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クルミットです♪
「風の吹く場所へ」(原題:去有风的地方)、ずっと気になっていたドラマをついに見始めました。仕事一筋で生きてきた女性が、親友の死をきっかけにすべてを止めようとする話です。
主人公の許紅豆(シュー・ホンドウ)はホテルの客室部門マネージャー。1話だけで泣きそうになる展開をやってきたので、続きを開かないわけにはいかなくなりました。
それでは1話を一緒に見ていきましょう!
風の吹く場所へ 1話のあらすじ
渋滞を避けるため、紅豆は毎朝早い時間に家を出てホテルへ直行します。仕事への向き合い方は完璧に近くて、客への気遣いも細かい。その積み重ねで客室部門マネージャーまで上り詰めて、次の副総監の話も出始めていました。
そんな紅豆が父親の誕生日を忘れていて、姉からのビデオ通話で初めて気づきます。
忘れてたというより、頭に入ってる余裕がなかったんだろうなというのが伝わってきて、いきなりきつかったです。
電話口では穏やかに「誕生日おめでとう」と言えます。家族は喜んでいます。でも数言交わして電話を切ってしまう。紅豆が冷たいわけじゃない。ただ、余裕がない。
職場では同僚から友人の妹を紹介されます。紅豆は断り切れずに一応会うのですが、恋愛どころじゃないので理由をつけて先に帰ります。去り際にひとこと「脂っこいものと水分は控えてね」と女性へ言い残していく。自分のことは後回しなのに、他人への気遣いはちゃんとある人です。
ある日、親友の陳南星(チェン・ナンシン)が家を訪ねてきました。冷蔵庫を開けると食材が全部期限切れ。「半年があっという間だった」と言う紅豆に、南星も苦笑いします。
冷蔵庫の中身ってその人の生活が正直に出るので、あれを見た時点でもう紅豆がどんな日々を送っているか全部わかった気がしました。
その夜、ふたりで「なんでこんなに忙しく生きてるんだろう」と話し合います。疲れて帰ったら即寝るだけ、恋愛する時間なんてない。紅豆自身も、付き合っても結局別れてきた。答えは出ないまま夜が明けて、翌日。
南星が病院で検査を受けます。そして膵臓がん末期と診断されました。
この展開、1話の前半でくるとは思わなかったです。もう少し時間をかけてから来るかと思っていたら、あっさり早かった。でもそのぶん、ずんと来る。
診断結果を受けて紅豆は家に帰り、食事も取れないまま泣き崩れます。その後の生活は「家→ホテル→病院」の三点セット。それまでふたりで笑いながら話していた「生死」が、突然リアルなものになった時間です。
南星はいつも紅豆の前で明るく振る舞いました。紅豆が心配するから。でも紅豆にはわかる。気遣ってもらっていると気づくたびに、そのぶん悲しくなる。
そして南星は亡くなります。
葬儀を終えた紅豆は、まるで何かへの報復のように仕事に没頭します。心が麻痺したままの状態で働き続けて、過労で倒れて入院しました。
入院した夜、紅豆は南星が残していたボイスメッセージを順番に聴きます。一件ずつ、遺言のように続くメッセージです。病気で一番しんどかったはずの時期に、南星は紅豆の気持ちを気にかけながら言葉を録り続けていました。
「好きな人にもっと早く告白すればよかった」「もっと楽しんで生きればよかった」。後悔をそのまま言葉にして、そして「私の代わりに美しい景色を見てきて。おいしいものを食べてきて」と頼みます。
最後のメッセージが終わった後、紅豆は南星が一番好きだった肉龍(ロウロン)を食べます。肉をたっぷり包んだ中国の蒸しパンです。でも口に入れても、ぜんぶ苦い。
あの場面でちゃんと泣きました。おいしいはずのものが苦い。それだけで紅豆の状態が全部わかる気がして、きつかったです。
疲弊した歯車なら取り換えられる。でも紅豆には替えの歯車がない。だから止まるしかない。そう気づいた彼女は、慎重に考えた末にホテルへ辞表を提出します。家族には「有給休暇」と嘘をつきました。
旅先を検索して、雲南省の大理を選びます。大都市から離れた静かな場所へ。南星に頼まれた旅が、ここから始まります。
風の吹く場所へ 1話の感想まとめ
一番きつかったのはボイスメッセージの場面でした。
南星が病気で一番苦しかった時期に、紅豆のことを思いながら言葉を録り続けていた。その内容が飾り気のない普通の言葉なのがまたきつい。「告白すればよかった」と後悔のままで話している。紅豆に聞こえるように、でも紅豆を暗い気持ちにさせないように。そのバランスが、読んでいて胸に来ました。
肉龍を食べるシーンも。「苦い」という一語で紅豆の状態が全部わかる。食べているのに味がしない、とかそういう比喩じゃなくて、ちゃんと苦い。食べている理由が南星のためだから。
辞表を出した後、家族に「有給休暇」と嘘をついた紅豆が、なんかじんわりしました。
紅豆って1話では薄情に見える場面があります。父親の誕生日を忘れていたり、紹介された相手にそっけなかったり。でも南星のそばにいるときの紅豆は全然違って、ちゃんとあったかい。その差がこの人のリアルで、余裕がなくて大事なことを後回しにしてしまっているだけだとわかります。
南星を送り出してから、南星の好きだった食べ物を泣きながら食べた紅豆が、大理への旅を決めた。その順番がこの話の全部でした。
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