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クルミットです♪
甄嬛は果郡王の熱い想いを受け入れ、婚姻の書に署名し将来を約束します。そんな中、果郡王はジュンガル部の偵察を命じられ、戻ったら二人遠くで暮らそうと誓って旅立ち、帰りを待つ日々で、甄嬛は果郡王の子を身ごもったことに気付きます…
これまで想像を超える展開が続いてきましたが、正直今回はドン引きするかもしれません。甄嬛に過去最大の試練が訪れ、そこで彼女が子を守って生きていくために下す選択のエグさに絶句です。修羅の道を突き進む甄嬛の決断から目をそらさず見守っていきましょう!
【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)
第52話「皇后、独壇場」
葉瀾依はようやく皇后への挨拶に訪れるが、「毎日挨拶の必要が?」と反発し、さっさと帰っていく。それでも皇后は何も落ち度がないからと責めず、「葉答応が懐妊すれば」と斉妃の危機感を煽り、懐妊を未然に防ぐように唆す。葉瀾依のもとに斉妃から棗の汁物が届けられ、葉瀾依は何かが入っていることを承知で飲み干す。その後葉瀾依は腹痛が止まらず、侍医が「葉答応は食したもののせいで体を損傷し、身ごもれない」と診断したため、雍正帝は直前に汁物を届けた斉妃を質そうとするが、南方の洪水の対応に追われることに。
葉瀾依の「緑と青」の衣には何か意味があるのでしょうか
斉妃は皇后に助けを求めるが、皇后は自分が命令したことを否定し斉妃を見捨てる。第三皇子共々死罪となるか、自分自身で責任を取るかの二択を皇后から迫られ、斉妃は第三皇子が皇太子になることを祈って縊死する。雍正帝は激怒するが、皇后が涙で庇ったため、第三皇子のためこれ以上の追及はせず、皇后に第三皇子の養育を任せることに。
皇后怖いです。華妃がかわいく見えてきました…
沈眉荘は葉瀾依を訪ねて慰めようとするが、葉瀾依は最初から子供を欲していなかったと言い放ち、汁物も危険を承知で口にしたと明かす。望まぬ入宮で好きでもない男に嫁がされたため、むしろ斉妃には感謝していると聞き、沈眉荘は驚く。そこに聖旨が届き、葉瀾依は昇格し「寧貴人」に封じられることに。
沈眉荘は孤立しているなりに、仲間を欲しているのでしょうか
温実初が果郡王の訃報を伝え、甄嬛は衝撃で吐血する。果郡王の乗った船は沈没するよう船底に手を加えられていたという。温実初は将来を考えるべきだと、子を産んだら迷魂散を飲んで自分と遠くで暮らそうと言うが、今の甄嬛の耳には入らない。それからの甄嬛は果郡王との思い出を日々思い、呆然と過ごすのだった…
温実初は、今それ言います?
