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今回は『後宮の涙 第35話』をご紹介します。前回、高湛(こうたん)が無事に都へ戻りはしたものの、負傷と誤解が重なって陸貞(ルチン)や皇上(こうじょう)との関係はますます混乱を極める展開でした。そんな中、沈嘉敏(しん・かびん)の存在が高湛に大きな影響を及ぼそうとしています。いったいどんな波乱が待ち受けているのでしょうか?
それでは第35話を一緒に見ていきましょう!
後宮の涙 第35話のあらすじ
高湛が負傷を抱えたまま宮中へ戻ってから数日、周囲では沈碧(しん・へき)や沈嘉敏(しん・かびん)がそれぞれの思惑で動き出していました。沈碧は高湛との接触を試みるも、彼の心が陸貞に向いていることを痛感して焦りを募らせ、沈嘉敏は「自分こそがいずれの儲君(もうくん)の妃になる」などと豪語。そんな噂が後を絶たないため、陸貞は心穏やかではいられません。
さらに、長公主から「沈嘉敏を王妃に迎え入れるよう」圧をかけられた高湛は、激しく反発。「自分は絶対に沈嘉敏とは結婚しない」と頑なに拒絶しますが、長公主は「今こそ沈国公家への恩返しのとき」と主張。宮廷内では“高湛が沈嘉敏を娶る”話が日に日に大きくなり、沈嘉敏本人も「皇宮での地位アップ」を当然のように期待している様子です。
結婚の話題がこんな形で浮上するとは、陸貞にとっても耐え難い状況ですね。
高湛と皇上、再度すれ違うも和解の兆し?
一方、皇上は高湛とのわだかまりを残しながらも、真の和解を望んでいます。ところが、高湛に「どうして萧唤云(しょうかんうん)の過去を陸貞に話した?」と責められて怒り、思わず剣を振り回すなど、またしてもすれ違いに。高湛は腕を切られてしまいますが、皇上もすぐ謝罪し、傷の手当てをして「萧唤云への未練はないのか?」と問いただします。
高湛は「自分の心にいるのは陸貞一人であり、萧唤云への愛はすでにない」と明言。ただ、皇上が沈嘉敏との縁談をほのめかすと「そんなものはいらない」と拒絶し、話は平行線に。そこへ長公主が現れ、話題は「沈嘉敏を娶らないなら、沈国公家を敵に回すことになる」と再び圧がかかるのです。
陸貞と杜衡の師弟関係、沈碧の裏工作
その頃、陸貞は杜衡(とこう)に師事しながら女官としてのスキルアップを目指し、恋愛に惑わされずに“六品女官”への昇進を狙うと決意を新たにします。杜衡は「そんなに“定不負 相思意”ばかり書いても何も進まない。いまは自分の技量を上げるときだ」と厳しくも温かいアドバイス。
一方で沈碧は娄青蔷(ろうせいじょう)のもとを訪れ、「陸貞こそが高湛の腹心であり、司衣司に潜り込んだのも策略ではないか」と讒言(ざんげん)。娄青蔷は激怒し、陸貞を警戒し始めます。
ドラマチックな朝議、皇上の“龍袍”トラブル
やがて皇上が朝議に臨んだ際、なんと着用していた龍袍が“親王用”の四爪の龍だったことが発覚。周囲は騒然とし、皇上は「昨夜、長広王と酒を飲んで着替えを間違えた」と説明するしかない状態に。これこそ沈碧や娄青蔷が裏で仕組んだ策略であり、一気に「高湛が皇位を狙っている」という噂を広めようとしているのです。
せっかく和解ムードの皇上と高湛が、また余計な疑惑を生みそうな展開…もどかしいですね。
高湛はこの事態に激怒し、「朝堂でこんな恥をかかせるとは誰の差し金か」と調査を始めようとするものの、皇上は「これ以上騒ぎ立てると、沈国公家との縁談が強まってしまう」と困惑。ここで沈嘉敏との婚礼を強行し、トラブルを収束させようという意見まで浮上し、いよいよ高湛は結婚を迫られる形となってしまうのです。
王尚儀や娄青蔷など、宮廷の実権者が裏で糸を引いている感じがより一層強まってきました。
後宮の涙 第35話の感想まとめ
今回、何より衝撃的なのは「高湛が沈嘉敏との結婚を迫られる」状況になったこと。彼自身は陸貞を思い続けているのに、長公主や沈国公家の圧力が大きく、かなり追い詰められている印象です。しかも皇上とのわだかまりを解消しようとしても、そのたびに龍袍のトラブルなど新たな火種が生まれて、先へ進まないもどかしさが募りますね。
陸貞も杜衡からの助言を受け、六品女官を目指すと決意したものの、高湛の危機を見過ごすわけにもいかず苦悩し続けそう…。
一方で沈碧の裏工作や娄青蔷の激怒、萧唤云の悲しみと憎しみが入り乱れ、後宮はさらに混迷を深めているように感じます。最後はどう決着するのか、まだ先が見えない展開ですが、高湛と陸貞が再び心を通わせる日は来るのか。次回も波乱必至で目が離せません。
それではまた、次回のエピソードでお会いしましょう!
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