闘を放棄して投降し、朱高煦は兵士の寝返りに呆然となる。朱瞻基が敵陣中央まで馬を進め、朱高煦は戦闘を命じるが、配下に取り押さえられてしまう。兵士たちは皆、宣徳帝・朱瞻基の終戦と免罪の言葉に耳を傾け、国が再び一つとなった喜びに「明軍最強」と叫ぶのだった。
なんという間の抜けた無血終戦。知らなかったのは朱高煦だけで、全員闘う気ゼロ♪

胡善祥のもとに、朱瞻基から身重の妻をねぎらう文と、滋養のある人参酒が届けられる。お腹の子を「皇太子」と称されたことで胡善祥は有頂天になり、若微を呼んで祝杯をあげることに。妊娠中なのに飲みすぎと若微がたしなめるのも聞かず、亡き両親に献杯するため高楼の手摺に立ったところを、控えていた安歌に突き飛ばされ階段を転げ落ち、出血する。安歌は心眉を殺された仇を討ったのだと言い、自らも身を投げて死ぬ。
やっぱり安歌は復讐のために胡善祥に近づいていたのですね…なんということに…

夫の敗戦を知った漢王妃と趙王妃は、いまや皇太后となった張妍に命乞いのため訪れる。自分は公務に関与しないと言う皇太后に、二王妃は「家族だから」過去をなかったことにとすがりつく。家族のために命をすり減らして亡くなった夫と、帝位争いに振り回された息子を思い、皇太后は二人の甘えが許せず、「もう遅い」と突き放す。
この王妃たちも懲りないですね。もしや二人は北京に情報収集のため置き去りに?

朱高煦は朱瞻基の前に引き出され、死を覚悟するが、朱瞻基は帰京したら宗廟で懺悔するように命じ、自分も過ちを認める詔を出すという。朱高煦は、甥の慈愛の処分に「朱家に新たな聖人が?」と揶揄する。朱瞻基は父帝に帝位を争う野心はなかった、と語る…
朱家の安寧が家族の血を流さずに成し遂げられるのでしょうか?無理じゃないかな~

34~36話の感想

前回、洪熙帝が即位したばかりなのに、その治世が1話とちょっとでもう崩御です…永楽帝は30話にわたって君臨し続けたのに、あまりに短い!とはいっても、永楽帝は在位約22年、洪熙帝は8ヶ月なので仕方ないのですが。

永楽帝は「武」の部分が目立つ人だったので、それに比べたら戦場に立たない洪熙帝には派手さがなく、物足りなく思う人も多いのかもしれませんが、内乱と過剰な拡大路線で疲弊した国土をクールダウンさせるというのは並大抵のことではなかったと思われます。朱瞻基を南京に送ったら、同時に若微も失うことになるわけで、自分で奏状を読んで聖旨を書かなければいけなくなったでしょうに、大丈夫だったのでしょうか。
ドラマの中では皇后とのおしどりぶりが目立ち、まるで朱瞻基がひとりっ子みたいに描かれていますが、あの虚弱体質の洪熙帝でも、崩御の際に5人の妃嬪が殉死させられており、朱瞻基を含め17人の子女がいたと記録されています。妃の数は永楽帝が圧倒的ですが、永楽帝や朱瞻基より子供の数は多いというのが意外ですね。

それにしても次回からは洪熙帝ロスも覚悟しないといけないのですね。息子の枕元に立つのは1回だけですか、再登場はダメですか。目覚ましの音声を永楽帝と洪熙帝にしたいと思ってしまいます。毎朝あの二人に起こされたいです。姚広孝の美声でもいいです。
しかしこれからは朱瞻基のことを「宣徳帝」と書かなければいけないのでしょうが、なんだか落ち着かない…

さて、胡善祥が安歌を側に仕えさせた時に嫌な予感がしていたのですが、それが的中してしまいました。自業自得とはいえなんとも痛ましいことです。朱瞻基は凱旋早々に悲報に迎えられることになるのでしょうか。
そして、宣徳帝配下のトムとジェリー、楊士奇と于謙は朱高煦のもとから無事救出されたのでしょうか。二人で拘束されている間、議論を戦わせて仲良くなっていることを祈ります♪
楊士奇を送りこんだのは洪熙帝の策、于謙を送ったのは朱瞻基の策ということで、最初で最後の親子コラボ戦略でしたね。二人を遠ざけて徐浜に事態を解決させたことがわかったら、帰還後モメそうではあります。ともあれ、二人が無事に帰ってきますように…

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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