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「風起花抄」第29話は、庫狄琉璃=安氏の娘だと卓錦娘が疑念を深める中、“金針争奪バトル”がついに表面化!刺繍の継承、母への想い、裏切りと知恵比べ…宮廷らしい人間ドラマが詰まった回でした。
それでは第29話を一緒に見ていきましょう!
風起花抄 第29話のあらすじ
卓錦娘(タク・キンジョウ)はリュウリ(庫狄琉璃)の刺繍技術が自分の亡き師・安氏の直伝ではないかと疑い始めます。リュウリは「仙姑の夢で教わった」と言い逃れ、「次は乱針綉や網繍、満地綉も夢で教わる予定」とはぐらかしますが、卓錦娘はますます疑念を募らせます。
この“師承詐称バトル”は中国の伝統職人社会の「技術継承」のリアルな葛藤を描いていて、見ごたえ十分!
卓錦娘は楊妃(ヨウヒ)のために蝶々の枕カバーを刺繍するも、気もそぞろ。邓七娘(トウ・チチョウ)やリュウリに作業を振ります。実はこの“彩蝶の針法”も安氏直伝で、リュウリは邓七娘にこっそり指導。邓七娘は見事に仕上げ、卓錦娘も満足。「もし卓錦娘が見抜けなければ、リュウリの技術が本物だ」と密かにテストする形になりました。
卓錦娘は安氏の制衣秘笈や金針の所在を巡り、焦燥感に駆られます。夢の中で安氏に責められる悪夢まで見るほど。邓七娘に慰められ、二人でリュウリの噂する弈心宮に安氏を祀りに出かけます。
一方、リュウリと裴行俭(ペイ・コウケン)は弈心宮で母への供養をし、そこに卓錦娘たちが現れたため急いで隠れます。卓錦娘は安氏が好んだ胡餅や紙銭が供えられているのを見て、さらにリュウリが安氏の娘だと確信します。
その夜、卓錦娘はリュウリの部屋を荒らして金針や秘笈を探しますが、何も見つからず激怒。
中国ドラマあるある、“部屋漁り”はだいたい嫉妬や権力闘争のサイン!
邓七娘はリュウリを呼び出し、「卓錦娘が危険だから尚服局から早く離れて」と忠告。リュウリは「安氏の師事は認めるが、金針も秘笈も持っていない」と返しますが、頑なに去るつもりはありません。
心配した裴行俭は邓七娘と相談、孫徳成(ソン・トクセイ)にも協力を仰ぎ、偽装作戦を実行。邓七娘たちが卓錦娘を当舗(質屋)に連れていき、「尼姑(尼僧)が金針を売ろうとしている」と仕向けます。
その裏で裴行俭はリュウリを呼び出し、ついに安氏の遺品――金針を手渡す…と思いきや、「君を守るため」と理由をつけて卓錦娘に“売却”したことを明かします。
まさかの“敵に遺品譲渡”展開、見ていて本当にヒヤヒヤ…。
リュウリは激しく怒りますが、裴行俭は「今は安全が最優先」と説得。納得できないリュウリは卓錦娘に直談判しようとしますが、裴行俭はやむなく彼女を気絶させます。
一方、卓錦娘と邓七娘は尼僧を訪ねるも「もう売らない」と断られ、卓錦娘は金針への執着を募らせ、ついには「尼寺を焼き払う」と暴言を吐きます。
風起花抄 第29話の感想まとめ
第29話は、「技術継承」と「遺品争奪」、そして“正体バレ”と“信頼”をめぐる心理戦が全開の回でした。
卓錦娘の執念やリュウリの師匠詐称バトル、裴行俭の「身を守るための裏切り」など、誰もが“正義とプライド”をぶつけ合い、物語が大きく動き出しました。
特に「金針=技術の象徴・安氏の証」というアイテムが重要な意味を持ち、ただの道具以上の重みを感じさせてくれます。
また、「技術は誰のものか」「伝統の価値は誰が継ぐのか」という問いは、日本の職人文化にも通じる普遍的なテーマ。
今後、卓錦娘・リュウリ・裴行俭、そして邓七娘や孫徳成――それぞれの思惑がどう絡み合い、金針や秘笈が誰の手に渡るのか…物語の核心にどんどん近づいていく予感です。
※補足:「金針」は単なる裁縫道具ではなく、“正統伝承者の証・権威の象徴”として語られます。
「乱針綉・網繍・満地綉」は実在する中国の伝統刺繍の技法で、それぞれ高度な技術を必要とします。
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