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クルミットです♪
羅元娘の喪が明け、徐令宜の正室として徐家に入った羅十一娘ですが、すでに徐家になじんだ喬蓮房が差配を手にしています。徐令宜は正室として羅十一娘を尊重しますが、いまだ本当の夫婦になりきれず、羅十一娘は母の復讐を果たすことに夢中です。
「徐令宜に愛される自分」に確固とした信念を持つ喬蓮房は、羅十一娘の名節と徐嗣諄を害そうという、かなり一線を越えた行動に出てきます。綿密に練られた策に追い詰められ、今回はかなり緊迫した息詰まる展開の連続となりますよ!
【恋心は玉の如き】(ネタバレあり)
第10話「梅と牡丹の問答」
羅十一娘は熱心に刺繍を見ていたため、頂怡真に「団扇のためだけかしら」と揶揄される。頂怡真が丹陽の安産祈願に慈安寺に行くというので、羅十一娘は母の死の当日、慈安寺で怪しい者は見なかったか尋ねるが、何も見なかったという。頂怡真に悪意はなさそうで安堵するものの、刺繍を探しつくしても手掛かりはなく、他の方法を考えることに。
頂怡真は賢い人のようなので、悟られないようにしないといけませんね
羅十一娘は、部屋に飾るため庭の花に手を伸ばしていたが、手が届かず苦心していると徐令宜がとってくれた。団扇の刺繍を引き受けたのは暇だからというので、徐令宜は「本来主母の役目だから差配を行うように」という。早く徐家に慣れるようにという配慮を見せる徐令宜の思わぬ優しさに、羅十一娘は戸惑う。
徐令宜の不器用な優しさが、いつか羅十一娘と共鳴するようになるといいのですが
羅十一娘は徐大夫人に、団扇の件は身を引くと申し出る。すると即座に喬蓮房が自分の贔屓の職人を推薦し、徐大夫人から任されることに。冬青は羅十一娘の刺繍の腕で姨娘たちの鼻をへし折りたいと思うが、羅十一娘は「徐家に来たのは人と争うためじゃない」と諫める。一方で喬蓮房は張氏から「差配を握っている間に痛めつけては?」と提案を受ける。
侍女は主の鏡ですね、張氏と冬青の比較で実感します
喬蓮房の侍女・繍櫞は、蜀錦の最上級品を喬蓮房に回すよう布類の管理役の周氏に手を回す。しかし陶氏が見破り、羅十一娘の体面に関わると怒鳴り込みにいく。周氏は「文句があるなら差配役に訴えれば」と返し、羅十一娘のことを「いずれとってかわられる」と嘲笑したため、陶氏が周氏を突き飛ばす騒ぎに。陶氏と周氏は喬蓮房の前に引き出され、手を出した方が悪いと陶氏に棒打ち20回の罪を課す。そこに羅十一娘が止めに入り、「主母の私を無視した」と言う。陶氏は徐嗣諄に仕えているため徐大夫人の侍女にあたるのに、徐大夫人にも無断で罰したと指摘され、喬蓮房は渋々頭を下げることに。
喬蓮房の策は綿密ですが、欲望で突っ走るためどこかに穴が開いているようです
侍女から事情を聞いた徐大夫人は「喬蓮房が欲を出して騒動を引き起こした」と判断し、皆の前で「自分が牡丹の生地を喬蓮房に届けるように手配した」と庇い、陶氏に羅十一娘が言い聞かせるという形で決着を図るが、丹陽が周氏の不始末を指摘し、徐大夫人は周氏に二か月の給金召し上げを決める。冬青と琥珀は徐大夫人が喬蓮房の肩を持った決着に納得いかず、陶氏も徐嗣諄の将来に関わると心配するが、羅十一娘は鷹揚に構えてみせる。
屋敷内にはまだ、喬蓮房が金で手なずけた使用人がたくさんいるのでしょうか
