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クルミットです♪
15話は、静かな回でした。
之遥のこと、ずっと「なんでもないふりが上手い人」だなと思って見てきたんですが、この回でその裏側が少し見えた気がします。祭祖(先祖祭り)の前夜、院子(中庭)で供え物を整えながらおじいちゃんの話をする場面があって。笑ってなかった、之遥が。
それだけで、なんかもう、うん、そういう話かって感じで。
それでは15話を一緒に見ていきましょう!
風の吹く場所へ 15話のあらすじ
民宿の小馆で忙しく動き回る紅豆を見て、之遥が自分でコーヒーを淹れてあげます。それを見た従業員たちがすぐさま噂を始めました。「あの二人って……?」
之遥は否定するかと思いきや、逆に「紅豆は老板娘(女将)だよ」みたいにほのめかして、みんなの期待に乗っかるような発言をします。
わかってやってるんですよね、あれ。紅豆が困る顔を楽しんでるのか、本当に意識してるのか、どっちもありそうで。意地悪だなと思いながらちょっとにやけてしまいました。
その頃、之遥の父親(謝父)が久しぶりに雲苗村へ戻ってきます。おばあちゃんに会いに来たのですが、話題は自然と之遥のことに。借金が返せていないこと、民宿の工事が止まっていること、業者とのトラブル。之遥はいつも笑って乗り越えてみせているけれど、謝父には全部抱え込んでいるのが伝わっているんですね。
「早く結婚した方がいい」と言い出して、紅豆のことを聞いてくる謝父。之遥はすぐに否定しますが、謝父の目には映っているものがある顔でした。
その夜は、暁春が腕を振るって皆に料理をふるまいます。「暁春と之遥、どっちの料理が美味しい?」という話題になり、紅豆が答えました。「どちらも甲乙つけがたい。でも之遥の料理は組み合わせが自由で、毎回新しい味がして飽きない」と。
うまい答えだなと思いつつ、紅豆が之遥の料理をちゃんと覚えてるんだというのが伝わってきて、じんわりしました。
宴の後、暁春と一緒に之遥を探しに中庭へ行くと、之遥が黙々と供え物を準備していました。翌日は祭祖の日。雲苗村のしきたりを説明しながら、之遥がぽつりと話し始めます。
自分はおばあちゃんとおじいちゃんに育ててもらった。親のことはよく覚えていない。おじいちゃんが一番近くにいた存在だった。大学を卒業したら楽をさせてあげたかった。でも、おじいちゃんは病気で苦しんで、之遥が間に合う前に逝ってしまった。
笑わずに話してる之遥が、今まで見たことなかった気がして。普段どれだけ飲み込んでいるかが、逆にわかってきつかったです。
紅豆も静かに答えます。自分も大好きなおばあちゃんを突然亡くした。最後に会えなかった、と。
「でも之遥は愛情に欠けた人じゃない。おばあちゃんとの深い絆がある」という紅豆の言葉は、慰めというより本当のことを言ってる感じで、それがよかった。
夕暮れ時、村に夕飯の匂いが漂って、忙しかった一日の疲れが眠りの中に静かに溶けていく、そんな描写が入ります。虎子の誕生日を近所のみんなで祝う場面もあって、雲苗村の日常のやわらかさがよく出ていました。
翌日。之遥はおばあちゃんと謝父を連れておじいちゃんのお墓へ。おばあちゃんがおじいちゃんに話しかけながらお酒を注いでいる間、之遥と謝父はお母さんのお墓の前に並んで座りました。
謝父が話します。妻はこの家族のために無理をしすぎた。そのせいで病気になった。自分はずっとそれが申し訳ない、と。之遥も声を出さずに涙を落とします。
台詞が少ないのに重かったです。父と息子が並んでお墓の前に座ってるだけなのに。
一方、茶室担当の丘山はこの回からお茶の新メニュー開発に本腰を入れます。いろんな風味を試してみたものの、リン・ナーにも小琴にも反応が薄い。「全部なんか似た感じ」という評価でした。
そこで小琴が「はちみつを入れて」「コンデンスミルクも」とどんどんリクエストして、気づいたらミルクティーみたいなものができあがって、小琴が大喜び。丘山はそれをヒントに改良して、欣欣と紅豆にも試飲してもらいます。
みんながテイスティングカードに感想を書いて丘山に渡して、丘山がそれを読んで久しぶりに笑顔になりました。大麦が「その場で言葉にするのが苦手だから文字で書いた」と言っていたのも、大麦らしくてちょっと好きでした。
風の吹く場所へ 15話の感想まとめ
一番残ったのは、やっぱり院子での之遥の話でした。
この人、ずっと笑ってたんですよね。借金も工事の問題も、「まあなんとかなる」みたいな顔で乗り越えてきた。だから正直、そこまで傷ついてる人だとは思っていなかった部分がありました。
でも供え物の前で話していた顔が、全然違った。おじいちゃんのことを語るときの、あの静けさ。間に合わなかった、っていう後悔をずっと持ち続けてきたんだな、と思ったら、いつもの飄々とした感じが逆に痛くなってきて。
紅豆も奶奶(おばあちゃん)を突然亡くしていて、だからこそ之遥の言葉の重さをちゃんと受け止められたのだと思います。「愛情に欠けた人じゃない」という言葉、あれは本当のことで、慰め言葉じゃないのが伝わりました。
謝父とのお墓参りのシーンも、きつかった。お母さんのことで謝父がずっと自分を責めてきたんだというのが、静かな台詞の中にあって。之遥が声も出さずに泣いてる横顔、長く残ります。
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