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クルミットです♪
この16話、城門のあの場面だけで記事一本書けてしまいそうです。騎兵を率いて現れて、さらっと「護衛する」と言ってのける凌不疑。あれだけ見せておいて、少商が選んだのは別の人なんですよね。感情がついていかないまま終わった回でした。
それでは16話を一緒に見ていきましょう!
星漢燦爛 16話のあらすじ
前の夜から始まります。皇甫儀(コウホギ)が泥酔していました。桑舜華(ソウシュンカ)のことを思い出すたびに泣き崩れ、東屋の外で胸を打ちながら夜空に向かって叫び続けます。袁慎(エンシン)がずっとそばで介抱していましたが、夜明け頃にとうとう限界を迎えて、石のテーブルに突っ伏して眠ってしまいます。
一晩中主人の失恋の嘆きに付き合って、最後に石テーブルで力尽きた袁慎。笑えない、笑えないけど、ちょっとだけ笑ってしまいました。
凌不疑(リョウフギ)は程少商(テイショウショウ)が骅県を出発するにあたって、あらかじめ馬車を手配していました。道中の揺れを少しでも減らすための配慮です。少商が三叔母の部屋を訪ねると、桑舜華がこう諭します。「縁というものは女にとって一つの景色にすぎない。得ようと失おうと、自分を見失ってはいけない。」
自身の経験から来た言葉だから重い。きれいな教えの裏側に、どれだけつらかったかが透けて見えます。
みんなで食事をした後、いよいよ少商は両親とともに都へ向けて出発します。桑舜華との別れのシーンで、少商は声を詰まらせながら名残を惜しみ、母の蕭元漪(ショウゲンイ)が目を細めて見ていました。竹鞭が鳴って車列が動き出すと、楼垚(ロウギョウ)が例のごとく馬で後ろについてきます。「来たときはよそよそしかったのに、数日でもうこんなに」と父の程始(テイシ)が感慨深そうにしていました。
一方、凌不疑は杏花別院という別荘を訪ねます。そこには霍君華(カククンカ)が暮らしています。夫の凌益(リョウエキ)に裏切られた衝撃で、記憶が嫁ぐ前のまま止まってしまっているのです。崔佑(サイユウ)という男性が長年霍君華を思い続けて、今も独身で足しげく通っています。でも霍君華は彼のことを幼なじみとしか思っていない。
何年も待ち続けて、ずっと片思い。崔佑のこと、もう応援するしかないです。
そこへ凌益がやってきます。霍君華は発狂したように凌益に飛びかかり、「命を返せ」と叫びます。凌不疑が霍君華を部屋に連れ戻し、凌益に向かって「ここには来るな」とはっきり告げます。しかし凌益は動じず、昭獄(詔獄とも書く、皇帝直属の牢獄のことです)が何者かに襲われ、囚人の樊昌(ハンショウ)が行方不明になったと告げます。この件に関わると危険だから調査をやめろ、という父親からの警告でした。
帰路の道中は穏やかなものでした。少商と楼垚がたびたびいちゃついていて、周囲の羨ましそうな視線がなんともいえない空気を作っていました。
都の城門の手前で、車列が止められます。重要な逃亡者がいるとのことで、全員を厳しく調べるよう上から命令が下りていたのです。程始が通行令を差し出しても、守備兵はどうにもできません。
行き詰まったその空気の中で凌不疑が現れた瞬間、思わずにやけてしまいました。来たよ、この人が来たよ。
凌不疑が軽装の騎兵隊を率いて現れ、少商の車列に向かってきます。「護衛して城内に送りましょう」と申し出て、「生死を共にしたことがある。傷の手当てをしてもらった恩がある。返すのは当然」と言います。これを聞いた蕭元漪と程始が顔を見合わせて固まりました。
号令一声、数十騎が列をなして城門を割って進み、車列の両脇に並びます。凌不疑は少商を見送ったあと、さっと踵を返して去っていきます。騎兵隊もすーっと消えていった。あっという間のことでした。
都に戻ると、少商は楼垚に「早く親御さんに話してきて」と急かします。この話を耳にした文帝(ブンテイ)は、凌不疑の気持ちを面白がって内侍と話し合います。少商に縁談があると聞いて眉をひそめ、「あの子は本当は至って善良な人間だ。いい縁に恵まれるべきなのに」と言いました。文帝が凌不疑をちゃんと見ていることが、ここで初めてよくわかりました。
家に戻ると、程のおばあちゃんが程始を見るなり泣き崩れます。下の息子の程止(テイシ)が心配なのと、蕭元漪への不満とが一気に噴き出してくる。少商が機転を利かせてその場をおさめました。
蕭元漪と程始は少商を内堂に呼んで、凌不疑との関係を問います。少商は話をそらします。「楼垚が唯一求婚してくれた人。この縁を逃したら次はない」と言い切ります。凌不疑が自分にどんな気持ちを持っているかなんて、もう関係ない、と。
蕭元漪は、楼家が名門の大族であることを心配しています。少商の気の強さでは苦労するだろうと。でも少商は「私が決めたことだから」と全然気にしない。
少商が部屋を出た後、蕭元漪は一人で涙をこぼします。程始は程始で、凌不疑が今どれだけ危ない立場に置かれているかを冷静に分析して、少商が彼と深く関わらずに済んでよかったとほっとしていました。
親二人が別々の心配をしている。蕭元漪は楼家が怖い。程始は凌不疑が怖い。どっちの心配もわかってしまって、少商がちょっと不憫になりました。
星漢燦爛 16話の感想まとめ
やっぱり城門の場面が頭から離れません。
あの場面の凌不疑は、「恩を返す」という口実を使いながら、明らかに少商のために動いています。さらっとやってのけるから余計に格好よくて、でも少商にはそれが届いていない。というより、届いていても受け取らないことにしているのかもしれない。
「凌不疑が私にどんな気持ちを持っているかは、もう関係ない」という少商の台詞。強がりではあるんですけど、同時に本気でそう決めているようにも見えて、この人の芯の強さと意固地さが両方出ていました。
蕭元漪が少商のいなくなった部屋で静かに泣くシーン、あれはきつかったです。娘の将来を心配している。でも誰にも言えない。程始が「凌不疑の置かれた状況を考えたら、少商が関わらなくてよかった」と分析するのと、ちゃんと対になっています。二人とも娘を案じているのに、見えているものが全然違う。
桑舜華の「縁は一つの景色にすぎない」という言葉が、この話全体にじわじわ響いていました。きれいな言葉ですが、彼女自身がそれを身をもって経験した人だから、さらっと流せない重さがあります。
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