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クルミットです♪
霍連涛が開催した「滅煞大会」は海天一色を集めようという思惑でしたが、その裏で霍連涛と地煞が手を組んでいたことが発覚してしまいます。さらにつられて集まった者たちを焼き滅ぼそうという策略が発覚し、大混乱の幕切れに。
グダグダの滅煞大会のせいで、より江湖の目が海天一色に向けられることになってしまいましたが、依然謎だらけの海天一色について、少しずつ情報が小出しにされていきます。周翡は謝允の命を助けるために、海天一色の謎を解くことになっていきそうですね。
【有翡（ゆうひ） -Legend of Love-】(ネタバレあり)
第３１話「美と力」
羽衣班と玄武主一派が全面対決になる一方、逃げた霍連涛の前に木小喬が立ちはだかるが、楚天瑜が現れて霍連涛を瞬殺し、木小喬から慎独印を奪う。そこに陳子琛が逃げたとの知らせが入り、楚天瑜はそれが「蕭川」の仕業だと気付く。
霍連涛はこともあろうに木小喬に招待状を出したですって？しかし丈夫な琵琶ですね～
陳子琛は道に迷いつつ追手から逃げていたが、助けに来た周翡が敵を倒していく姿の美しさに見とれる。周翡と謝允は陳子琛の我儘にあきれながらも、とにかく陳子琛をここから安全な所へ連れ出そうと考える。李姸たちは出口で周翡たちを待っていたが、そこに清暉真人と化した殷沛が忍び寄り、呉楚楚に「丁魁はどこだ」と尋ねる。呉楚楚は彼が殷沛だと気付くが、恐ろしさに身がすくむ。
殷沛は呉楚楚がずっと気になっていたのでしょうか？
周翡と謝允の前に楚天瑜が現れる。謝允は決着をつける覚悟を固め、周翡は天門鎖を外そうとする。追いついてきた陳子琛が手を貸そうとするが、白先生に止められる。周翡は楚天瑜と渡り合ううちに再び剣が折れ、謝允がその間に天門鎖を解錠する。鍵を拾ってきた朱晨と陳子琛が戦いの邪魔にならないように逃がされ、周翡は全力で戦うが次第に楚天瑜に押されていく。そこで謝允は命を懸けた「推雲掌」を楚天瑜に炸裂させるが、倒すには至らない。
周翡は足手まといボーイズが多すぎますね♪ボーイズ同士で睨みあいとか鬱陶しい～
周翡は謝允に内力を使わせた楚天瑜を許せず、体力の限界を押して立ち向かっていくが、そこに応何従が大薬谷の恨みを晴らそうと毒の霧を使う。周翡たちによって楚天瑜が弱らせられるのを待っていたのだ。彼が焚いた「凝露」という蛇の毒は、内力の強い者ほど効果が早く現れるため、楚天瑜はとどめを刺されるが、謝允も倒れてしまう。
応何従の大迷惑な復讐法のせいで楚天瑜を倒せたものの、周翡と謝允は大丈夫？
霓裳夫人に殺されそうになった丁魁は逃げ出し、羽衣班は李晟の案内で林から脱出することに。しかし出口付近で清暉真人に丁魁が倒され、霓裳夫人はそれを見ても殷沛だとはわからない。李晟はひとまず零陵客舎に戻り、行脚幇の助けを借りようということに。
殷沛は丁魁に何の恨みがあったのでしょう？あの巨漢が吹っ飛んでいましたね！
応何従は凝露の解毒薬を一粒だけ差し出して、謝允には透骨青があるためどんな毒も効かないと語り、あっけらかんと透骨青の解毒は無理だと断言して去ってしまう。諦めを口にする謝允を背負った周翡は、最後の望みをかけて菩薩廟へと謝允を連れて行こうとする。謝允は周翡のいるところこそが謝允の家なのだと語り、「今日別れても２０年後に君を見つける」と言って力尽きてしまい、周翡も倒れこんでしまう…
応何従も自分の無責任を重く背負ってこれまで生きてきたのでしょうか
やがて、周翡は川に浮かぶ船の上で目覚める。周翡を助けたのは、謝允のような口ぶりでからかう僧侶だった。僧侶が謝允について「阿弥陀仏」と死を匂わせたため、愕然とした周翡は自分の目的を見失うが「そなたは何のために鍛錬している？」と聞かれ、自分のこれまでを見つめなおす。周翡はこれまでのことを李瑾容に報告しなくてはと考え、零陵に戻りたいと思う。僧侶に促され船の中を見ると、中には謝允が眠っていた。彼は法号を同明といい、謝允の師匠だった。
この人が、物乞いをしろと謝允を放り出した師匠、でしょうか？違うかな？
