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今回は『後宮の涙 第33話』をお届けします。堤防決壊地で行方不明になっていた高湛(こうたん)の安否が注目される中、陸貞(ルチン)は宮外へ飛び出して必死に救出策を練りますが、沈嘉敏(しん・かびん)の予想外の行動により、大きな代償を求められる展開となります。いったいどう切り抜けるのか……それでは第33話を一緒に見ていきましょう!
後宮の涙 第33話のあらすじ
沈嘉敏の非情な脅迫と陸貞の覚悟
高湛の行方を探して長公主を頼ろうと決意した陸貞は、ようやく長公主府へ駆けつけますが、門番によると長公主は“双福寺”で長広王の無事を祈っているとのこと。落胆する陸貞が出入口で待っていると戻ってきたのは、なんと沈嘉敏の乗った轿子(きょうし)でした。お互いに驚きながらも沈嘉敏と対面した陸貞は、「どうにかして長公主やお父上の力を借りて高湛を救出してほしい」と懇願します。
しかし沈嘉敏は、「もし高湛が助かれば、陸貞と結ばれるのでは?」と嫉妬し、「自分にメリットがない」と突っぱねる始末。そこで陸貞は「高湛が無事に帰ってきたら、自分は出家して二度と彼の前に姿を現さない」と強い決意を示しますが、それでも沈嘉敏は信じようとせず、「ならば尼僧の戒疤(戒を結ぶ焼き印)をあなたの顔に刻め」と迫るのです。
まさか顔に焼き印を押してまで、救い出す覚悟を示さなければならないなんて驚きですよね。
やむを得ず陸貞は、震える手で香を顔に当てようとしますが、そこへ突然沈嘉彦(しん・かげん)が駆けつけ、「妹よ、いくらなんでも卑劣すぎる!」と強引に香をはねのけます。沈嘉敏は予想外の兄の登場に狼狽え、彼は「私が玲瓏(=陸貞)を危険な目に遭わせるのは許さない」と警告。こうして陸貞は辛うじて自傷を免れますが、沈嘉敏の執着心が消えたわけではありません。
宮中に流れる「長広王の遺体発見」の報せ
そんな折、皇上(こうじょう)は元福(げんふく)から「黄河地帯で長広王の遺体が見つかった」との知らせを受け、愕然とします。太后(たいごう)はすぐに「まだ発丧(はっそう)を公にせず、密かに棺を京に運び込んでから大々的に葬儀をする」と指示。皇上はその命令を聞いて激しく動揺しつつ、「これがもし娄家の仕業ならば、断じて許さぬ」と苦悩を深めます。
しかし、元福は「皇上はこの場はあえて倒れてしまい、表立った行動は避けてほしい」と進言。太后は「長広王の死で皇上に余計な波紋が起きることは避けたい」という狙いも見え隠れする中、皇上は半ば演技のように倒れ込んでしまいます。太后からは「貴妃や陸貞を呼んで、慰めてやれ」と言われるも、皇上は「いまは萧貴妃とは会いたくない」と拒否。代わりに太后が提案したのが「陸貞を呼ぶ」ことでした。
太后が陸貞を呼ぶよう提案するなんて少し意外ですね。
こうして陸貞は皇上のもとへ行き、「高湛はきっと無事、戻ってきます」と告げます。実は、沈碧の情報によって高湛が安全圏にいるとの確信を持っているのです。皇上も「この件は絶対に周囲に漏らさないように」と指示しつつ「しばらくは太后を欺くしかない」と決意。
萧唤云へのアドバイスと陸貞の献身
陸貞は「皇上があまりにも萧貴妃を遠ざけている」現状を憂慮し、「やはり好き合っているなら、ちゃんと歩み寄るべきだ」と提案。皇上は迷いつつも、萧唤云(しょうかんうん)への未練を断ち切れないでいるので、結局は彼女を訪問。「高湛は生きている」と耳にして、萧唤云は喜ぶのかと思いきや、これまでの行動のツケからすんなり彼を受け入れるかは微妙なところ。それでも皇上は「もう一度、唤云とやり直したい」と懇願し、何とか雪解けの雰囲気を作りたいと努力します。
やっと皇上と萧貴妃が少し和解ムードになるのか?でも唤云の内心は複雑そうです…
一方、陸貞は高湛がまだ無事に生きていると確信しているだけに、太后が計画している「棺が運ばれ次第に大々的な葬儀」をどう止めるのか頭を悩ませています。そこへ、皇上から「白虎を受け取り、そこに“定不負 相思意”と書かれていた」という伝言が届き、陸貞は喜びいっぱい。「彼と自分の想いが繋がっている」と感じ、より一層頑張ろうと気合を入れるのです。
“長広王は死んでいない”という事実が流布へ
娄青蔷(ろうせいじょう)は太后に「棺が届き次第発喪し、陸貞も皇上への妃になる前に貴妃たちと一緒に伏し拝させよう」と提案。ところが、沈碧が持ち込んだ情報によると「高湛が無事に生還し、間もなく戻る」との噂が広がりはじめる。太后と娄青蔷は「どうして漏れたのか」と焦りを見せるが、既に遅し——皇上や陸貞らが周到に動いたことで、計画が崩れ始めている可能性が浮上します。
後宮の涙 第33話の感想まとめ
沈嘉敏が陸貞に「顔に戒疤を焼き付けろ」と迫るシーンは、まさに衝撃的でした。そこまでの嫉妬心と強迫観念は想像以上ですよね。幸い沈嘉彦が間に合って止めたとはいえ、陸貞が犠牲を覚悟するほど高湛救出に必死なのも胸を打ちます。
ここまでしなければ高湛を救えないという現実があまりに悲しいです…。
一方、太后が皇上を軟禁状態にしながら高湛の「遺体」を運び込もうとする計画が裏目に出て、陸貞や沈碧の情報網で高湛の生還が漏れはじめている展開は爽快感もあります。皇上が萧唤云への気持ちを整理しつつも、高湛への恩義や陸貞への配慮をどうバランスを取るのかも気がかり。
とはいえ、まだ安易に喜べないところが後宮ドラマの面白いところ。次回は高湛が本格的に戻ってくるのか、太后や娄尚侍がどう出るのか、ますます目が離せませんね。
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