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「風起花抄」第23話は、裴行俭がついに庫狄琉璃の身世を調べ、安氏事件の全貌に迫るシリアスな展開。そして恋が静かに動き出す“湖畔デート”や、二人だけの秘密の場所が生まれる、ちょっとときめく1話でした。
それでは第23話を一緒に見ていきましょう!
風起花抄 第23話のあらすじ
今回の物語は、まず宮廷内の刺繍事情から動き始めます。庫狄琉璃(リュウリ)は武才人(ブ・ゲンカ)の礼服用に、金蚕糸と天山玉を使った牡丹図案を提案。
金蚕糸は「最高級の糸」、天山玉は「幸運・高貴の象徴」とされ、実は中国刺繍の世界でも大変な憧れです。
松涛(ショウトウ)はこの会話を盗み聞きし、楊妃(ヨウヒ)に「武才人が牡丹を使う」と密告。実は長孫皇后(先代皇后)が最も愛した花が牡丹で、武才人が牡丹模様を使えば李世民(リ・セイミン)の逆鱗に触れる…楊妃は武才人の失脚を狙い、策を練ります。
場面は変わり、李治(リ・チ)はモクン(莫坤)を京に呼び戻し、裴行俭(ペイ・コウケン)の願いで庫狄琉璃の過去調査を依頼。モクンは「安氏が天下第一針(刺繍名人)」で、長孫皇后の信任厚かったこと、11年前に封后袆衣事件で牢獄死したことを突き止めます。しかも「娘を毒殺して自害」と噂されていましたが、実際は孫徳成(ソン・トクセイ)が娘リュウリを救い、医官として身分を隠し生きていたというのが真相。
裴行俭は安氏の遺品をリュウリに渡そうと決意。11年前、手帕(ハンカチ)で運命がつながった記憶や、棺での救出劇を思い出しながら「今こそ全てを返したい」と胸を熱くします。
小順子(ショウジュンシ)が偶然この話を知り、孫徳成に報告。「裴行俭が安氏事件に迫るのは危険だ」と心配しますが、裏でリュウリの“敵”を探る意図も混じり、みんな不安を隠せません。
その頃、尚服局では卓錦娘(タク・キンジョウ)が「武才人の礼服が楊妃より目立つとまずい」と警戒し、リュウリを巧妙に部屋から追い出し、大量の雑用を押し付けます。卓錦娘と邓七娘(トウ・チチョウ)はリュウリの部屋をくまなく探り、ついに牡丹図案を発見。「これを武才人に使われたら楊妃の立場が危うい」と、すぐさま盗み取ります。
ちょうどその時、裴行俭が安氏の遺品を届けに来ますが、卓錦娘が部屋を荒らしている場面を目撃。「安氏の仇は卓錦娘では…」と疑念を深め、リュウリへの危険も感じてそっとその場を離れます。
裴行俭は帰り道でリュウリに出会い、卓錦娘たちの動きを警告。「今日は自室に戻るな」と助言し、夜に湖畔で会う約束を交わします。リュウリは「何か贈り物があるのかな?」とドキドキしながら向かいます。
湖畔のシーンでは、裴行俭が「葡萄酒を用意したけど酔っぱらうのが心配だから」と桂花糕に変更。リュウリはガッカリしつつも、その気遣いに思わず笑顔。二人でお菓子を食べながら、心を開いて語り合います。
恋愛らしい甘酸っぱさと、身分差ゆえの慎重さがじれったいです…!
「またここで会いたい」と素直に伝えるリュウリに、裴行俭は「人目が多い湖畔は危険。弈心宮(いしんきゅう)で会おう」と提案。しかし弈心宮は幽霊騒動で有名。「幽霊の噂をもっと広めておこう」と裴行俭が自ら夜中に白装束で出没し、“幽霊スポット”化を加速させる場面は思わず笑ってしまいました。
ちょうどその日、盂蘭盆節の祭祀が開催されます。李世民が宮廷全体をまとめる大事な儀式で、後宮や皇子たちも参加しますが、楊妃や武才人は遅れて登場。
盂蘭盆節は日本でも馴染みのある祖霊供養の行事ですが、中国でも宮廷の一大イベント。礼服の美しさや序列、嫉妬が渦巻く季節です。
風起花抄 第23話の感想まとめ
第23話は、愛・陰謀・母の無念――複雑な感情が交錯した濃密な1話でした。
リュウリがついに「安氏の娘」であることが表に出そうになり、裴行俭の優しさや心配が一層際立ちました。「弈心宮デート」の知恵比べや、幽霊騒動で人払いを画策する裴行俭の茶目っ気、そして盗み聞き・盗作・陰謀…後宮ドラマの王道要素がこれでもかと詰め込まれています。
また、“牡丹=富貴・王妃の象徴”や、“百鳥朝鳳=唯一無二の女王”など、刺繍やモチーフの文化的意味合いも注目ポイント。現代の仕事や恋愛、秘密のデートの知恵にも通じる要素がありました。
物語がクライマックスに向かうなか、リュウリと裴行俭の距離感、卓錦娘との闘い、母の復讐と真実の解明…どれも続きが気になって仕方ありません!
※「弈心宮」は“将棋(囲碁)を楽しむ宮殿”という意味ですが、ドラマでは“人払い用の幽霊スポット”になってしまうのが面白いところ。
また、金蚕糸や天山玉などは中国刺繍でも非常に価値が高く、文化背景を知って見るとより深く楽しめます!
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