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クルミットです♪
喬蓮房が羅十一娘の動きに気付き証拠をつぶしたことから、懐妊の嘘も露呈し、羅十一娘は羅家に帰されてしまいます。しかし勝利で油断した喬蓮房は徐令宜に自白を聞かれて失脚することに。ようやく二人は夫婦として歩みだしたかに見えましたが、徐令宜が母を殺したとみられるような事実が次々と出てきて、羅十一娘の心に疑惑が…
邪魔者が消えてやっと二人がこれから幸せな日々を送るのかと思いきや、これまでにないさらに過酷な試練が襲い掛かることになります。羅十一娘と徐令宜が真に心を寄せ合うようになるには、ここまで傷つかないといけないのでしょうか…
【恋心は玉の如き】(ネタバレあり)
第28話「苦しい旅路」
秦柘榴と文姨娘は寺の参拝の帰り、仙綾閣へ羅十一娘に会いに寄る。仙綾閣では羅十一娘が簡師匠と林世顕に、手巾の刺繍を見せ相談していた。犯人が侯爵とは断定できないと諭されても羅十一娘は苦しみ、林世顕が慰める様子を文姨娘と秦柘榴が目撃してしまう。徐令宜は西跨院の庭に花灯が打ち捨てられていため不審に思い、帰宅した文姨娘が「あれは奥様の愛人だ」と騒ぐのを聞き、急ぎ仙綾閣に向かい、文姨娘と秦柘榴も後を追う。羅十一娘が林世顕といるのを見て、連れて帰ろうとするが拒まれ、相手が区家の次男・区彦行だと知る。
花灯はせめて、しまっておいたらよかったのに~
羅十一娘が区家の人間だと知って林世顕と交流していたことで、激怒した徐令宜は刀を抜いて林世顕に迫ったため、羅十一娘は糸鋏で自死をすると脅し、剣を下ろすよう求めるが、糸巻で足を滑らせる。徐令宜が助けようとして受け止めたため、羅十一娘は持っていた鋏で徐令宜の胸を刺してしまう。そこに文姨娘らが駆け付け、羅十一娘が刺したのかと騒ぐが、徐令宜は刺客の仕業だと否定し、固く口止めする。
とんでもない修羅場ですね!つくづく喬蓮房が退場していてよかったです
徐家に戻った徐令宜は手当てを受け、傅臨波は徐大夫人に問いただされ「賊に襲われた」と説明する。徐大夫人は役所に届けて三日後の山東行きを断ろうとするが、徐令宜はそれを止めさせたため、徐大夫人は不審に思い真相を調べるように命じる。秦柘榴は本当のことを徐大夫人に話すべきではないかと言うが、文姨娘は徐令宜に従うべきだと言う。
これは、バレてしまうのは時間の問題ですね…
羅十一娘への信頼がゆらいだ傅臨波は遠ざけようとするが、周囲の誤解を招くからと、羅十一娘が看病することに。徐令宜が必死に自分を守ろうとしてくれたことから、羅十一娘は徐令宜を疑ったのは誤解だったのではと思い始める。献身的に徐令宜に付き添う羅十一娘の様子を見て、傅臨波は羅十一娘に抱いた不審を考え直すが、冬青は事情も知らずに傅臨波が責めたことを根に持ち、わざと水を傅臨波にかける。
ただ夫婦の問題ではなく、周囲を取り巻く冬青たちの関係にまで影響が出るのですね
林世顕は、簡師匠から徐令宜の無事を聞き、徐家での羅十一娘の立場は守られたと安堵する。二日間昏睡状態だった徐令宜はようやく目覚め、山東に出かける支度をしようとするが、徐大夫人は「山東に行くなら誰が刺したか言うように」と迫る。徐令宜は、区家に救援物資着服の疑いがあり、自分が行かなければ民には二重の災難となると訴える。
徐大夫人の問い詰め方は、すでに「誰を庇っている」のかを確信しているようで…
