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今回は『後宮の涙 第27話』をご紹介します。前回、司衣司で衣裳を巡るトラブルが頻発し、陸貞(ルチン)は忙しくも充実した日々を送る一方、沈碧(しん・へき)と手を組んで仕事を進めるなど、周囲の状況も少しずつ変化していました。そんな中、萧貴妃(しょうきひ)の暗躍が再び加速し、陸貞に大きな危機が訪れそうな気配です。それでは第27話を一緒に見ていきましょう!
恋華-れんか- 第27話のあらすじ
沈嘉敏(しん・かびん)の失意と長公主の説得
高湛(こうたん)と陸貞が親密な様子を目撃してしまった沈嘉敏は、激しい嫉妬に囚われ、思わず「陸貞を殺してやりたい!」と口走ります。侍女の芳華(ほうか)が必死に止めるものの、沈嘉敏は泣きじゃくり、「あの狐女め!」と罵声を上げてしまうのです。
そこへ現れた長公主は沈嘉敏をたしなめつつ、「高湛が最終的に娶る王妃はあなたなのだから、もっと品位を保ちなさい。そして、萧貴妃とは距離を置いて」と忠告します。実は萧貴妃と高湛は青梅竹馬の関係であり、いまだ貴妃は高湛への未練を断ち切れていないからです。
高湛、今後の身の振り方を決める
一方、高湛のもとへ長公主が見舞いに来ようとしますが、元禄(げんろく)は「殿下は酔っている」と言って退けます。忠叔(ちゅうしゅく)は「姉上に状況をきちんと話して、陸貞と沈嘉敏をどう扱うかをはっきりさせるべきだ」と進言しますが、高湛は「生涯、陸貞以外とは結婚しない」と断言。
自ら母・郁皇后の仇を討ちたい気持ちはあるものの、「権力争いは避け、陸貞と穏やかに暮らしたい」という思いがにじみ出ています。
萧貴妃の策略と白蟻被害
そんななか、沈嘉敏は萧貴妃のもとを訪れて「自分は高湛に興味がない」と必死に弁解するも、周囲から見るとどう考えても高湛への好意は明白。王尚儀(おうしょうぎ)は「これは貴妃が陸貞に再度攻撃を仕掛ける前兆」と読んでおり、萧貴妃自身も「役者は全員そろった」とほくそ笑みます。
ほどなくして司衣司で白蟻(しろあり)が発生し、大量の衣服が被害に遭うトラブルが起きます。これによって数百着もの仕立て直しや修理が必要となり、黄金数百両相当の損害が出たため、王尚儀は激怒。さらに「十日以内にすべて直すように」と命じただけでなく、費用は陸貞が自腹で立て替えるよう厳命するのです。
この状況、どう考えても“誰か”が裏で仕掛けた陰謀の匂いがしますよね
追い打ちをかけるように、別の衣裳の刺繍ミスまで発覚し、王尚儀は「陸貞の監督不行き届き」として彼女の職務を停止。「玲瓏(れいろう)と沈碧(しん・へき)に仕事を引き継がせる」と決定します。事態を重く見た娄青蔷(ろうせいじょう)は「青鏡殿の宮女たちに手伝わせたらどうか」と助言しますが、陸貞は「これは私のミス。自分でなんとかしたい」と固辞。
夜遅くまで孤軍奮闘する陸貞ですが、重なる嫌がらせに精神的にも追い詰められていくのです。
杜衡(とこう)との再会と九鸞釵(きゅうらんさい)
そんな時、疲れを紛らわせようと養心院へ行き、杜司儀(としぎ)と話をする陸貞。彼女は「なぜこんなにも上手くいかないのか」と嘆きますが、杜司儀からは「補佐してくれる人たちを大事にしている? それができなければ、人望は得られない」と厳しくも真実を突いた指摘を受け、「誰もが善意で協力してくれると思ったら大間違い」と言われ、追い返されてしまうのでした。
元禄からは高湛の差し入れを手渡され、そこには陸貞が大切にしていた九鸞釵が。これを見て陸貞は思わず笑顔を取り戻すものの、目の前の仕事は山積みのまま。沈碧や玲瓏も協力してくれれば良いのですが、そこにも「意図的なミス」が仕込まれている気配があり、陸貞は不安を拭えません。
王尚儀の“抜き打ち試験”と降格
さらに王尚儀は「内侍局に全女官を呼び、宮規を暗唱させる」と発表。わずかな時間で記述式の試験を行い、一字でも間違えれば厳罰というルールです。焦りの中で陸貞は回答を間違え、結果として「八品女官へ降格」されてしまい、代わりに沈碧が八品に昇格。まさに“不自然”なほど沈碧を引き上げる形になりました。極度のストレスと過労で、陸貞は倒れ込んでしまいます。
そのまま道端で行き倒れた陸貞を発見したのは、ちょうど通りかかった皇上。体温が異常に高い陸貞を見た皇上は「御轿(ぎょきょう)を出せ!」と命じ、彼女を青鏡殿へ運ばせるのでした。
陸貞がここまで追い詰められるとは…まさに絶体絶命のピンチですね
後宮の涙 第27話の感想まとめ
今回のエピソードでは、萧貴妃の思惑に陸貞が飲み込まれ、トラブルが雪だるま式に増えていく展開がスリリングでしたね。白蟻による大量被害や刺繍のミスなど、どう見ても故意に仕掛けられた感があり、上手く陸貞を陥れる陰謀が進んでいる様子がよく伝わります。
王尚儀の“降格”処分もタイミングが良すぎる…。沈碧の昇進とセットになっているところが何ともイヤな感じ
そんな中で疲弊した陸貞を最後に助けたのが皇上だったことは救いですが、この先、萧貴妃や沈嘉敏、さらに長公主の存在がどう絡んでくるのか気になりますよね。高湛がどう動くのかもポイントです。
とはいえ、いちばん“怖い”のは萧貴妃の狙い。沈嘉敏を巻き込みつつ、陸貞にさらなる攻撃を仕掛けてくるのは必至でしょう。陸貞がこの窮地をどう打開していくのか、次回も目が離せません!
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