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今回は『後宮の涙 第32話』をご紹介します。黄河下流の堤防が再び決壊し、危険な地で救助活動をしていた高湛（こうたん）が突然の行方不明に……。そして、その報せが宮廷に届いた瞬間から、陸貞（ルチン）の運命は大きく揺れ動くことに。いったい誰が何を企んでいるのか、目が離せない展開ですよ。
それでは第32話を一緒に見ていきましょう！
後宮の涙 第32話のあらすじ
黄河流域の災害地へ向かった高湛率いる一行は、現地で堤防が再び崩壊し、流民の暴徒化によって苦戦を強いられていました。そんな中、長広王・高湛が行方不明になったという報せが宮廷へ飛び込み、皇上（こうじょう）と陸貞は深い衝撃を受けます。陸貞の手からは、粘土細工をしていた器が落下し、粉々に砕け散ってしまうほど。その姿に、皇上は急いで沈嘉彦（しん・かげん）を派遣しようとしますが、京と随州の距離が遠いため「間に合わないかもしれない」と頭を抱えるのです。
自分が立ち尽くすほどの衝撃でも、陸貞はなんとか平静を保とうとしているのが切ないですね
結果として皇上は、徳州の節度使・季周に高湛の捜索を命じる決断を下しますが、一方で太后（たいごう）はすでに今回の決壊を好機と捉え、高湛を排除しようと画策。流民の暴動を煽るかのような動きが裏で進んでいる様子です。皇上はその気配を察しつつも、母の意向を強く阻止できないジレンマを抱えていました。
衝撃の報せを受けた陸貞は、いても立ってもいられずに対策を練ります。しかし萧唤云（しょうかんうん）は「高湛のことなど知ったことか」とばかりに冷淡な態度を取り、さらには皇上が陸貞に寄り添う様子を見て激怒。貴妃の立場を利用した陰謀がますます深まりそうな予感が漂います。
ここまで高湛が危険な状況にあるのに、萧唤云はまったく協力するそぶりも見せないのが恐ろしいです
そんな中、沈嘉彦は宮中で紛れ込んでしまい、迷いこんだ御花園で偶然陸貞と出会います。勘違いを避けるため、陸貞は「玲瓏（れいろう）」と名乗り、沈嘉彦を嘉福殿まで案内。沈嘉彦が妹の沈嘉敏（しん・かびん）を“帰省”させようとする様子を見た陸貞は不審に思いつつも、今は高湛の一件に集中せざるを得ません。
そこで陸貞と沈碧（しん・へき）は再び手を組むことに。沈碧は、太后と娄尚侍（ろうしょうじ）の会話から「高湛が困っている場所は“八風渡”や“吳江鎮”ではないか」という情報を得ており、これを皇上に伝えようと試みます。ところが、皇上は太后の命で軟禁状態に近く、自由に指示を下せる状況ではありません。
沈碧がまたもや行動を起こすなんて意外でしたが、今回ばかりは本気で高湛を救うつもりなんでしょうか
焦る陸貞に、皇上の側近・元福（げんふく）は「今は無理に皇上へ直訴せず、もっとよい方法を探せ」と助言。その直後、陸貞は「長公主なら外にいるから、何か対策があるはず」と思いつき、どうにかして宮を抜け出そうと決意。しかし、沈大人の行列に“扮装”して便乗しようとするも失敗。最終的に、陸貞は沈嘉彦の轎子にこっそり乗り込むことで城外への脱出を果たします。怪しんだ沈嘉彦が轎の中を調べると、なんとそこに居たのは先ほどの“玲瓏”——つまり陸貞。彼は驚きつつも協力を申し出て、陸貞を宮外へ送り出すのです。
ひとまず宮を出られて安心ですが、この先いったいどうやって長公主を探すのか気になります
後宮の涙 第32話の感想まとめ
今回の最大の衝撃は、高湛が行方不明になったという報せですよね。堤防決壊で荒れ果てた地帯、流民の暴動、そして太后や娄尚侍が裏で仕掛けている可能性……どれをとっても高湛を危機に陥れる要因がそろっていて、陸貞がいてもたってもいられないのも納得です。
ただただ無事を祈るばかり…見ていて胸が締めつけられます
一方、萧貴妃は皇上に囲ってもらえずイライラを募らせ、沈嘉敏は“帰省”を言い渡され、沈碧は高湛救出に動き始めるなど、女性陣の思惑が入り乱れていて非常にスリリング。そこに皇上の立場が重なり、更には長公主まで絡みそうですから、いよいよ宮廷が大混乱に陥りそうですね。
陸貞が外へ出て長公主を頼ることで、高湛救出の糸口が見つかればいいのですが、太后の存在や娄尚侍の目論見を考えると、決して簡単ではなさそう。果たして陸貞は無事に高湛を救い出し、二人の誤解を解くことができるのか。そして沈嘉彦や沈碧らの行動もどう絡んでいくのか……次回もますます目が離せません。
それでは次回の展開をお楽しみに！一緒に見届けていきましょう♪
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