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『楽游原』第6話は、ついに李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)がそれぞれ別の道を歩み始める切ない回。
命がけの舞と策略、そして“簪(かんざし)”に込められた想いが静かに二人を結びつけます。
戦乱の中に生まれた絆と別れ――第6話は、まさに“愛と策謀の交錯回”でした。
それでは第6話を一緒に見ていきましょう!
楽游原 第6話のあらすじ
崔琳が韓立(かんりゅう)邸に囚われていることを知った柳承鋒(りゅうしょうほう)は、
崔家軍の旗を掲げて救出に向かいます。
しかし交渉の最中、孫靖の使節が現れ、韓立に「崔家と通じている」と濡れ衣を着せてしまいます。
韓立は板挟みになり、しぶしぶ李嶷と崔琳を呼び出すことに。
門を出た瞬間、二人は目で合図を交わし、息の合った動きで脱出を試みるものの、
崔琳の古傷が再発し、逃げ切れずに捕まってしまいます。
参謀・吕成之がすぐに間に入り、「ただの宴への招待」とごまかすと、
李嶷は半信半疑のまま崔琳を抱き上げ、前廳(ぜんちょう)へと向かいました。
そこに現れた崔家軍の使者も、“崔公子”がなぜか李嶷なのを見て困惑。
しかし崔琳が手で「黙って」と合図を送り、状況を飲み込みます。
一方、孫靖の使節は高慢な態度で“崔公子”を京に招こうとしますが、
李嶷は終始、崔琳の傷の手当てに集中し、全く相手にしません。
屈辱に燃える使節が激怒し、「謀反の疑いがある!」と詰め寄ると――
李嶷は静かに立ち上がり、「ならば舞で証明しよう」と言い放ちます。
宴の場に響く笛の音。
李嶷が剣を抜き、舞うように剣を振るう“剣舞”が始まります。
崔琳はそっと琴を奏で、音楽が空気を包み込みます。
剣が竹の葉を切り裂き、光を反射してきらめく――
その刹那、李嶷の目が鋭く光り、
冷光が一閃。
剣先が孫靖の使節の喉を貫いた瞬間、息をのむような美しさと恐ろしさが同居していました。
鮮血が飛び散り、宴の場は一気に混乱。
しかし韓立は微動だにせず、むしろ口元には笑み。
実は事前に李嶷と取引をしており、使節を斬れば崔琳を解放すると約束していたのです。
約束通り、韓立は崔琳を崔家軍へ返還。
別れ際、崔琳は母の形見である簪(かんざし)を李嶷に手渡します。
「これは阿娘(お母さん)の遺物です。
あなたが無事でいられるように――」
涙をこらえながら簪を渡す崔琳の姿、まさに“戦場の恋”でした。
しかし物語はここで終わりません。
崔琳を送り出した後、韓立のもとへ“もう一人の崔公子”が現れます。
ようやく騙されたことに気づいた韓立は激怒し、「偽物を斬れ!」と命令。
李嶷は観念したように正体を明かします。
「崔公子に化けたのは、すべて何某(かしこ)女の策だった」と語り、
さらに「彼女に捨てられた」と悲しげに嘘を混ぜ、韓立の心を探ります。
その上で、彼は大胆な策を提示します。
「裴源と手を組み、崔家軍を討ち、さらに鎮西軍を挟み撃ちにすれば、孫靖すら動けぬ」と。
韓立はその策に大喜びし、
「建州の地形を利用し、霞洛谷で待ち伏せを」と即決。
李嶷の知略に惚れ込み、配下に加えることを決めます。
一方、崔家の陣では柳承鋒が崔琳の髪飾りが無いことに気づき、
よく似た簪を贈ります。
崔琳は微笑みながらも、どこか遠い目をして言いました。
「見た目は同じでも、心の中では違うの。」
“代わりなんてない”という崔琳の言葉が、李嶷への想いを物語っていました。
そしてその頃――
李嶷の手の中には、崔琳の簪が。
彼はそれを指で回しながら、複雑な表情を浮かべます。
「出たら覚えていろよ、何某(あの女)」と苦笑しつつも、
その眼差しにはどこか温かさが宿っていました。
やがて戦の足音が再び近づき、
二人の運命は再び戦火の中へと巻き込まれていきます。
楽游原 第6話の感想まとめ
今回は、策略と感情が見事に交差した神回でした!
特に剣舞の場面と、簪を渡す別れのシーンは圧巻。
どちらも“美しさと死”が紙一重で描かれ、映像的にも印象深かったです。
李嶷が“舞で殺す”あの瞬間、まるで運命そのものを斬り裂いたようでした。
また、崔琳の簪に込められた母への想い、
そして彼女がそれを李嶷に託すという流れが、とても丁寧に描かれていました。
愛情を言葉にできない時代だからこそ、
“簪”という形での想いの伝達が余計に胸を打ちます。
物語はいよいよ大戦の局面へ――。
別れた二人が再び相まみえる時、
それは敵としてか、それとも……?
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