徐令宜は今回の事件を照影から聞き、事態を重く見る。喬蓮房は件の牡丹の蜀錦の衣をまとって徐令宜のもとへ訪れると、徐令宜はその衣を見て「心の五毒(貪・瞋・癡・慢・疑)」について尋ねる。喬蓮房は突然の問いに戸惑うが、徐令宜は「心に五毒あれば欲が増し、人のものに執着する」とし、「その衣を二度と着てはならぬ」と言い渡す。喬蓮房は衣に鋏を入れ泣き崩れるが、張氏は悪いのは羅家の庶子だと慰め、喬蓮房は正室への思いを強くする。
喬蓮房は完全に自らを省みる機会を失してしまいましたね…
その夜、徐令宜は羅十一娘のもとを訪れ、蜀錦のことで「主母が使用人に侮られてはならない」と叱責する。陛下の狩猟の随行でしばらく家を空けるため、もめ事を起こすなと念を押され、羅十一娘は今回のことは自分の指示だという証拠でもあるのかとやりこめ、徐令宜は言い返せずに怒って書斎へと戻る羽目に。
愛される気がない分、羅十一娘は本音多めにぶつけて言いたい放題ですね♪
羅十一娘は喬蓮房に出会って話しかけるが、庭に咲き誇る花を見ても、喬蓮房は牡丹の花にしか興味がないと言い放つ。それに対して羅十一娘は「自分は寒中の梅が好きで、牡丹には関心がない」と返す。二つは咲く時期が異なるので争わなければ問題ないが、あえて争うと牡丹は美を損なうから「よく考えて」と言われるが、喬蓮房は聞く耳を持たない。
分を守れば、季節の違う花同士美しく咲き分けられるのに、喬蓮房は傲慢ですね…
区励行は徐令宜に胡進の話を持ち出し、徐令宜と親しかった胡進を「膿のごとき奸臣」と言う。その話を衛国公・任坤が聞いていて激怒し、「陛下は奸臣に惑わされた」と言い返したため徐令宜が遮り、逆に任坤を怒らせる。徐令宜は胡進の無実を信じているからこそ、これ以上忠臣を失いたくないと任坤に訴え、海禁の撤廃への協力を求める。
区励行は仲間にするべき衛国公に嫌われたら、区当主に怒られるのではないでしょうか
刺繍の調査は手詰まりで、羅十一娘は布地で探ろうと考えるが、使い残しの布地は郊外の別院にあるという。一方、丹陽は慈安寺への参拝から戻り、慧恩法師から「丑年と相克するので避けるべし」との鑑定を受けたという。徐大夫人はそれを聞いて「屋敷中の丑年生まれを洗い出し、出産まで郊外の別院に移そう」と考える。しかし羅十一娘が丑年だとわかる…
羅十一娘にとっては渡りに船ですね♪
第11話「妻の外泊」
徐大夫人の提案を羅十一娘は内心喜んで受け入れる。西山別院から迎えが来るが、繍櫞がこそこそと管理人の劉氏に賂を渡していた。陶氏は「今離れたらこの屋敷に居場所がなくなる」と羅十一娘に訴え、くれぐれも別院では身を守るよう言い含める。西山別院では劉氏があからさまに心づけを要求してくるが、実は月末で手当ての銀子が底をついていたのだ。
正室なのに、差配をしていないと月々のお小遣い制なのですね…
喬蓮房は子犬で徐嗣諄の気を引き、「犬で遊びたいなら自分に言ってね」と手なずけ、子犬のことは陶氏には内緒にさせる。
喬蓮房は不在中に何か企んでいるのでしょうか
羅十一娘と冬青は生地庫で布地を調べ始めるが、琥珀が手伝いを申し出、羅十一娘は「誰にも言わないと約束するなら」と協力を受け入れる。喬蓮房は「徐令宜に屏風を作るため古布をあさっている」と聞いて下品だと嘲る。そこに徐嗣諄が病を発症し、皮膚の赤い斑点をひどくかゆがる。喬蓮房は看病の主導権を得て、陶氏を徐嗣諄から遠ざける。陶氏は徐嗣諄の養育に積極的でない羅十一娘への不信感があり、「すべて奥様のせい」と恨みを抱く。
もしかして徐嗣諄は犬アレルギーなのでは?喬蓮房はそれを知っていてやっている?