旅立つ直前徐令宜は和離書を書いていたが、それは徐大夫人が事態を知った際に羅十一娘を守るためだった。羅十一娘は林世顕との関りや、母の死を調べて徐令宜に疑いのかかる証拠が浮上したこと、徐令宜自身が酔って告白したことで信じざるを得なかったことを打ち明ける。夫婦となって心が通じ合っていると思っていたのに、自分の一方的な想いだったことに打ちのめされたまま、徐令宜は旅立つ。傅臨波は、羅十一娘に矢を放った時も、水中から救った時も、今回の山東行きも、徐令宜が羅十一娘を思って命がけだったことから、それが誤解されたことで忸怩たる思いに駆られる…
和離書があれば、家法を盾に死を迫られても、家人にあらずと主張できるわけですね
区家には何者かの密書で徐令宜が重傷のまま出立したことが伝えられ、区励行は徐令宜への追撃を配下に命じる。互いを想いながらひと月経ち、羅十一娘は休みなく差配に没頭し、家を守ることで償おうと考え、徐令宜の無事の帰還を祈り観音像の刺繍を始めることに。
あの密書は、区家の手の者が徐家内部に潜んでいるということでしょうか
徐令宜は山東で無理をして歩き回ったため傷が開き、同行の医師も悪化を食い止められず、静養しなければ命に関わると言うが、徐令宜は耳を貸さない。遠く離れた羅十一娘の無事を想いつつ、もし和離書が使われる時は二人の縁が尽きる時だと思う。そんな中、客桟から出火したとの知らせが入り、徐令宜は消火に向かう…
あれだけ調子が悪いようだと、現地でも噂が立ちそうですよね
第29話「山東からの悲報」
徐大夫人は徐令宜が刺された件で文姨娘と秦柘榴を問いただし、棒打ちで文姨娘に羅十一娘の仕業だと白状させる。羅十一娘は弁解せず、自分が厚情を裏切ったのだと答える。そこに、徐令宜が被災民を救って焼死したとの知らせが入る。徐令寛は兄の死には何か裏があるのではないかとみて区家に行こうとするが、「侯爵に何かあればあなたが当主」とたしなめられ、無力さを実感する。徐大夫人は恨みを羅十一娘に向け、命で償わせようと考える。
こういう流れで、恨みが羅十一娘に向くであろうことを見越した和離書だったのですね
羅十一娘は山東に向かおうとしていたが、頂怡真が徐大夫人の怒りを伝え、急いで屋敷を出るよう勧めたため、冬青は焼き捨てるように言われていた和離書を取り出し、羅十一娘の命を守ろうと言う。徐大夫人は毒酒での死を迫るが、羅十一娘は「侯爵の亡骸を見るまで死は信じない」と帰還までの猶予を求めたため、農場送りを命じられることに。
和離書で罪を逃れるのではなく、妻のままでいることを選んだと徐令宜に教えたいです
羅家にも徐令宜の死が伝えられるが、羅夫人には伏せることにし、羅当主は「徐家が倒れた場合羅家も無関係ではない」と危機感を募らせる。一方羅二娘は、最近の王煜の変化を喜んでいたが、徐令宜の死を伝えたことで王煜が元通りになり、徐令宜を恐れて羅二娘に暴力をふるわなくなっていたことを知る。王煜の暴力のせいで懐妊に気付いた羅二娘だが、無事に生まれるかわからないとのことに悲嘆する。
王煜は一応、徐令宜を恐れて暴力だけは控えていたのですね…
羅十一娘と冬青と琥珀は農場に送られる。埃だらけのあばら家で、農場の副管事・王進忠に迎えられ、上司の大管事は王進忠に「大罪を犯したものたちに親切にするな」と注意する。冬青たちは掃除をして生活を整える一方、羅十一娘は万大顕を山東に遣わしていた。少ない灯りで観音像の刺繍を進めていたが糸がなくなり、羅十一娘は自分の髪を代わりに使う。
農場に行ったら「あの人」がいるのではないかと恐れていましたが、いなくてよかった♪
徐大夫人は頂怡真に徐家の差配を任せることに。徐令寛は区家が自分たちをも見逃さないのではないかと心配し、徐家を支える覚悟もないため、徐大夫人から「徐家の男子たる気概を持て」と叱責される。徐令寛は手持ちの戯曲を火にくべ、「二度と芝居には関わらず、わが命を懸けて徐家を守る」と誓いを立てる。
徐令寛が追い込まれてようやく本気の覚悟を見せたようですが、大丈夫~?