謝允＝安之は前朝の反乱の後、同明のもとへ預けられ修行をしていたが、同明は出家をさせなかった。安之は自分の生まれを厭い、他の家に生まれれば気ままに自分の腕一本で気楽に生きられると思っていたが、そこには安之の知らない責任や苦悩があるのだと教えられる。そこで安之は「この世に苦しみのない人はいますか」と同明に尋ねる…
剃髪したけど出家はしていないのですね。こんな小さいころから重荷を背負って…
第３２話「かすかな希望」
同明は「この世で苦しまずに済む人は、前世で修業を積んだ者」と語り、そこまで恵まれた人物はそうそういないと語るが、幼い安之には理解できずに無邪気に遊んでいた。そんな時、安之を救った王宦官が出家に心を痛め、血文字の遺書を残して命を絶ち、それ以来安之は別人のように学問や武芸に励むようになる。やがて戦場に赴いて透骨青に侵され、師叔の内力で毒を封じ生き延びることに。同明は周翡に「力を貸してほしい」と切り出す。
王宦官の死が謝允の人生を大きく変えることに。出家してなかったのに…
呉楚楚が「殷沛が急激に別人のように手練れになっていた」というので、李晟は「それには何か代償を支払ったはず」と言う。しかし呉楚楚が殷沛のことになると何かつらそうな表情になるのが気になっていた。
李晟は呉楚楚の前だとかっこつけてますよね♪
李晟が部屋に戻った後、呉楚楚は一人で武芸書を読みながら鍛錬に励んでいたが、そこに殷沛が現れ、衡山で世話になった恩返しがしたいと言い出す。以前とは別人のようになった殷沛に呉楚楚は怯え、李晟が割って入る。二人の争いを呉楚楚が止め、殷沛は沖霄の払子を李晟に渡し、呉楚楚と李晟の仲を察して怒りをあらわにして去る。
丁魁を倒したので、殷沛が四象山の主にとってかわったということでしょうか？それなら周翡は青龍主を倒したので四象山の主になれるとか？
周翡は同明に治療法はないのかと詰め寄るが、その様子を応何従が見ていた。周翡は「毒は作ったものがいる」と、胡天瑛がだめならその師匠や仲間にあたって出どころを捜すと言う。同明によると、透骨青の出どころは大薬谷の「薬王経」で、それさえ見つかれば解毒法がわかるかもしれないが、既にこの世にはないかもしれないのだという。
大薬谷を滅ぼした地煞が全部悪い、ということになりそうですね
同明によると、「薬王経」の作者は呂潤と言い、大薬谷で生涯を医術と毒の研究に費やしたが、「薬王経」は戦乱で焼けてしまったため、これも安之の運命だという。しかし周翡は因果になど従わないと考える。同明は「三味湯」という薬湯を試してみようと考えていたが、その材料の在処がわからないという。症状を抑えるだけの薬でも構わないと、周翡は１０年に１度しか咲かない花・火蓮を摘みに行こうと決意し、謝允の顔を見ずに旅立つ。同明は忘れものだと慎独印を見せるが、周翡は預かっておいてほしいと興味も示さない。
呂潤は、殷沛が大量に飲んだ「鳳凰丹」の作者として名前が出てきましたよね！
応何従は謝允が死んだと思い込んで、骸を盗もうと船にこっそり近づくがまだ生きているとわかり、同明に見つかり弾き飛ばされる。李姸は周翡を探し続けていたが、そこで気を失って倒れていた応何従を発見する。
応何従がまだ「亡骸が欲しいから殺そう」と思わないからマシのような
李晟は、殷沛が払子を持っていた事情を思って考え込むが、そこに李姸が応何従を連れ帰ってくる。目を覚ました応何従は、李姸から事情を問い詰められ、周翡が楚天瑜と戦って殺したと白状する。李晟はそっと席を外すが、それを払子に執着する封無言が後を追う。
李晟は唐突にどこに行こうとしたのでしょうか？
呉楚楚は李晟の姿がなく、荷物も消えていることに気付き、沖霄に会いに行ったのではないかと考え捜しに行こうと、李姸に止められても聞かずに出かける。殷沛は呉楚楚が一人で発ったと配下から聞き、心配で後を追うことに。
あの人形の木は一体？呉楚楚人形が吊られていましたが、殷沛の精神状態大丈夫～？