羅十一娘たちは何日も探していると、琥珀がよく似た織物を発見し、同じ布かどうか簡師匠に聞こうと出かけようとすると、劉氏が護衛の男を同行させる。簡師匠は同じ布だと断言するが、徐家であまりうまくいっていない羅十一娘の様子を案じて、下手人探しに夢中になって己を犠牲にするのは、母も望まないと諭す。
琥珀のようやくチームの一員になれたという嬉しそうな表情が、少し切ないです
仙綾閣を出ると、護衛も馬車もいない。琥珀が探しに行くと、羅十一娘の目の前で老婆が倒れ、助けると手足が痛いので家まで付き添ってほしいという。すると羅十一娘と冬青は何者かに薬をかがされ攫われてしまう。二人の姿がないと、琥珀は簡師匠に助けを求める。簡師匠は状況から、羅十一娘の名節を傷つけるために何者かが罠にはめたのではと考える。護衛たちが戻ってきたので、琥珀は咄嗟の機転で「奥様は羅家に戻った」と言う。
策略が始まったようです。一人残された琥珀の頑張りに期待ですね!
護衛たちは、琥珀を羅家に送り「羅十一娘に挨拶してからでないと帰らない」と食い下がるが、琥珀の剣幕に押されて帰り、琥珀は羅家に助けを求める。その頃喬蓮房のもとには「手筈が整った」と劉氏から知らせが届く。羅十一娘が外で一夜を過ごせば、誰とどこにいたのか説明できず、名節に傷がつくという策略なのだ。羅夫人は、徐家と別院をごまかす数日間の猶予ができたと、羅振興が捜索することに。羅夫人は羅十一娘に腹を立て、もし名節を失えば正室の座どころか徐嗣諄の立場もなくなると考える。役所に届け出れば女子が一晩行方知れずだと知られることになるため、それもできない。
この羅家の煮詰まり感に、喬蓮房がいかに丁寧に逃げ穴をふさいだかがわかります
羅振興は何も手掛かりはつかめない。簡師匠は「女子は命を失った方がまだ苦しみは少ない」と言うが、それでも羅振興は命の方が大事だと、もしもの場合は自分が一生妹を養っていく覚悟だった。簡師匠は、これは身代金目当てではなく、羅十一娘を貶めるのが目的ではないかと考え、自分に考えがあると言う。
師匠の考えに期待です!今となっては師匠だけが頼りですよね~
徐令宜は突然狩りから帰還し、羅十一娘の姿がないことに気づく。徐大夫人から西山別院に移された事情を聞かされ、徐令寛に激怒し、自分で別院に迎えに行こうとする。すると喬蓮房が「奥様は今、別院に慣れず羅家に戻られました」と口をはさみ、一緒に羅家に行こうとする一方、ひそかに繍櫞に「役所に知らせて救出させて」と命じる。
徐令宜の帰還という突発事案をチャンスに変えようとする喬蓮房ですが、それが果たしてチャンスのままか、それともピンチになるのでしょうか
羅家では手掛かりがつかめず困惑していたところに徐令宜が訪問してきたため、羅当主は「出方次第で策を練ろう」と考え、「羅十一娘は今出かけている」と言う。羅夫人は喬蓮房の同行に皮肉を言うが、喬蓮房は徐令宜に疑惑を植え付けるような物言いをする。羅当主が衣の布を買いに行ったのだとごまかすが、徐令宜は羅十一娘の帰りを待つというので、琥珀が羅振興に徐令宜の来訪を伝えさせる。
喬蓮房が憎たらしいほどに楽しそうですね…
羅十一娘と冬青は目覚め、自分たちは罠にはめられたものの殺されることはなさそうだが、事態はそれよりも深刻だと気づく一方、一味が順天府に駆け込んでいた。羅家では喬蓮房が疑惑を産むような発言を繰り返したため、徐令宜が心配になって傅臨波を探しに遣わす。羅十一娘と冬青は互いの縄をほどき、逃げ出す用意をしていた。傅臨波が街を探し回っていると、順天府の兵士が「女子二人が攫われ助けを呼んでいる」とのことで、怪しんで後をつける。さらに順天府から「羅家の女子が攫われた」との通報の確認が入り、羅夫人が「全員そろっている」と答えたものの、徐令宜は事態に疑念を抱く。
無駄なピースがない緊迫した展開で、本来なら助けに向かうスパダリがただの置物です
