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クルミットです♪
16話は感情の幅が大きい回でした。前半は馬丘山(マ・チョウサン)の奶茶(ミルクティー)の値段をめぐる小さなやり取りとか、スズメの雛が生まれたとか、穏やかな場面が続きます。でも中盤で虎子が泣く場面がきて、ぐっと空気が変わる。そして後半のシュー・ホンドウとシエ父の会話が、この回の一番大事な場面だと思います。
それでは16話を一緒に見ていきましょう!
風の吹く場所へ 16話のあらすじ
馬丘山が自分で調合した馬乳茶を、またアグイおばさんに試飲してもらうところから話が始まります。
値段を聞いたとたん、アグイおばさんが黙っていない。「1杯30元って、私は1日頑張って50元しか稼げないのに、その3分の2をお茶に使えというの?」と、はっきり言います。
この一言、正直すぎてむしろ爽やかでした。同じ30元でも、立場によって重さが全然違う。
シュー・ホンドウも同意して、結局馬丘山も「値段を下げた方がいいかも」と納得します。
でもアグイおばさんはさらに続けます。「スーパーで紅茶と牛乳を買ってきて作れば、おいしい奶茶ができる」と。馬丘山の茶室は高級路線を目指していて、お茶を通じて商談や交流をしたい客層を想定しているのですが、アグイおばさんにはそのあたりがあまりピンとこない様子でした。
馬丘山はダーメイたちのひと言からひとつアイデアを思いつきます。それぞれのお茶の背景に「面白いストーリー」を付けることで、本物の茶文化が伝えられるんじゃないか、と。
そこでダーメイに物語の執筆を依頼します。ダーメイの返事は「原稿料をちゃんと払ってくれるなら」と即決。シュー・ホンドウも2人のやり取りを見て嬉しそうにしています。
シエ・シャオシア(謝暁夏)が師匠との日常を動画にして投稿していたら、じわじわとファンが増えてきていました。リンナも見て笑っていたそうで、ダーメイがリンナを仕事帰りに迎えに行って、2人で手をつないで歩きながら人生について話していたらしいです。ダーメイが真剣に聞いているのが、なんか良かったです。
客棧の軒先に、スズメが巣を作っていました。雛まで生まれて、毎朝チュンチュン賑やかだそうです。
ある朝、シエ・ジーヤオが客棧の前を通りかかると、眠そうなシュー・ホンドウが窓枠の鳥のフンをティッシュで拭いているところが目に入ります。
別にどうってことない作業です。でもシエ・ジーヤオがそこで立ち止まって、ぼーっと見ている。
見惚れてる、これ。全然かっこよくない場面なのに。自分でも気づいてないような顔で見てるのが、余計にじわっときました。
そこへシエ父が現れて、シエ・ジーヤオが我に返ります。
「息子が許紅豆(シュー・ホンドウ)に気がある」と察したシエ父、特に何も言わず、有風客棧(宿)をぶらっと散策していたようです。フー・ヨウユーに会って、曲の創作についてちょっとアドバイスもしていました。
この回で一番重かったのが、虎子の両親が広州に帰る場面です。
虎子はアイスを投げ出して村の入口まで走り、路上で声を上げて泣きます。お母さんは泣きながら車に乗り込んで、おばあちゃんが虎子を抱き止めて、追いかけさせない。
おばあちゃんが止めるしかなかった、というのがきつかったです。追いかけさせてもつらい、止めることもつらい。
シエ・ジーヤオが虎子と周りの子どもたちをぎゅっと抱きしめます。
シュー・ホンドウはこの場面を見て、シエ・ジーヤオが農村の実体経済を発展させようとしている理由をやっと実感します。村に収益が生まれれば、こういう子どもたちが残される側にならなくて済む。そういうことだったのか、と。
小さな中庭でシュー・ホンドウが瞑想していると、フー・ヨウユーがやってきます。最近落ち込んでいたダーメイを心配していたらしく、「俺も同じ経験があるから」と自信たっぷりの顔でアドバイスを始めます。
この人、毎回キメ顔でアドバイスしてくるんですけど、嫌みがないんですよね。本当に心配しているのが滲み出ているから。
そしていよいよ一曲歌ってやろうとしたところで、シエ父が正面から入ってきた。フー・ヨウユーは即座に物陰に隠れて、裏口からこっそり脱出。
あの判断の速さ、笑いました。
シエ父がシュー・ホンドウに話しかけます。「息子が近所のために何でも無料でやってしまう。報酬も受け取らない。そろそろ街に戻って、ちゃんと稼いでほしい。あなたから話してもらえないか」と。
シュー・ホンドウはシエ父の心配を否定はしないけれど、別の見方を伝えます。
「人生、本当に自分のための時間ってあまりないんです。シエ・ジーヤオさんが村に戻ってやっていることは、心の底から好きでやっていることです。雲苗村のインフラも、彼の計画通りに形になってきています。長い目で見れば、あの人の良さが分かるはずです」。
シエ父はその言葉を聞いて、ずっと胸の中にあったものがほどけた様子でした。
「息子さんはいい人です」じゃなくて、「インフラが実際に形になってきている」という現実的な根拠を出したのが良かったと思います。お父さんへの言葉として、それが一番届く。
そしてこの会話を、シエ・ジーヤオが近くでずっと聞いていた。人生で出会えた知己、という表現が使われていました。
シエ父が雲苗村を去る際、息子に「頑張れよ」の一言を残して。
シエ・ジーヤオはシュー・ホンドウへの感謝を伝えに来て、小さなお店でコーヒーを淹れてあげます。そして父のちょっとした恥ずかしいエピソードを語り出す。父を心配しなくて良くなって、シエ・ジーヤオは完全に気持ちが軽くなった様子でした。
風の吹く場所へ 16話の感想まとめ
一番印象に残っているのは、虎子が泣いていた場面です。
あの子があれだけ泣いているのに、おばあちゃんが止めるしかなかった。追いかけさせても余計つらい、でも止めることもつらい。車に乗り込んだお母さんも泣いていて、どっちの立場もしんどかったです。
シエ・ジーヤオが子どもたちを抱きしめた場面、彼が村の実体経済にこだわっている理由の答えがそこにあって、ようやく腑に落ちました。「開発したい」という言葉の後ろにあったものが見えた気がして。
シュー・ホンドウとシエ父の会話は、良い場面でした。感情論じゃなくて「インフラが形になってきている」という現実の話をしたのが、シエ父に届いたのかなと思います。「息子さんはいい人です」だけでは、なかなかお父さんの心配はほどけない。
フー・ヨウユーが裏口に逃げる場面は、笑いました。直前まで本気でダーメイを心配していたのに、シエ父が来た瞬間に全力で物陰に隠れる。でもその落差のおかげで、重かった虎子の場面の後の空気が少し和らいだのも確かです。
シエ・ジーヤオが鳥のフンを拭くシュー・ホンドウをぼーっと見ていた場面。全然かっこよくない日常の1コマに、自分でも気づかないまま立ち止まっていたあの顔が、この回の中で一番静かで、一番ちゃんとした場面だったかもしれないです。コーヒーを淹れながら父の恥ずかしい話を始めたシエ・ジーヤオ、あの少し軽くなった表情が良かったです。
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