胡天瑛は、霍長風を害した毒の材料である澆愁花の栽培に長年とり組み、ようやく育てられるようになっていた。沈天庶にとっては、楚天瑜は海天一色を釣るための餌で、古傷で苦しむ胡天瑛を海天一色の中にあるはずの「薬王経」で治すことが、沈天庶の最大の望みだった。周翡が持ち去った慎独印を手にするため、火蓮を捜しに来るところを狙おうと考え、胡天瑛は寒冷地出身の陸天曠を遣わすことに。
悪の親玉である沈天庶にも、こんなに分かりやすい弱点があったのですね
李姸は寒を除く解毒薬を作れないかと一生懸命だった。応何従は出立しようと紅玉の返却を求めるが、李姸は返さず出立も認めず泣きじゃくり、応何従と楊瑾は途方に暮れて彼女の言いなりになってしまう。
この不幸な男二人組は、この先李姸という蟻地獄から抜け出せるのでしょうか
李姸は客舎の食堂で手負いの老人を見かけ、手当てを申し出る。彼は童天仰が追っている劉有良で、沈天庶から「劉有良は海天一色の鍵を握っている」と言われる人物だった。李姸は紅玉を応何従のもとへ返して助けを求め、「地煞は私の敵」だと、童天仰に向かって「恥知らず」と罵倒する…
童天仰はかつて別の小娘のせいで片眼失ってますからね、小娘には容赦ないですよ～
第３３話「火蓮を求めて」
童天仰は李姸の非難にも「恥知らずで結構」と開き直る。紅玉が戻ってきたことで応何従は李姸の危険を察知し、楊瑾が童天仰の前に立ちはだかる。そして応何従が蛇笛で大量の蛇たちをけしかけたため、地煞は退散していく。その頃、周翡は雪山も登れるような強い馬を注文して買うが、馬売りは陸天曠の命で、寒さに弱い馬を売りつけたのだった。
地煞でも蛇は怖いのですね！お店と他のお客さんには大迷惑！
李姸たちは劉有良を連れて荒れた山寺＝蘭若寺にたどり着くが、劉有良は三人が自分の秘密を狙っているに違いないと警戒心を解かない。無人の寺の中には子供たちが隠れており、彼らは戦で家族と離れ離れになった学堂の少年たちで、先生に連れられて寺に落ち着いたのだった。劉有良は少年たちの話から、侯堅や黄沈編などの朝廷の要人たちがすでに２０年以上前に逆臣として死去し、皇帝の蕭氏も滅んでいることを知る。
劉有良は２０年の時を超えてタイムスリップしてきたかのようなリアクションです
楊瑾は地煞が追ってくるからすぐ出立しようと言うが、李姸は少年たちが心配だと動こうとしない。劉有良はなぜ李姸たちが行きずりの自分のために戦うのか訝るが、李姸が李徴の孫だと知って心を開き、自分は皇家の墓守で、地煞に狙われる理由は墓に収められているのが天下取りに関わる「宝」だからと語る。劉有良は黄沈編の侍衛で、侯堅が反乱を起こした際に「海天一色を守れ」と命じられ、以来２０年以上守り続けていたのだった。
ここでもまた、李徴の孫が李徴のおかげで信用を得られましたね
同明は謝允に気の注入を行い、薬を飲ませたことで、あとひと月はもつとみられるが、陳俊夫は「たったひと月で火蓮を摘んで戻れる者などいない」と悲観的。同明も解毒薬が見つかればと言うが、「薬王経」はどこにも見つからず、大薬谷の継承者もいないのだ。
陳俊夫はきっと幼い安之に相当いじられていたキャラでしょうね
周翡は馬が動かなくなってしまい、徒歩で山を登ることに。その後を木小喬が追い、さらにその後から追う寒い地方を熟知している陸天曠は、吹雪の後に周翡が着く頃には雪崩が起きると読んでいた。地元民は陸天曠が伝説の「雪狼」だと気付いて恐怖に震える。
後ろの二人がまず潰しあってから、勝った方が山に登ってくればいいのに
劉有良は沖霄と文のやり取りがあったが、劉有良が勝手に山を下りると思ってか、朝廷転覆については何も記されていなかったのだという。李姸は「海天一色とは一体何なのか」と尋ねるが、劉有良は２０年守っていてもそれが何だかまったく知らないのだという。沖霄との文が途絶えたため山を下りてきたが、きっと手遅れだろうと劉有良は嘆く。滅煞大会に潜り込んで状況を探ろうとしたが、楚天瑜に襲われ地煞に追われたのだ。
劉有良をタイムカプセルに閉じ込めておく鍵が沖霄だったということになりますね
地煞が蘭若寺に近づく音がしたため、劉有良は急いで李姸に海天一色の隠し場所を示す詩を暗記させて秘密を託す。少年たちを隠し、劉有良は童天仰に裏に詩の書かれた地図を渡すが、地図は自然発火で燃える。劉有良は童天仰にすがりついて李姸たちを逃がし、激怒した童天仰に殺されてしまう。