第三皇子は皇后を母と呼び、今後の孝行を誓う。しかし斉妃の侍女・翠果が皇太后にすべて白状したため、皇太后は皇后の仕業と知っていた。皇太后は純元皇后の死も皇后の手によるものだと指摘するが、皇后はすべてが烏拉那拉氏のためだと主張する。自分以外に後宮を仕切れる者はおらず、皇后はすでに皇太后を抑える立場に成長していたのだ。皇太后は、このままでは皇后の手で烏拉那拉氏と烏雅氏が潰え、愛新覚羅氏が途絶えると危機感を抱く。
純元皇后までとは!皇太后はとんでもないモンスターを育ててしまったようです
食事もとらず落ち込む甄嬛に、槿汐は薬での流産の決断を迫る。しかし浣碧が果郡王の忘れ形見を絶対に産んで欲しいと訴えたため、甄嬛は子を守りたいと決断する。果郡王という存在を失った今、自分と家族を自分自身で守り、生き抜いていくしかないのだ…
生き抜く決断を下すたびに、甄嬛は強くなっていくのですね…
第53話「一世一代の賭け」
甄嬛には温実初との将来は考えられず、今の甄嬛に必要なのは流刑地で病の甄遠道を守り助ける「力になれる」存在だった。果郡王の敵を討つ力は今の甄嬛にはなく、それでも忘れ形見に身分を与え、父を助けられる存在は陛下ただ一人しかいない。陛下の未練と権力を利用して敵を討つため、皇宮に戻る決意を固める。しかしそのことを温実初にはしばらく伏せることに。
この決断、気持ちはわかりますが理解したくない、という感覚に陥ります…
安陵容は再び謎の香を使い始め、皇后は雍正帝が延禧宮と春禧殿ばかり訪れることから、安陵容の夜伽の後に避妊薬の服用を徹底させるよう命じる。安陵容は以前のこともあり、夜中に香の灰を宝鵑に捨てるように命じるなど、一層注意を払うように。
葉瀾依の寵愛のせいで、祺嬪が夜伽の枠からはじき出されたようです
甄嬛と槿汐は、皇宮で口添えできるのは蘇培盛だと考える。槿汐は彼を抱き込むため、自分の身を差し出すことを提案し、それで槿汐は蘇培盛が生涯の後ろ盾になるからと、甄嬛のために何でもする覚悟を見せる。槿汐は蘇培盛の私邸を訪れ、蘇培盛の想いに応えつつ、甄嬛が皇宮に戻る意志があることを伝える。
槿汐の覚悟が、甄嬛の決意以上にエグいです…
甄嬛は蘇培盛に「ずっと陛下のことが忘れられなかった」と告げる。蘇培盛も、陛下はずっと甄嬛への深い情があると語り、2月2日の龍抬頭に甘露寺に陛下を参拝させれば、凌雲峰に連れてこられるだろうという。蘇培盛は槿汐に当座の資金を渡し、身の回りを整えさせる。
蘇培盛を利用する形になりましたが、蘇培盛自身はかなり良い人なのが苦しいです
沈眉荘が朧月の遊びを見守っているところに、雍正帝が朧月を見に寄る。蘇培盛は龍抬頭の祈祷のついでに「春探し」をしてはどうかと提案し、沈眉荘がそれを受けて凌雲峰の美しさを語り、甘露寺参拝の誘導に成功する。皇后は甘露寺参拝を聞いて動揺するが、甄嬛は肺病で凌雲峰に追いやられたというので、ひとまず安堵する。
蘇培盛が普段陛下を色々誘導しているのがよくわかりますね♪
蘇培盛が甄嬛だけでなく槿汐にも衣装を作らせ贈ってきたのを見て、槿汐は自分の境遇も運任せだとつぶやく。一方で槿汐は、甄嬛に「陛下の情に心を打たれたのでは」と尋ねるが、甄嬛にとって純元皇后の身代わりだという事実は、心の傷となって消えないままだった。
身代わり扱いされて傷つくくらい、もはやどうでもよくなってきているのですよね
雍正帝は甘露寺で甄嬛が水汲みや柴刈りをさせられて病になり、禅房に移されたと聞いて、急遽凌雲峰を訪ねる。甄嬛は質素な僧衣姿で来訪を待ち、雍正帝の姿を見て驚いてみせる。槿汐から「小主は陛下と公主を恋しがって夜も眠れぬほど悲しみ、病の回復が遅れた」と聞き、雍正帝は甄嬛を抱き寄せ、蘇培盛は御前の者たちに厳しく口止めする。
