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クルミットです♪
今回紹介するドラマは『宮廷の諍い女』です。
このドラマは、清朝の第5代皇帝・雍正帝の後宮が舞台で、側室として後宮入りした少女・甄嬛が、雍正帝の寵愛を争う女性たちとの間で巻き起こる熾烈な「諍い」の中、愛と権力に振り回される悲哀を描いた、壮大なラブ&サスペンス史劇です。
甄嬛役のスン・リー (孫儷) は、軍隊の舞姫から女優に転身したという異色の経歴の持ち主ですが、女優デビュー後は「1メートルの光」川夏役など主役として起用されるようになり、この頃日本でサントリー烏龍茶のCMにも出演しています。その後「ミーユエ 王朝を照らす月」の芈月役や「月に咲く花の如く」周瑩役でトップ女優の座を確かなものにしています。日本で配信されているものとしては「安家〈I WILL FIND YOU A BETTER HOME〉」(「家売るオンナ」の中国版)の房似錦(房四井)役でも活躍しています。
雍正帝役のチェン・ジェンビン(陳建斌)は、「喬家大院」の喬致庸役をはじめ、映画やドラマで多くの作品に出演し、数々の賞を受賞している中国を代表する俳優の一人で、「三国志 Three Kingdoms」の曹操役で世界的に評価される存在に。意外なところでは「長安二十四時」のジャイモン・フンスー演じる葛の旦那(葛老)の吹き替えを担当しています。配信されているものでは「埃の積もった十三年」で、刑事の衛峥嵘役で陳暁と共演しています。
ここでは中国ドラマ『宮廷の諍い女』のあらすじやネタバレ感想、見どころといった話題を紹介しながら、作品の面白さに迫っていきます。
どうぞお楽しみにしてくださいね♪
宮廷の諍い女 あらすじ
雍正帝は熾烈な「九王奪嫡」の末に、康熙帝の後継として即位したため、その後宮は、名門から立てられた皇后と、即位の功労者である年羹堯の妹・華妃との間に激しい派閥争いが勃発していた。雍正帝の後宮に入った少女・甄嬛は、二派閥による激しい争いを目の当たりにし、沈眉荘や安陵容と生き残るため同盟を組み、諍いから距離を置いて暮らそうと考える。しかしとある事情から甄嬛に思い入れを見せる雍正帝から深く寵愛されるようになり、甄嬛は突然陰謀の渦中へと引きずり込まれていくことに…
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64話-65話-66話
67話-68話-69話
73話-74話-75話
70話-71話-72話
最終回(76話)
「諍い女」は海外に向けて中国時代劇が売り出されるきっかけとなった作品です。衣装や美術スタッフも一流が揃い、絢爛豪華な清朝後宮文化が再現され、特徴的な宝飾品や妃嬪の所作などの美しさに思わず目が奪われます。しかしその美しさの裏に隠されたドロドロとした女の闘いは、ドン引きするほどの激しさをはらんでいます。女が後宮で生き残っていくには、皇帝の寵愛だけではなく、他者を陥れる強さを持っている必要があるのだと、背筋が寒くなりつつも、最後には爽快感もあるという、麻薬的な展開が待ち受けているドラマです。
清朝初期を舞台にしたラブ史劇はたくさん作られていますが、その中でも名作「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」や、本作「宮廷の諍い女」が中国時代劇にハマる原点だという方は多いのではないでしょうか。ジャクギでニッキー・ウーが演じていた第四皇子が雍正帝なので、「諍い女」は時期的にジャクギのその後、そして「如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」は同じ原作者が描いた次代皇帝・乾隆帝の時代にあたる続編なので、それぞれのドラマの時代の流れを頭に置いて見ていただくといいかもしれません。
また、脚本の王小平と監督の鄭暁龍はご夫婦で、ヒロインのスン・リーとのタッグは「ミーユエ 王朝を照らす月」のヒットも生み出しています。また、12年前の作品なので、脇を固めている俳優陣がその後主役を張る存在へと出世していたりするので、「こんな人も出演していた?!」と宝探し感覚で見ていくと楽しいですよ!