区励行は「徐令宜亡き今、山東の問題は解決した」と区当主に報告し、人をやって亡骸を確認させたため確実だという。そして山東での不正をすべて徐令宜にかぶせたというので、区当主は山東に配した要員を動かせる「狼符」を区励行に授け、その働きを誉める。
亡骸を確認したといっても、区励行の仕事ぶりですから抜けがありそうです
簡師匠は林世顕に、羅十一娘が徐家の屋敷を追われ姿を消したと知らせる。林世顕は徐令宜が亡くなったことから羅十一娘が危険だと考え、必ず見つけ出して守ると約束する。羅十一娘たちは徐大夫人の威を借る大管事に嫌がらせを受けていたが、逃げたら徐家に戻れなくなるため、奴婢のする仕事にも耐えるのだった。
林世顕がこの状況で表に出てくるのは、ややこしくなってしまいそうですが
ある夜、羅十一娘が部屋に戻ると、何者かが部屋を荒らしていた。後を追うと、後ろから井戸に突き落とされ殺されそうになるが、冬青と琥珀に救出される。部屋から盗まれたものはなく、目的は羅十一娘の命ではないかとみられた。
今や羅十一娘の命を狙う存在がいるとしたら、一体誰になるのでしょうか
林世顕は羅十一娘が送られた農場をつきとめ様子を伺うと、羅十一娘は大管事に嫌がらせを受け、言い返した罰として農場中の甕を水で満たすよう命じられていた。必死で作業した羅十一娘たちは疲れて眠り、林世顕と安泰が代わりに作業を続ける。翌朝目覚めた羅十一娘たちは何者かが水を満たしてくれたのに気付き、神仙の仕業かと考える…
林世顕もこんな力仕事は慣れていない貴公子なのに…
第30話「命を狙う影」
羅十一娘は、林世顕と安泰が疲れて眠っていることに気付く。林世顕は羅十一娘の受けている扱いが不当だと心配するが、羅十一娘は「徐令宜を疑うように仕向けられた罠に陥った」と語り、区家との因縁の深さから自分には構わないように言う。琥珀も帰るよう促すが、羅十一娘を置いてはいけないと思う。
ついでのように琥珀を思いやる林世顕が、琥珀をむしろ傷つけているような…
羅十一娘は山の中で襲われるが、見守っていた安寧が手を出す間もなく、大管事と手の者が取り囲んで賊を捕える。すると賊は王進忠だった。羅十一娘は大管事に事前に相談し、何かあったら大管事の責任になると、主母の立場から脅して見張らせていたのだった。林世顕は、襲撃の目的はあの布のせいではないかと思い至り、これで黒幕も動くのではないかとみる。
さすが羅十一娘は根回し上手ですね!
羅十一娘と大管事は、誰から指示されたのかと問い詰めるが、王進忠は逃げようとして射殺される。農場は刺客たちに取り囲まれるが、林世顕はその刺客の手に傷があることに気付く。逃げ出そうとした羅十一娘だが、そこに駆け込んできたのは徐令宜だった。刺客は援軍の登場に撤退し、徐令宜が傷の痛みに倒れそうになるのを見て、羅十一娘は思わず駆け寄る…
生きていましたね!やはりスパダリはいざという時にヒロインを救いますね♪
羅十一娘は許されていないと感じながらも、徐令宜の生還を喜ぶ。徐令宜は山東行きも罠だとみて注意していたところ火災が起こり、焼死に見せかけたところ、区家は山東での不正の罪を徐令宜にかぶせてきたという。都へ戻る途中に万大顕に会い、羅十一娘が農場に送られたと知ってやってきたのだった。副管事に殺されかけたことで、敵の狙いは羅十一娘で、区家が区彦行をも利用して母の死の真相を隠そうとしているのではないかと考えられる。
万大顕いい仕事しました。徐令宜の苦しそうな表情がなんとも痛々しいです
徐令宜は林世顕に、羅十一娘を助けたことを感謝しつつも、羅十一娘の心情を訴える林世顕に「夫婦のことに口を挟まないでほしい」と言い、林世顕は二人を見送ることしかできない。
徐家には徐令宜の帰京の知らせが届き、一同安堵する。祝い酒で泥酔した徐令寛は、すでに就寝した丹陽を起こさないように、東館で眠ることに。
徐令宜は林世顕が相手だと、極端に感じが悪い態度になりますよね~
翌朝目覚めた徐令寛は、隣に丹陽の侍女の暁蘭があられもない姿でいることに気付き、大慌てで丹陽に謝罪する。丹陽は怒りを抑えて暁蘭を姨娘として遇し、同僚の小蝶を侍女としてつけることに。暁蘭を追い出しても次の暁蘭が現れ、このことを父・定南侯が知ったら今度こそ徐令寛を許さず、夫婦にひびが入ったらお腹の子の将来に関わると考えたのだ。
まさかこれも、徐家と定南侯の仲を裂こうという策略だったりするのでしょうか?