わざとらしい小芝居の連続ですが、陛下が騙されやすくてよかったですよね♪
甄嬛は思わず涙を落とすが、涙の訳を聞かれて「四郎に少しでも私に情があるなら、この三年間に悔いはない」と答える。素直に反省する甄嬛を見て、雍正帝も甄嬛への未練を自覚し、碎玉軒に置いてきた簪を「再び身につけよ」と命じ、もう「廃された身」ではないと、皇后にも黙ってでも今後は甘露寺に通って面倒を見ていくという。
その涙の意味は屈辱や悔しさだったりするのでしょうが、今は耐えて…
第54話「せめぎ合い」
甘露寺から戻った雍正帝が、景仁宮に泊まる約束を変更したため、皇后は不信に思って探りを入れさせるが、御前の者たちは皆口を閉ざす。蘇培盛によると、雍正帝は甄遠道に迎えを遣わしたという。皇后らは甘露寺への頻繁な参拝を怪しむが、静観するしかできない。
皇后はさすがいいカンしています。父を上京させ、甄嬛の計画は着々と進んでいますね
甄嬛は蘇培盛に懐妊を明かし、雍正帝が初めて来た時に身ごもったことに。懐妊となれば皇宮に戻る大義名分ができるが、甄嬛の微妙な立場を考えて、内密に温実初に診察させることに。蘇培盛は皇宮での出産を当然のことと考えるが、甄嬛は多くを望まず、凌雲峰で産む意思を見せて、蘇培盛の危機感を煽る。
甄嬛は蘇培盛と雍正帝に、謙虚に引いて相手に押させる戦略を巧みに使っています
蘇培盛は勅命で、温実初に「凌雲峰の小主の胎児」の診察を秘密裏に行うように命じる。さらに蘇培盛が帰京した甄遠道の治療を侍医院に命じたことで、温実初は甄嬛が腹の子を雍正帝の子とするつもりだと知り、甄嬛に問いただす。自分ではなく陛下を選ぶことが、家族を守り、敵を討つための選択だったと突きつけられた温実初は愕然とするが、あえて皇宮に戻るというつらい道を選ぶ甄嬛を守るため、協力を受け入れることに。
男として「あなたじゃ無理でしょ」というキツイ現実を突きつけられても、それでも温実初は甄嬛を守ろうとするのですね。それでいいのか温実初…
温実初は雍正帝に、甄嬛は妊娠1か月だが胎動が不安定で静養が必要だと報告する。そこで侍医院の仕事は免じられ、甄嬛の世話に全力を尽くすよう命じられる。雍正帝は懐妊に喜んで甄嬛に皇宮への帰還を促す。廃されたのが問題なら新たに冊封すればいいというのだ。
温実初が安胎薬を処方したため、甄嬛の懐妊は皇后にも伝わることに。皇后は前例がないことを盾に、皇宮への帰還を何とか阻もうと考える。そんな中、皇太后が発作を起こし、皇后は必死に祈祷を命じる。
宮中での処方でこんなにあっさり懐妊が発覚するのだとしたら、温実初がこれまで甄嬛に処方していた薬は、皇宮外で調達していたのでしょうか?
甄嬛はお腹のふくらみを隠すため、布を巻くことに。外から見てはわからないが、問題は陛下の「過剰な接触」だった。沈眉荘は温実初から甄嬛の懐妊を聞いて喜ぶ。皇太后が認めなければ皇宮へ帰還できないため、温実初は沈眉荘に取り成しを頼む。甄嬛は皇宮に戻った後の皇后勢力の攻撃を恐れるが、浣碧は恨みを忘れてはいけないと甄嬛を励ます。
沈眉荘にとって甄嬛の懐妊は、甄嬛が皇宮に戻る「喜ばしいこと」なのですね
積雲が、阿晋から果郡王の死を聞いた舒太妃が3日間飲まず食わずだと知らせてくる。甄嬛は舒太妃に、お腹に果郡王の子がいると打ち明け、生きるようにと諭したため、舒太妃はようやく落ち着く。しかし腹の子を雍正帝の子として甄嬛が皇宮に戻ると知って激怒するが、甄嬛が敵討ちと子を守るためだと訴えたため、その覚悟を受け入れるしかない。
舒太妃に打ち明けずに黙っているわけにはいかなかったのでしょうか、どっちが残酷?
