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今回ご紹介する「風起花抄」第21話は、命をかけた比武と、それぞれの愛や信念、悔しさが交差するドキドキの展開です。主人公たちの苦しみや喜び、嫉妬や勇気がぎゅっと詰まった濃い1話。思わず心が揺さぶられました。
それでは第21話を一緒に見ていきましょう!
風起花抄 第21話のあらすじ
比武の日。宮中では裴行俭(ペイ・コウケン)と蒲巴弩(ホバド)の緊張感あふれる対決が始まります。李治(リ・チ)を守るために全てを賭けた裴行俭と、李明(リ・メイ)の命を受け何が何でも勝利しようとする蒲巴弩。二人の間には命をかけた火花が散ります。
裴行俭はすでに毒に侵され、意識も朦朧としています。それでも最後まで諦めず、必死に自分の腕を傷つけて気を保ちながら戦い抜く姿は本当に胸を打たれました。
極限まで自分を追い込む裴行俭の姿に、思わず涙が出そうになりました。
勝負はますます熾烈に。蒲巴弩の攻撃は激しさを増し、裴行俭はついに力尽きかけますが、最後の力を振り絞って李明を道連れにしようとします。そのまま会場は一瞬パニックに。侍衛たちが飛び出し、裴行俭は取り押さえられてしまいます。
その後、李治は「これは自分を守るためだった」とすぐに弁護。楊妃(ヨウヒ)は激怒し「以下犯上(上の者に逆らう罪)」だと厳罰を求めます。会場は重い空気に包まれますが、李世民(リ・セイミン)は迷い、武才人(ブ・ゲンカ)に意見を求めます。武才人は落ち着いた声で「有能な者は重用すべき」と語り、歴史上の名君の例を挙げて諫めました。
李世民は最終的に裴行俭の忠義と勇気を高く評価。彼を李治の側近(侍衛)に任命し、蒲巴弩にも同じく褒美と宝剣を贈ります。楊妃は不満げですが、決定には逆らえません。
ギリギリの決断と、武才人の機転が場を救った瞬間でした。
しかし裴行俭は毒と出血でそのまま倒れ、リュウリ(庫狄琉璃)はただ心配で見守るしかありません。裴行俭は重体となり、李治は太医院の御医ではなく、信頼できる卢大夫(ル・ダイフ)を呼びます。卢大夫はすぐに解毒と処置をし始めます。
その夜、リュウリは尚服局に忍び足で戻りますが、卓錦娘(タク・キンジョウ)に見つかります。素直に比武を見に行ったことを認めると、卓錦娘は激怒。なんとその場で「四時間の正座罰」「食事抜き」「今日の仕事すべて完了」を命じられます。アビ(阿碧)や周囲の刺繍娘たちもここぞとばかりに皮肉を言い、リュウリは孤立します。
※「正座罰」は当時の礼儀やしつけの一環で、日本でいう「正座」と少しニュアンスが違います。少女たちの世界の厳しさも感じる場面でした。
あんなに頑張っているのに、ちょっとでもはみ出すと厳しい罰…見ていて切なくなりました。
武才人は李治に「今こそ自分の信念を貫く時」と励まします。李治も彼女を親友・姉のように信頼し、「必ず支えになる」と約束。武才人もいずれは寺に行かされる運命ですが、それまでは全力で李治を守ろうと決意します。
夜が更けてもリュウリは正座を続け、仕事も山積み。ふと手を止めると、心の中は怪我で倒れた裴行俭のことばかり。無事を祈り、心の中で何度も神様に願いを捧げます。
場面は裴行俭のもとへ。李治や武才人は彼のそばを離れず、卢大夫が懸命に治療。王内侍(オウナイジ)は看病しながら、「玉児(ユーアル)」という名を裴行俭がうわごとで呼ぶのを聞き、「きっと大切な人なんだろう」と思います。
翌朝、リュウリは真っ先に裴行俭を見舞いに行きます。王内侍から「玉児」の名前を尋ねられ、とっさに「知らない」と答えつつも内心は嬉しさでいっぱい。王内侍が出かけると、リュウリはそっと裴行俭の傷の手当てをしながら、思わず涙をこぼします。
やがて裴行俭は意識を取り戻し、リュウリがそばにいるのに気づいて優しく励まします。そこへ李治も駆けつけ、「リュウリは裴行俭に福をもたらす」と称え、リュウリの頭をなでて微笑みます。
周囲の優しさと絆、応援されるリュウリの姿に、ちょっとほっこりしました。
李治は「これからも堂々と東宮に見舞いに来てほしい」と許可を与えますが、裴行俭は「余計な噂を立てられたくない」と遠慮がち。李治は「口実を作ってでも呼び寄せるよ」と明るく約束します。
その後、孫徳成(ソン・トクセイ)がリュウリを訪ね、桂花糕を差し入れ。「東宮に関わりすぎると楊妃や李明に目をつけられる」と心配しますが、リュウリは母親の冤罪を晴らすためにも李治に全力で協力すると決意。孫徳成は心配しつつも、彼女の意志の強さに頭が下がります。
※桂花糕は中国で親しまれている香り高い和菓子のようなもので、癒やしの象徴として描かれています。
間もなく盂蘭盆節が近づき、宮中の嫉妬と競争も激化。各后妃が尚服局にこぞって礼服を注文しますが、武才人だけは動かず、卓錦娘が理由を探らせると「リュウリに作らせたい」と返答。李治もリュウリに専属で礼服制作を頼みます。
周囲は「なんであの子ばかり」とリュウリに対する嫉妬が渦巻きますが、卓錦娘は「実力で勝負」とピシャリ。
頑張る人ほど目立ち、批判も集まるのはどの時代も同じ…応援したくなります。
風起花抄 第21話の感想まとめ
第21話は、命がけの比武とその後の余韻、そしてリュウリの苦難と成長が丁寧に描かれた回でした。
裴行俭の命を懸けた忠義、リュウリの強さや優しさ、李治や武才人の温かさ…人の絆の力に改めて心を打たれます。
努力しても報われず、罰や嫉妬に悩まされても、それでも自分の信念を貫いていく姿に、つい応援したくなりました。
次回はいよいよ盂蘭盆節の衣装作りや、新たな陰謀が動き出しそうな予感。みんなの未来がどうなるのか、ますます目が離せません。
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