喬蓮房は「申し上げるか迷っていることが」と言い出す。劉氏は護衛二人が戻ってきたため、羅十一娘を案じて羅家を見張らせたが、出かけるところを見ていない、というのだ。徐令宜に羅十一娘の居場所を問われ、羅当主と羅夫人は困惑し、喬蓮房は笑みをこらえる…
喬蓮房はこの件で犯人のヒントを与えすぎていると思うのですが…
第12話「当主の別の顔」
徐令宜に羅十一娘の居場所を聞かれ、羅当主たちが言いよどんでいると、羅十一娘が傅臨波に連れられ帰宅し、喬蓮房は愕然とする。羅夫人が別室で事情を尋ねると、「何者かに攫われたが、兄上と簡師匠に救われた」と言う。見張りを騙して逃げたところ、簡師匠が羅十一娘のつけていた薔薇水を頼りに犬に捜させて発見し、傅臨波と共に羅家に戻ってきたのだ。
薔薇水の伏線が回収されました!喬蓮房は戻ってくることは想定外だったのですね
羅夫人は、これは名節に関わる問題であり、すでに徐令宜が不審に思っていること、そして喬蓮房が失踪を徐令宜に気づかせようとしていたことから、喬蓮房に注意するよう言い含める。ここでの喬蓮房の様子からして、彼女が仕組んだ罠だという。
羅夫人が共通の敵の存在で、ようやく羅十一娘の味方になってくれた瞬間ですね
帰りの馬車で羅十一娘は、自分が帰っても徐大夫人は大丈夫かと案じるが、徐令宜が「巻き添えにはさせぬ、私の正室に不当な扱いは受けさせぬ」と言い切ったため、羅十一娘はその意外な優しさに戸惑いつつ、二人の護衛と喬蓮房に疑惑が向くように言葉を添える。帰宅後、羅十一娘は冬青と琥珀に、感謝の気持ちに簪を贈り、二人の忠義は忘れないと言う。
喬蓮房自身が疑惑をせっせと撒いてくれたことで、徐令宜を楽に誘導できましたね
徐令寛は、羅十一娘を追い出さずに済むよう、丹陽に別宅に移ることを提案する。しかし丹陽は「なぜ私が譲るの?」と実家に帰ることをちらつかせて脅す。そこで侍女の石氏が丹陽をたしなめ、羅十一娘は文句も言っていないのに「ある者」が騒ぎにしたがっており、その思い通りにさせるのかと言われては、丹陽も言うことを聞かざるを得ず、別居に同意する。
丹陽は「当主の正室は屋敷にいるべきだから」と、自分たちが屋敷を移ると徐大夫人に報告するが、強硬に反対されてしまう。そこで徐令宜が、屋敷の奥の南荷院に移るのはどうかと提案し、それで話がまとまる。
喬蓮房の悪意は、徐家内部でも問題にされつつあるようですね
喬蓮房は作戦の失敗にふてくされていたが、そこに徐令宜が訪ね、「倉庫の血燕1斤と人参2斤を丹陽に、十一娘からだと届けてくれ」と命じる。さらに羅十一娘につけた護衛が姿を消した件で、西山別院の劉氏を呼び戻すように言い「職責を果たさぬ者は厳しく罰する」と暗に喬蓮房を責める。喬蓮房には、なぜ徐令宜がそこまで羅十一娘を庇うのかわからないが、勝負はこれからだと考える。
自分の企みがバレていないと思っているのでしょうが、かなりバレバレですよ~
別院の劉氏が責任を問われて都を追われ、県主をなだめ穏便に事を収めたことで、羅十一娘は徐令宜のことを「実は情がある」と見直す。喬蓮房が今月の手当てを持ってきて嫌味を連発したため「侯爵も義母上も物事を見通せる方だから、あなたの
陰の
努力まで知っておられるはず」と返して、顔色を変えさせる。しかし策謀の証拠はないため、用心することに。
怒らせたら怖い、と思わせておくくらいでちょうどいいですよね
徐嗣諄が目を覚まさないとの知らせが入り、羅十一娘は慌てて駆けつけるが、別院に行っている間にかかった皮膚病が悪化したのだと知らされ、喬蓮房に排除されそうになるが、羅家にかゆみ止めの薬があることを思い出し、冬青に取りに行かせる。喬蓮房が子供への使用に懸念を示すが、羅十一娘の説得に徐令宜が許可を出す。すると薬の効果か、徐嗣諄がようやく眠ったため、徐令宜は「徐嗣諄のことは羅十一娘に任せる」と言う。
徐令宜は徐大夫人のバイアスがかからず、順序を重んじた公平な対応をしますよね
