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今回は『後宮の涙 第34話』をお届けします。前回、堤防決壊による大混乱からようやく都へ帰還した高湛(こうたん)でしたが、深手の負傷によって思わぬ事態に陥るようです。加えて萧唤云(しょうかんうん)や皇上との波乱が再び起こり、陸貞(ルチン)の心も乱れる展開が待っていますよ。
それでは第34話を一緒に見ていきましょう!
後宮の涙 第34話のあらすじ
負傷しながらも都に戻った高湛。太医を伴って修文殿を訪れますが、その傷は相当に重く、痛みに耐えきれず大声を上げるほどです。そんな高湛の様子を聞きつけた萧貴妃(しょうきひ)や丹娘(たんじょう)、皇上などが続々と駆けつけ、陸貞もまた動揺しつつ看護にあたろうとします。
高湛が深刻なけがを負っている姿は、見ているこちらまで胸が痛みます
しかし、高湛は混乱する意識の中で陸貞の名を呼びながら、傍らにいた萧唤云を陸貞と勘違いしてしまうのです。萧唤云は「陸貞など皇上といちゃついてばかり」と卑下するかのように嘘を吹き込み、高湛の不信感を煽ろうと試みます。それでも高湛は「陸貞はそんな人じゃない」と否定し、混濁した意識の中で強く彼女を信じる姿勢を見せました。
ちょうどそこに皇上と陸貞が現れ、その場面を目撃。高湛は萧唤云に抱きつかれた状態で、皇上や陸貞の視線に気づいて慌てます。誤解を深めるようなシチュエーションに皇上は傷つき、陸貞も困惑。四人の間にはさらに溝が生じるのです。
心神がはっきりしない高湛が萧唤云に取り込まれているかのようで、複雑な気持ちになります
萧唤云は「高湛が私を見間違えるのは、結局、陸貞の顔が私に似ているだけじゃないの?」と挑発。高湛は激昂し、力づくで突き放そうとするものの、皇上からも「もう十分だ、見ていられない」と言われてしまい、最悪の空気に。陸貞は耐えきれず立ち去り、高湛は後を追おうとしますが、萧唤云に立ちふさがれ、さらに自分の痛みで倒れ込みそうになります。
外へ出た陸貞は雨の中で泣き崩れ、高湛も慌てて駆け寄って衣袖で雨を防ごうとしますが、陸貞は「どうして萧唤云に抱きつかれていたの? やはり彼女が忘れられないの?」と誤解を口に。高湛は真実を説明しようと必死ですが、萧唤云が横やりを入れ二人の会話を遮断。感情が爆発した高湛は、衣の一部を刀で断ち切って萧唤云を突き放し、萧唤云は衝撃を受けて涙するのでした。
見ている側も胸が苦しいほどのすれ違い…本来は愛し合うはずなのに
陸貞は降りしきる雨の中、皇上に助けられる形で一時撤退。皇上は「俺と萧貴妃の関係もこじれたままだけれど、お前たち(高湛と陸貞)も何とか解け合ってほしい」と複雑な思いを吐露します。そして陸貞は皇上から、高湛・萧唤云・皇上の過去の秘密を聞き、あまりの壮絶さに言葉を失うのです。
その頃、高湛は萧唤云との絶縁ともいえる「割袍断義」を宣言し、萧唤云は泣き崩れるばかり。外では陸貞が皇上に連れられ昭陽殿へ移動し、青鏡殿には不在だと知った高湛は動揺し、ついに意識が飛ぶほど痛みに耐えられなくなって倒れてしまいます。
「割袍断義」は徹底的な絶縁を意味するだけに、萧唤云の絶望感がひしひしと伝わってきます
高湛の容体を調べた太医は「体も心も限界に近い。こうなれば長く寝込む恐れがある」と警告。案の定、高湛は陸貞の名を呼び続けつつ意識が混濁し始めます。さらに萧唤云は「全部あなたが悪いのよ」と高湛を責め、皇上も萧唤云への苛立ちを爆発させるなど、四者四様の愛憎が乱れる状況が続くことに。
一方、陸貞は萧唤云と高湛の深い縁を知ったことで、「私が彼のそばにいるのは間違いだったの?」と思い悩むばかり。宮中には沈嘉敏が“新たな後継妃”として動き出すという噂さえあり、陸貞の心はますます不安でいっぱいです。そんなとき、陸貞はぼんやりと残る「定不負 相思意」の言葉を思い出し、自分でその紙を破り捨ててしまうのでした。
後宮の涙 第34話の感想まとめ
やはり見逃せない場面は、高湛が負傷したまま無理をして宮廷に戻り、神志を失いかけるほど苦しみながらも陸貞を求めるシーン。「陸貞と呼びかけているのに、隣にいるのは萧唤云」という誤解を生む構図が、さらに混乱を深めるのがもどかしいです。
萧唤云も「似ているのは顔だけ」と言われつつ、高湛を陥れようと躍起になっていて、見ていて辛い展開。皇上が二人を仲直りさせようと思うのに対し、太后や王尚儀など周囲の勢力がどう動くかにもドキドキしますよね。「割袍断義」で萧唤云と完全に縁を切った高湛が陸貞との関係をどう取り戻すのか、期待と不安が入り混じります。
陸貞が「彼と一緒にいるのは間違いかもしれない」と悩み、最後に“定不負 相思意”を破り捨ててしまうシーンは、本当に切なかったですね。すれ違いのまま高湛がさらに体を悪化させてしまわないか、次回が気になるところです。
いよいよクライマックスに向けて、この四角関係ともいえる状況がどう決着するのか、次回も見逃せません。それでは、また次のエピソードでお会いしましょう!
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