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クルミットです♪
『楽游原』第3話は、李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)がまさかの“山賊と同居生活”に突入!?
笑えるやり取りの中にも、人の優しさや時代の哀しさが深く刻まれたエピソードでした。
第1・2話の軽快なやり取りから一転、胸に迫る展開にぐっと引き込まれます。
それでは第3話を一緒に見ていきましょう!
楽游原 第3話のあらすじ
崔琳の行方がわからなくなったと聞き、崔家軍の柳承鋒(りゅうしょうほう)は大慌てで出陣。
忠臣の桃子と陳醒は、主上が無事だと報告します。桃子は崔琳の侍女で、薬の知識にも長けた頼もしい存在。崔琳の体につけていた薬粉の匂いを手がかりに、彼女を探し始めます。
一方その崔琳は――。
なんと明岱山の山賊・黄有義に捕まってしまっていました。しかも一緒に囚われていたのは李嶷。
山賊たちは、美しい崔琳をどう扱うかで大騒ぎ。「売る」「嫁にする」と好き勝手に言い出す中、黄有義が問い詰めると、崔琳は機転をきかせ、
「私は皇孫・李嶷の愛妾です!」と堂々と宣言。
このときの崔琳のしたたかさ、さすがの一言でした。
驚く李嶷でしたが、流れに逆らえず「自分は護衛だ」と合わせて芝居を続行。
まさかの“愛人設定”に、山賊たちは首をかしげつつも混乱気味。
ところが、その中にかつての鎮西軍兵士・趙有徳の姿が。
彼が李嶷を「十七郎!」と呼び、再会を喜んだことで、崔琳はようやく相手の正体を知ります――彼こそ本物の皇孫だったのです。
「冗談で言ったのに本当に皇孫だった」と気づく崔琳の表情が最高でしたね。
一気に態度が変わった山賊たちは李嶷を大歓迎。
しかし「李氏皇族」と聞いて怒り出す者も。過酷な徴兵と重税に苦しんだ彼らにとって、李家もまた“支配者”でした。
それでも趙有徳は、「李嶷を兄貴分にして一緒に戦おう!」と提案し、勢いのまま血盟の儀式へ。
その刃が崔琳に向かおうとした瞬間、李嶷はとっさに彼女をかばい、
「彼女は愛妾ではなく、私の心上人だ。私たちは駆け落ち中なのだ」と宣言します。
命を救うためとはいえ“駆け落ち宣言”、これはもう恋の火種確定ですね。
山賊たちは大喜びで「嫂子!(義姉さん)」と呼び、二人を“新婚夫婦”扱い。
同じ部屋に押し込まれた二人は、またもや取っ組み合い。ベッドの取り合いまで始まり、
李嶷がわざと登徒子(スケベ)を演じて崔琳をからかうも、崔琳は全く動じません。
そこへ桃子が追いつき、李嶷に向けて小弩を放ちます。
崔琳はすぐに桃子の存在に気づき、李嶷を押しのけて誤解を解こうとします。
やがて謝長耳も合流し、郭直軍が山に迫っていると知ると、二人はそれぞれ軍へ戻る決意を固めます。
崔琳はまだ足を痛めていて歩けず、李嶷は村人の服を借り、馬車で山道を進むことに。
しかし途中で孫靖軍の略奪に出くわし、やむなく山道へ。道中、崔琳は熱を出して倒れてしまいます。
李嶷は彼女を背負い、ようやく人里にたどり着くのでした。
二人を助けたのは、山奥で暮らす老夫婦。
暖かい食事を分け与えてくれ、久々に人のぬくもりを感じる時間。
夜、崔琳は恩に報いるように、自分の珠飾りを老婦人の服に忍ばせます。
ですが――翌朝、彼らの優しさは報われません。
官兵が踏み込んできたのです。
老夫婦は「知らない」と言い張り、二人をかばいましたが、
崔琳と李嶷が地窖から出てきたときには、二人の遺体がそこに。
互いの手を握ったまま、息絶えていました。
この瞬間の静けさが、本当に胸に刺さりました。
李嶷は怒りと後悔に震え、「お前が俺を刺して気絶させなければ、助けられた」と崔琳を責めます。
しかし崔琳も泣きながら言い返すしかありません――「あのときは、どうすることもできなかった」と。
楽游原 第3話の感想まとめ
第3話は、笑いと切なさが入り混じる非常に濃い内容でした。
山賊との掛け合いでは思わず笑ってしまう場面も多かったのに、
ラストは一転して胸が締めつけられる展開。
人の優しさが報われない時代――その現実が痛いほど伝わってきました。
また、李嶷と崔琳の関係も大きく変化。
お互いに助け合いながらも、まだ完全には信じきれない距離感がとてもリアルでした。
少しずつ芽生える感情の中に、戦乱の儚さがにじみ出ています。
次回は、二人が再び戦場へ戻るのか、それとも運命に逆らう道を選ぶのか――。
ますます目が離せませんね!
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