徐令宜の帰還を徐大夫人は涙して迎えるが、羅十一娘を連れ帰ったため激怒する。徐令宜は「この傷は区家を欺くために故意につけた浅いもので、十一娘は協力して芝居を打っただけ」と庇ったため、徐大夫人は追及をやめることに。文姨娘は徐令宜の説明を「見え透いた嘘」だと言い、自分たちが命に背いて徐大夫人に告発したことを「追い詰められて仕方なかった」と考えるが、秦柘榴は「私は何も言っていない」と文姨娘ひとりに罪を押し付ける。
これまで弱々しそうに見えていた秦柘榴ですが、意外としたたかな一面が…
徐令宜は羅十一娘に「妻である限り、私はそなたを守る」と断言し、実は呂青桐の死の件については山東にいる間も調べさせていたが、猟師は獣に襲われて死亡し、検視人は失踪したため区家の関与を示す証拠は何もない。区家が何のゆかりもない呂青桐を殺したのは、劉勇が慈安寺で区家の者と密会したのを偶然目撃したので、口封じに殺されたのではないかと言う。そこで羅十一娘は徐令宜に例の布を見せて、徐嗣諭の手巾についても打ち明け、徐家に区家の間者がいるのではないかと推察する。
一度壊れた二人の絆が、再び紡ぎなおされるここがスタートラインですね!
文姨娘は贈り物を持参して告発の罪を謝罪し、羅十一娘が許したため徐令宜も受け入れて、今後の行動に釘をさす。羅十一娘は、文姨娘が区家の間者ではないと判断し、本当の間者は今回のことで物陰に隠れ尻尾を出さないだろうとみられる。しかし徐令宜はその者を使って危険を好機に変える策を考えようとする…
文姨娘は隠し事ができなさそうですからね。物陰に隠れているのはさて、誰でしょう?
28~30話の感想
この3話は、上がったり下がったりの激しい、ジェットコースターのような展開でした。徐令宜が身も心もボロボロに傷ついて、あんなに幸せだった一瞬が自分の勘違いだったとわかったのに、それでも羅十一娘を守ろうとする漢気… もうこうなったら、母の仇だろうとかまわないから愛してあげて!くらいの気持ちになってしまいます。
どんなことがあっても離縁の道を選ばなかった自分の気持ちを自覚して、周囲の雑音にかき回されることなく、二人の想いを突き合わせて夫婦として再スタートして欲しいですね。
徐令宜が山東に旅立つ際に、傅臨波の長いモノローグがあったのですが、あれは本当に羅十一娘に知ってほしかった徐令宜の真情だったのですが、実際に羅十一娘は知ることができたことなのでしょうか。羅十一娘が最初から徐令宜に射られた意味や助けたことを知っていたら、ここまで事態はこじれなかったのかもしれません。もしかしたら原作では傅臨波が語って聞かせたとかそういうことなのかもしれませんが、傅臨波と冬青のコミュニケーションがとれていれば、もっと早めに耳に入れられたのでしょうか。
そんな中、頑張って手をまめだらけにしながらも報われなかった林世顕のお邪魔虫感が非常に哀れでした。手助けしようとすると羅十一娘を不利にしてしまうし、密かに実家から利用されているし、純粋でいい子なのに不憫です。区当主は邪悪な区励行を差し置いて、こんなピュアな子を区家の世子にと思っているのでしょうか?世渡りスキルでいったら、多少商売はできるものの、徐令寛と大差ないような気がしますよね…
その徐令寛がまたやらかしてしまいましたが、戯曲を焼いた頑張りがチャラになってしまいましたね。むしろあの侍女が区家の策略だったらいいのにと思ってしまいますが、徐家も羅家も区家や喬家の手の者が入り込みすぎですよね!これから徐家に潜む間者の存在の暗躍が明かされていくのでしょうか。ここからが謎の本丸へ向かう本番ですね!
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