その後徐嗣諄は回復し、羅十一娘と一緒に遊ぶほどになついた。徐令宜を見た徐嗣諄は羅十一娘の後ろに隠れるが、本当は父上を待っていた徐嗣諄の気持ちを汲み取った羅十一娘は「明日は父上と話しましょう」と言って安心させる。徐嗣諭が徐嗣諄の様子を心配して見に来たが、文姨娘が慌てて連れ帰る。実は徐大夫人が二人の遊ぶのを快く思わず、文姨娘が徐嗣諄の病に気を使っているのを徐嗣諭も感じているのだった。文姨娘は徐嗣諭に、徐嗣諄に近づかないよう言い聞かせるが、幼い徐嗣諭には納得できない。
文姨娘の立場も難しいですよね。でも徐嗣諭と徐嗣諄は遊びたいのだと思います…
徐嗣諄がお菓子を欲しがり、羅十一娘はまだ完治していないからと我慢させようとする。喬蓮房は徐大夫人らが来たのを目ざとく見て、羅十一娘が厳しすぎる上に、世話を嫌がって徐嗣諄に我慢を強いているかのように印象操作する。しかし羅十一娘は理由を説明して徐大夫人の理解を得て、徐嗣諄自身にお菓子か遊びかを選択させ、さらに徐令宜と徐嗣諄の父子の距離も縮めることに成功し、喬蓮房は面白くない。頂怡真は「羅十一娘は義母上の喬蓮房贔屓を知りつつ、文句も言わず働いてくれる」と誉めるが、徐大夫人は喬蓮房こそ文句も言わず尽くしてくれると、羅十一娘の頑張りを認めることができない。
喬蓮房は甘やかすだけですが、羅十一娘はちゃんと母親として接していますよね
徐嗣諄の病がまたぶり返し、羅夫人も心配して駆け付ける。劉太医は「外邪に感染したせい」というが、徐大夫人は羅十一娘がついていたのにと責める。羅夫人は羅十一娘を表向きは庇うが、裏では羅十一娘に悪化の責任を問う。陶氏がまるで羅十一娘が悪いかのように言ったのを冬青は黙っていられず口答えしたため、羅夫人は冬青に罰を命じる…
徐大夫人だけでなく羅夫人にも責められ、羅十一娘は敵が多すぎますね…
10~12話の感想
これまでは奥の院の中で女同士がつつきあう、静かにドロドロが進行していた感じですが、今回は、喬蓮房が本格的に羅十一娘の排除を試みたため、サスペンス度強めの内容となっていました。この「女性の名節」問題は、意図的に利用する側が出てくると厄介な代物です。羅十一娘を追い出すだけでは満足せず、同じ女の喬蓮房が名節を使って人生そのものを潰しにかかるというのは、悪意が強すぎます。恨む相手が違いますよね。
でも羅十一娘の人生を破壊して、徐家からの追い出しに成功したとしても、徐令宜から喬蓮房が愛されることにはならないのですが… その事実を早めに直視してほしいですよね。
それにしても、通常であればヒロインの危機はスパダリが颯爽と現れて、敵をなぎ倒して解決していくものなのに、徐令宜は今回何もしないまま、羅十一娘が自力で問題を片づけましたよね!徐令宜に知られたらまずい事態だから仕方がないのですが、このままではなかなか羅十一娘と徐令宜の距離が埋まらなさそうで心配です。たまに羅十一娘が転んで受け止めてドキドキキラキラ~♪ みたいな、そういう段階がどこまで続くのでしょうか。
あと、兄上が父上似の心優しい人物だとはわかったのは収穫ですが、羅夫人の圧迫に耐え続けた若夫人が将来的に羅夫人のようなモンスターに変貌しないことを祈りたいですよね。
そして羅十一娘が母の復讐に熱心になっているうちに、徐嗣諄が狙われる事態に。羅十一娘はこれまで徐家のいろんなことに無関心できたので、陶氏のイライラも確かに一理はあるのですよね。主母としてこれからは戦いに参加して、守るべきものを守っていかなければいかないのではないでしょうか。でないと元娘が化けて出そうですよね!
しかし、喬蓮房が羅十一娘を攻撃しているうちは、女同士の戦いで済まされていたことでも、徐嗣諄の健康を害そうとしたことが発覚すれば、これまで味方していた徐大夫人もさすがに庇えないと思われます。徐家のゴタゴタは朝廷の内紛よりも闇深そうです。
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