皇后は宝華殿で祈祷を行うが二度も線香が折れ、さらに足をくじく騒ぎが発生する。その上皇太后が寿康宮でシャーマンの祈祷を行っていたが、その祈祷の火が燃え移って火事が発生してしまう。安陵容は不吉だと、雍正帝に欽天監を呼んではどうかと提案する。
これは皇后一派が欽天監に金掴ませているのでは、という予想が…
皇后と皇太后に起こった不運について欽天監を呼んで尋ねたところ、「北方玄武の七宿において危宿が小星と共に光を放ち大凶の相がある」と言う。後宮の月である皇太后と皇后を、皇宮外の北方の高所で身ごもる女子が害を及ぼす、というのだ。それを真に受けた雍正帝は、甄嬛の皇宮帰還についてしばらく様子を見ることに。延期になったと知らされた甄嬛は、やはり帰還は簡単ではないと実感し、「眉荘さんの説得次第」と蘇培盛に伝えさせる。
やっぱり~。皇太后の命を人質に取られたら、陛下は弱いですよね
第三皇子は皇后を見舞うが、その外で第四皇子が課題を諳んじている声が聞こえる。いまだに雍正帝からは見向きもされていない第四皇子だが、聡明で物覚えもよいというので皇后は危機感を覚える。第四皇子は父帝から認められるには学業しかなく苛立っていたが、夜食の緑豆湯を断り乳母の張氏に飲ませると、張氏は毒で死亡してしまう。
第四皇子は宮中に戻ってこられた?と思ったら、まだ円明園住まいなのかな?
第四皇子は逃げて碎玉軒に向かい、沈眉荘に助けを求める。沈眉荘は第四皇子を守るため寿康宮に住まわせるよう皇太后に懇願し、皇太后は「第四皇子には手出しさせない」と言う。皇太后はそれが皇后の仕業だと見抜き、このままでは子が減っていく一方だと危惧する。皇后は第四皇子の殺害に失敗した江福海を責め、しばらく手出しは無用だと命じる…
父帝に見向きもされない第四皇子ですら殺すのなら、甄嬛が戻るのは危険ですね!
52~54話の感想
前回の感想で中国時代劇は多くが「貞女は二夫に見(まみ)えず」だ、と書いたのですが…
再婚だけでもかなり珍しいのに、まさかの元夫への出戻り。しかも妊娠をごまかす荒業。もしそれで皇位継承に影響が出たらどうするのかと、なかなか衝撃的な展開です。いくら果郡王が死に、子を守っていかなければいけないからと、そこからどうしてそうなる?
甄嬛は雍正帝に対しても、果郡王に対しても本気の想いがあったからこそ傷ついてきたのだと思ってきましたが、それと同時に最初からここまで温実初を受け入れなかった理由が、「自分だけでなく家族を支えられる器量ではない」というしたたかな計算が働いて切り捨てられてきたのだと知ってしまい、本気の恋は同時に計算含みだったのかとドン引きさせられるものがあります。そこは温実初も多分、なんとなく察していたのかもしれませんが、現実をつきつけられたくはなかったのではないかと…
そして甄嬛の皇宮帰還を助けるために、なんと槿汐が蘇培盛に、文字通り「体を張って」の工作を仕掛けます。以前から蘇培盛には口説かれていたようですし、宮中の古参同士、これまでも仲良く接している様子はあったので、嫌々だというわけではないのでしょうが、宦官相手に身を捧げるというのは、いくら蘇培盛が良い人だからといってもなかなか…
槿汐の払う犠牲の大きさに、甄嬛の計画の困難さがいやおうなしに実感させられます。
そして甄嬛を迎え撃つ後宮はいまや皇后の天下、皇太后も口出しが難しいほど弱ってきている状態です。皇后にとって邪魔者は殺す一択、第三皇子の即位と自分が皇太后になるためなら、何人でも処す勢いです。甄嬛はそんなところに懐妊状態で帰っても大丈夫なのでしょうか。ただでさえ廃妃の立場で、皇后が欽天監を抱き込んでいる現状、「皇太后の健康に差し障る」と言われたらいくら皇帝でも限界があるのではないかと心配です。
話が進むごとに、甄嬛の落ち込んでいく穴が深く暗くなっていくので、これ以上酷くはならないだろうと思いつつ、その予想を軽く超えてくるのが恐ろしいです。まだ20話以上残っているのに、我々はそれに耐えられるのでしょうか?
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