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クルミットです♪
19話は序盤から楼犇と凌不疑の静かな緊張感があって、中盤の少商と凌不疑の別れのシーンでじわっと来て、後半は楼垚の婚約問題で騒がしくなる、という詰め込み具合でした。泣くシーンがあるわけじゃないのに、なぜか見終わったあとに少し胸が重かったです。
それでは19話を一緒に見ていきましょう!
星漢燦爛 19話のあらすじ
皇帝の勅命を受けた程少商が宴席に戻ると、楼家の女性陣にちやほやされます。ただ、楼漓と王姈だけはその光景を苦々しい顔で眺めていました。
楼犇は弟の楼垚に勅命の経緯を話し、凌不疑とは距離を置くようにと言い聞かせます。楼垚は疑問に思いながらも従いますが、その後すぐ、凌不疑が楼犇を単独で訪ねてきます。
凌不疑は最初から率直に言います。楼犇の正体が桙先生(ちょくせんせい)であることを調べ上げていた、と。外にはほとんど知られていない秘密を、凌不疑はすでに把握していました。
あの情報収集力、本当に抜け目ない。凌不疑に隠し事をしても、どこかで全部見透かされそうな気がします。
凌不疑は楼犇に冯翊郡(ふうよくぐん)の地形図を求めます。楼家の二房(次男家)は、先代が早くに亡くなった後、大房(長男家)に長年抑え込まれてきました。楼犇が一族を出頭させたいと望みながら、家族を巻き込むことを恐れていることも、凌不疑はわかっていました。
「これからは並んで戦う仲間だ。関係が公になれば、一蓮托生になる」
その言葉に楼犇は地形図の提供を承諾します。しかし、その場を遠くから見ていた楼太傅(楼家の当主)が楼犇にまた圧力をかけてきます。楼犇は反論せず従うふりをしながら、内心ではすでに自分の策を固めていました。
場面が変わって宴席。女性たちがまた少商を囲んでいる中、凌不疑の側仕えの蓮房が小走りで来て、凌不疑が少商を呼んでいると告げます。少商は乗り気ではありませんでしたが、「断るなら当衆に婚約を破棄する」と脅されてしぶしぶ向かいます。
婚約破棄をちらつかせるって強引だな……とは思いましたが、そこまでしないと少商が来ないとわかってる、という感じもして。
案内された先は、花木に囲まれた人けのない小道。凌不疑がひとり木の下に立っていて、足音を聞いて振り返ります。
「まだ果たしていない望みはあるか?」
少商は正直に答えます。天下の医学書を集めて書物にまとめたい。農具を改良して生産力を高めたい。もっと多くの道具を設計したい。話しながら、自分でも気づいていきます。どれも、簡単には実現できないな、と。
凌不疑は言います。少商は本来もっと広い世界に出るべき人間だ。自分たちは歩む道が根本的に違う。皇帝に取り次いで、少商に相応しい場所を用意する。
そして——今日、自分は戦場へ向かう。生きて帰れるかわからない。万が一帰ってきたとしても、その後はあなたとは赤の他人だ。もう何のつながりもない。
少商は背を向けて歩き出します。凌不疑がその後ろ姿を見送ります。
数歩行ったところで、少商は振り返ります。
木の下に立つ凌不疑の背中を、少商はじっと見つめます。そのとき胸の底に、悲しさがじわっと広がっていきました。
振り返ったのが、少商自身も気づかないままだったような気がして。あのシーン、一番静かなのに一番残りました。
程家に戻った少商は、書き物机に寄りかかってぼんやりしたまま、ひと言も口を開きません。
その夜、凌不疑は軍を率いて出発します。楼犇は地形図だけを届け、それ以上の協力は断ります。「友人としてここまでしかできない」という言葉とともに。凌不疑は惜しみながらも受け取りました。楼太傅が二房を抑え込む限り、楼犇には動く余地がない。
それから約一ヶ月。袁慎(えんしん)が間に入って、少商と楼垚はなかなか会えない日が続きます。
そんな中、凌不疑が雍王(ようおう)父子を捕縛して帰京し、蜀の乱が収束します。しかし何将軍が戦死。臨終の際に、娘の何昭君(かしょうくん)を楼垚と結婚させてほしいという遺言を残しました。
朝廷で意見が割れます。万松柏(ばんしょうはく)たちは「楼垚はすでに程少商と婚約している。今さら遺言を理由に破棄はできない」と主張。一方で、何将軍の戦功と家門の忠義を考えれば、法だけでなく人情も考慮すべきだという声も出ます。
楼太傅はひとり黙ったまま。何も言いません。
少商は万萋萋(ばんせいせい)からこの話を聞いて、一瞬思考が止まります。程家の父母は「そんな婚約ならいらない、娘に辛い思いはさせない」と怒りをあらわにしました。少商は、楼太傅が沈黙している理由をなんとなく読んでいました。タイミングを測っているだけだ、と。
少商の父母が怒ってくれてるのが、じんわり温かかったです。娘のことを一番に考えてる親だな、ってちゃんと伝わってきました。
楼垚は話を聞くなり、荷物をまとめて壁を乗り越えて少商に会いに行こうとします。でも文弱な書生がよりによって楼太傅に見つかって、焦って高いところから落ち、足を痛めました。
深刻な展開の中にこのシーンが来るから、ちょっと笑ってしまいました。ごめんよ楼垚。
それでも楼垚は「何昭君とは結婚しない」と言い張ります。大房の夫人が見舞いと称して来て、実は程家との婚約破棄を勧めようとしましたが、楼二夫人と王延姫(おうえんき)がきっぱり断ります。
普段は穏やかな楼垚が、珍しく強い口調で言い切りました。「もし何昭君と結婚させられるなら、成婚の日に、なぜ大房が何昭君を娶らなかったかを公の場で話す。大房がこれまで何をしてきたか、全部さらす」と。
星漢燦爛 19話の感想まとめ
この話で一番残ったのは、やはり少商が振り返るシーンです。
凌不疑に「生きて帰っても赤の他人だ」と告げられて、少商はちゃんと背を向けて歩き出しました。引き留めないし、泣かない。でも数歩行ったところで振り返っていた。
あれは計算じゃなくて、体が勝手に動いたような場面でした。少商自身も、なぜ振り返ったかわかっていなかったんじゃないかと思います。それがなんとも切なかったです。
凌不疑の「少商には広い世界が必要だ」という言葉も、突き放しているようで、実はちゃんと少商を見ている。自分に縛り付けておきたくない、という気持ちが根にある気がして、でもそれが余計に複雑でした。
楼垚の壁落下は状況の深刻さと全然合っていないドタバタで、思わず笑いました。でもそのあとの「全部さらしてやる」という宣言は、楼垚なりの精一杯でした。普段おとなしい人があそこまで言い切れたのは、少商への気持ちがそれだけ本気だからなんでしょうね。
楼太傅がひたすら黙って静観しているのが、この回ずっと気になっていました。何も言わないほうが、かえって怖かったです。
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