宮廷の諍い女 評価・レビュー
中国ドラマ「宮廷の諍い女」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪
ネタバレを表示する
「宮廷の諍い女」は中国時代劇のターニングポイントとなった作品で、レジェンドとして愛され続け、春節には「24時間マラソン配信」されるのが恒例になりつつあるほどです。
あまりに存在が大きくなりすぎて、安陵容役の陶昕然は役のイメージをひきずって長いことバッシングを受け続けたそうです。出演をきっかけに売り出して主演級に成長していった人々もある一方で「諍い女」での役のイメージが強すぎて次の出演作に影響が出てしまった俳優さんたちもあり… 出演作の超大ヒットは大変なことなのですね。それをずっと背負って立っている孫儷の偉大さをしみじみ感じさせられます。
清朝文化の華麗さに目を奪われつつも、ドロドロの後宮バトルに大いにもまれて、美しさよりも怨念が勝って、かつての「極道の妻たち」のように「惚れたはれたはタマの取り合いやで!」というのがぴったりかもしれません。後宮とは寵姫を殺し、皇子や公主を殺して自分が生き残ろうとする鬼の住む魔窟なのでしょうか。
それでも陛下が妃嬪へそれなりに愛情を向けてくれていたら、後宮の女たちの怨念も報われるのかもしれませんが、純元を思い出す代用品に過ぎないのですからやりきれません。
やがて妃嬪は後宮という舞台で生き残りのための劇を美しく演じる「女優」になり、陛下は気持ちよく踊らされていくだけになっていき、その様子を見守っていると、しんしんと静かなホラーを見ているような感覚に陥ります。
それでも、甄嬛の方でも果郡王を選ぶにあたって「この人なら私と家族を守ってくれる」という計算が働いており、男としての利用価値がないと切り捨てた温実初の純愛を、最後まで利用し続けたわけで、男と女の間の駆け引きの闇というものをいやというほど見せつけられた思いです。後宮の妃嬪の寵愛は、単に男女の情愛ではなく一族の趨勢を背負うものでもあり、政に口出しできないと言いながら、寵愛の度合いで父親の出世も決定しているわけですよね。敬妃や端妃たちの一族からの扱いなどはどうだったのかと、見えない部分や語られていない部分に沢山のドラマが埋もれていたように思います。宦官たちも、宮女たちも、それぞれに隠されたドラマの主人公なのですよね。
ところで1話目の秀女選抜の場面で、安陵容の隣、列の右端の秀女候補「劉蓮子」は、原作「后宫甄嬛传」の原作者・流潋紫が演じているのだそうです。動画を見ると、結構台詞が用意され、陛下と皇太后が絡むやり取りがあったようですが、本編ではその場面はカットされています。流潋紫は「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃~」でも諴親王福晋役で出演していて、あちらでは台詞もばっちりある役柄だったので、本編に出るのがお好きなのかもしれません。これから制作されるという「諍い女」の前日譚「徳妃伝」でも出演シーンが見られるのでしょうか、楽しみですね♪
宮廷の諍い女 キャスト・登場人物
中国ドラマ『宮廷の諍い女』のキャスト&主な登場人物一覧です。
主人公(ヒロイン)から脇役まで、登場人物の詳細をリストでご紹介します!。
主演俳優・女優および共演者情報など、出演者プロフィールが一目でわかります。
<甄嬛役・孫儷(スン・リー)>
望まない後宮入りから雍正帝の寵姫となるものの、嫉妬と謀略の渦巻く後宮で傷つき翻弄されながらも、自分の生きる道を探し続けます。甄嬛役の孫儷は軍隊の舞姫から女優に転身したという異色の経歴の持ち主ですが、女優デビュー後は「1メートルの光」川夏役など主役として起用されるようになり、この頃日本でサントリー烏龍茶のCMにも出演しています。その後「ミーユエ 王朝を照らす月」の芈月役や「月に咲く花の如く」周瑩役でトップ女優の座を確かなものにしています。日本で配信されているものとしては「安家〈I WILL FIND YOU A BETTER HOME〉」(「家売るオンナ」の中国版)の房似錦(房四井)役でも活躍しています。
<雍正帝役・陳建斌(チェン・ジェンビン)>
