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クルミットです♪
21話は、ずっとふわっとしていた謝之遥と許紅豆の関係が、少しだけ前に動いた回でした。「動いた」というより、動きかけて止まった、というほうが正確かもしれません。あの「手の行き場がない」シーン、見終わってもしばらく頭に残っていました。
それでは21話を一緒に見ていきましょう!
風の吹く場所へ 21話のあらすじ
以前、建設業者への支払いを踏み倒したまま姿を消していた民宿オーナーが、雲苗村に戻ってきます。資金が底をついてしまい、工事を完成させられない。そこで謝之遥に頭を下げ、未完成の民宿を売って工賃を捻出する手助けを頼みます。
胡有魚はこの話を聞いてすぐに怒りました。「そんな奴の相談に乗るな、罠に引き込まれるだけだ」と。
でも、オーナーの妻が骨がんに罹患していると知った瞬間、胡有魚は黙り込みます。
あのイラっとしていた胡有魚が、一言もしゃべれなくなる。その落差で、この状況の重さが全部伝わってきました。
オーナー夫婦はもともと深セン(深圳)で働いていました。それを辞め、雲苗村で民宿をはじめようと、年老いた両親も呼び寄せる計画を立てていた。でも下半期に妻が末期がんと診断されてから、状況は坂道を転げ落ちるように悪化していきます。積み上げてきた貯蓄はすべて消え、病状は重くなるばかり。未完成のまま放置された民宿と、支払われなかった工賃だけが残りました。
工事前の見込みと今の現実の差を想像すると、かなりきつい。
一方、大麦の状態は21話でかなり安定してきていました。創作でスランプになっても、以前のように落ち込まずに自分を保てるようになっています。実は彼女、林娜と許紅豆がこっそり複数のアカウントを使って、大麦への批判コメントに反論してくれていたことに気づいていました。2人の陰ながらの応援が、大麦の「底力」になっていたようです。
許紅豆は、鳳おばさんの果樹園で買った梅子(梅の実)を実家の両親と姉に送りました。お母さんはご近所や親戚に配って回るほど喜んでいたとのこと。姉の許紅米は妹の近況を気にかけていました。
通話のあと、許紅豆は小葫芦(シャオフールー)の勉強を見てあげます。算数が苦手な小葫芦のために「一回だけ答えを教えてあげる」と約束したところ、謝暁春に現場を見られてしまいました。
許紅豆、なんかいい意味でアバウトですよね。勉強を見るはずが「一回だけ教える」に変わってるのが彼女らしくて好きです。
謝之遥のほうは、民宿オーナーの問題に頭を抱えていました。未完成の建物はそのままでは転売も難しく、事態は簡単には解決しません。冠軍(グアンジュン)が謝之遥の様子を見てどう声をかけていいかわからずにいたとき、ちょうど許紅豆からのデリバリー注文が入ります。謝之遥はその配達を自分でやると言って出かけていきます。
酔っぱらった状態で届けに来た謝之遥を見て、許紅豆は温めた牛乳を出してあげます。謝阿奶(謝之遥のおばあさん)に心配をかけたくないから、という気遣いです。
謝之遥は民宿オーナーの妻のことを話します。以前実際に会ったことがあった。優しくて、両親に孝行な人だったと。そういう人が先に逝ってしまう理不尽さに、謝之遥は死というものが突然怖くなります。自分も同じことになったら、家族に迷惑をかけてしまうのでは、と。
許紅豆はそこで、お母さんがよく言っていた言葉を伝えます。「黄泉路に老若の別はない、人がいつ、どんなかたちで逝くかは誰にもわからない」と。
それから、許紅豆は謝之遥を自分の部屋に連れていき、丁寧に作った写真の壁を見せながら、亡くなった親友の話をします。
この場面、静かで、でもずっしりしていました。怖い、と言える謝之遥と、感じてるんだな、と受け止める許紅豆の間に流れているもの。
謝之遥が泣いている許紅豆の肩を叩いて慰めようとした、その瞬間、手が止まりました。どこに置いていいかわからなくなって、結局何もできずに帰っていきます。
その夜、許紅豆からお礼のメッセージが届きます。でも謝之遥は「大事な場面で何もできなかった」と悔しがっていました。
あそこで何もできなかったのを自分で悔しがってる謝之遥、ちょっとかわいくて、でも切なかったです。
翌日、謝之遥が笋(たけのこ)のプロモーション動画を皆に見せると、動画に映った2人の様子に皆が騒ぎだして、「もうそのまま結婚すれば!」と冷やかし合戦が始まりました。
その後、謝之遥は本格的なアウトドアの集まりを企画します。果樹園での梅摘みとは違う、ちゃんとしたキャンプと焼肉の会。謝暁夏、胡有魚、黄欣欣、許紅豆たちも参加しました。
胡有魚は柴を拾っている謝之遥と許紅豆を眺めながら、どこからどう見ても熱々のカップルだ、と思っていたようです。
篝火を囲んで焼肉を食べながら、これからのことを皆で話します。大麦はもうすぐ帰ることが決まっていて、許紅豆と林娜は少し寂しそうでした。そんな場の空気を変えようと、皆が胡有魚に一曲歌わせます。胡有魚が歌ったのは、自分で新しく書いた歌。小川の流れと星空の下、その歌声が夜の空気に溶けていきます。
風の吹く場所へ 21話の感想まとめ
一番残っているのは、謝之遥の「どこに置いていいかわからなくなった手」です。
肩を叩こうとして、止まる。慰めたい気持ちはあるのに、その一歩が踏み出せない。その「できなかった」を自分でもわかっていて、後悔している。説明されなくても、そのシーンだけで全部伝わってきました。
民宿オーナーの話は、正直かなりきつかった。夢を持って深センを離れ、両親を呼び寄せる計画まで立てていたのに、妻の病気で全部が崩れていく。胡有魚がイラっとしていたのも分かるけど、事情を知ったら黙り込むしかない。あの沈黙のほうが、言葉より何十倍も重かったと思います。
許紅豆の「黄泉路に老若の別はない」という言葉も、軽くない言葉でした。お母さんから受け取った言葉を、大切な人を失った自分の体験と一緒に謝之遥に渡している。写真の壁の話は、はじめて許紅豆がここまで心を開いた場面だったかもしれません。
林娜と謝暁夏のやりとりも良かったです。料理の感想を真剣にメモしてもらえる謝暁夏も、記録しながら「明日も来てください」と言い切る林娜も、なんだかじわっとしました。
篝火の夜は、見ていて穏やかな気持ちになりました。大麦がもうすぐいなくなることへの寂しさと、今この時間の温かさが混ざり合っている感じ。胡有魚の新曲が小川と星空に合っていたら、と思いながら見ていました。
謝之遥は、あの手をどこかに置ける日が来るのかな。
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