よりによって李姸に秘密の詩を暗記させるとは、チャレンジャーですね…
周翡が出立してから１０日が経っていた。同明と陳俊夫は幼かった頃の安之の思い出話に花を咲かせ、「安之には大志があり、蓬莱などで生涯を終えるわけがない、それが運命なのだ」と言う。その頃謝允は、夢の中で雪山に挑む周翡の姿を見ていた。
謝允が雪山に生霊を飛ばしていますが、眠っている時はちゃんと休めばいいのに～
周翡は雪山の絶壁に挑み、山頂の火蓮を手に入れようとしていた。しかし一足先にたどり着いていた木小喬が、周翡から慎独印を奪い返そうとする。周翡は戦わずに済ませようと提案するが、そこに陸天曠が現れ、慎独印と火蓮を交換しようと言い出す。同じ目的の木小喬と陸天曠が戦い始めたため雪崩が起こり、周翡は火蓮を見失いそうになる。
まさか周翡が慎独印に興味がないから、僧侶に預けてきたとは思いもよりませんよね
雪崩で気を失った周翡の目の前に、謝允が姿を現し軽口を叩く。謝允は同明の治療を受けながら、遠く離れた周翡に「火蓮など要らないから無事に帰れ」と想いを伝える。目覚めた周翡は木小喬と共に洞穴で難を逃れていた。木小喬が鼠の干し肉を差し出すと、周翡は自分を待っている人のために生き続けなければと受け取る。周翡と木小喬は互いの武芸と愛情を通して共感し、奇妙な友情をはぐくむのだった。
木小喬の、鼠の肉の差し出し方のお色気♪
李晟は四十八寨の拠点の者の案内で斉門の旧跡前に至る。李晟の後をつけてきた封無言は、そのままついていって陣を突破しようと試みるが、李晟を見失って陣の中で迷い、昔かじった陣法を思い出して進むが、林を抜けたつもりでたどり着いたのは元の入り口だった。
こんな低レベルで払子は自分のものだとか思っているわけですか？舐めてますよね！
童天仰から地図が燃えたと聞いて沈天庶は激怒し、童天仰は必死に書かれていた内容を思い出し、腕輪や長命鎖や剣の鞘、印の絵や、さらに払子の絵もあったというので、沈天庶は沖霄も一枚噛んでいたことに気付く…
沖霄が言っていたのは「薬王経」が殷沛を治す、との意味だったのでしょうか
３１～３３話の感想
殷沛は、李晟に渡せと言われていた払子をちゃんと渡すのだから意外と律儀なところもあるのですね。実際は呉楚楚に会いたかったというのが理由だったのかもしれませんが。
時折呉楚楚に見せる誠実さと言い、極悪に転じつつも本当はいい子の一面を隠し切れないギャップが、そのまま殷沛の苦しみを表しているかのようです。以前はなかった白髪が増えていて、どんどん肉体が鳳凰丹にむしばまれているのですね。
しかし沖霄は思った以上に海天一色の秘密に深く関わる人物だったようです。海天一色の鍵となる品の一つ・払子を持ち、守り人である劉有良を陵墓に張り付けておくためのキーマンだったとは。
海天一色の情報が少しずつ明かされていきますが、情報が出てくれば出てくるほどわからなくなっていくように思います。地煞はお宝目当てで海天一色を捜しているのかと思いきや、「薬王経」で胡天瑛を治したいというのが真意だったとは意外でしたが、大薬谷を滅ぼして薬王経を失わせたのは地煞そして胡天瑛自身では？とあまり同情できないでいます。胡天瑛の手に渡れば、毒によってさらなる犠牲者が出るでしょうから。
そして火蓮を捜す周翡ですが、この「これでしか治せない奇病や毒の薬のため、たまたまもうすぐ咲くタイミングのレア植物を、危険な場所に採りに行く」というのも中国時代劇のあるあるです。なぜか必要になるのが採れるベストタイミングとかぶるし、入手困難のはずなのに、意外とあっさり手に入ってしまうのもあるあるですよね♪
しかし周翡は火蓮を雪崩で見失ってしまったわけで、無事に入手してひと月のタイムリミットの間に帰還することはできるのでしょうか？謝允のキラキラ笑顔を取り戻すために頑張ってほしいですよね！
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