亡き嫡福晋の純元皇后の面影を持つ甄嬛を寵愛する雍正帝は、猜疑心から次々に周囲の粛清を図り、後宮に嵐を巻き起こします。雍正帝役の陳建斌は、「喬家大院」の喬致庸役をはじめ、映画やドラマで多くの作品に出演し、数々の賞を受賞している中国を代表する俳優の一人で、「三国志 Three Kingdoms」の曹操役で世界的に評価される存在に。意外なところでは「長安二十四時」のジャイモン・フンスー演じる葛の旦那(葛老)の吹き替えを担当しています。配信されているものでは「埃の積もった十三年」で、刑事の衛峥嵘役で陳暁と共演しています。
<皇后役・蔡少芬(エイダ・チョイ)>
表向きは後宮の主としてそつなく管理を行っているように見える皇后ですが、実姉・純元への屈折から、雍正帝の子供たちに次々に手をかける闇の深い一面を隠し持つという、複雑な役柄です。皇后役を演じた蔡少芬は、「セブンソード〜七剣下天山〜」では、反清朝組織「砂漠の鷹」を率いる飛紅巾(フェイホンジン)役など、強くたくましい女性役で定評がありました。「宮廷の諍い女」の後は「宮廷の泪 山河の恋」でも自分の地位を守るため策を弄する皇后・哲哲役など、よりイメージが強まった感があります。夫のマックス・チャンとは「水月洞天」の共演がきっかけで結婚しましたが、彼が「グランド・マスター」でブレイクするまでの不遇時代を支え、三児の母に。最近ではバラエティショーなどの出演が多くなっています。
<果郡王役・李東学(リー・トンシュエ)>
九王奪嫡に関わらなかったため兄帝から愛された果郡王は、兄の猜疑心を避けるためあえて趣味人を装っていました。そして後宮を出た甄嬛との唯一の愛を結ぶように。果郡王を演じた李東学は、「楊家将伝記 兄弟たちの乱世」の楊家長男・楊大郎役でデビュー。「始皇帝 -勇壮なる闘い-」では蒙恬の弟・蒙毅役などを演じ、「諍い女」でブレイクした後は多くの作品に出演するように。「名家の恋衣」では二番手の周邵天役、「運命の桃花~宸汐縁~」では山霊界の玄鳥族国師・景休など、訳ありの悪役に幅を広げています。
<沈眉荘役・斕曦(ラン・シー)>
甄嬛の親友・沈眉荘は、甄嬛とは違い自ら望んで後宮入りしましたが、華妃の謀略で寵愛を失ったことで後宮に絶望し、心に秘めた愛だけに生きる希望を見出すように。沈眉荘を演じた斕曦は、比較的キャリアが浅いうちに「諍い女」に出演して名を知られるようになり、その後「ミーユエ 王朝を照らす月」では、ミーユエと同じ秦王嬴駟の妃・樊長使役、「双嬌伝~運命の姉妹と2人の皇子~」では、皇帝の妹で息子のために後継の座を狙う福慶長公主役、「如意芳霏~夢紡ぐ恋の道~」では男主の徐晋の母・淑妃役、「宮廷衛士の花嫁」では男主・李謙の継母で、李家の財産独占を企む何翠花役、「恋心は玉の如き」では羅十一娘の刺繍の師匠で仙綾閣の経営者・簡師匠役など、次第に母世代の役柄を演じるようになってから、幅広く悪役なども演じるようになっています。
<華妃役・蔣欣(ジャン・シン)>
兄・年羹堯の威光もあり、寵姫として後宮内で尊大に振舞っていましたが、あまりの傲慢さから年羹堯と共に、数々の悪事を暴かれることに。しかし雍正帝への愛情はどの妃嬪よりも一途で、前半において稀有な存在感を発揮していました。華妃を演じた蔣欣は、子役からそのキャリアを始め、「龍票〜清朝最後の豪商」での太平天国の幹部・席慕筠役を始め、多くの武侠ドラマで活躍し、「諍い女」の華妃役で大ブレイクします。その後は「ミーユエ 王朝を照らす月」でミーユエの養母・莒姫役、「花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~」では五上仙の一人・夏紫薫役などで活躍しています。最近では中国で人気の漫画を実写化したアレン・レン主演のファンタジー時代劇「烈焰」で魔性の役柄を演じているビジュアルが公開されているので、日本上陸が楽しみです。
宮廷の諍い女 基本情報
放送局: 安徽卫视
原題 : 「甄嬛传」
原作 : 「后宫甄嬛传」流潋紫(「如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃」の原作など)
放送開始日: 2012年3月26日
話数 : 全76話
脚本 : 流潋紫、王小平(「ミーユエ 王朝を照らす月」)、
監督 : 鄭暁龍(「ミーユエ 王朝を照らす月」「紅いコーリャン」)
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく読ませていただいてます♪
これはアタシが中国ドラマにハマるきっかけになった作品です♪録画してじっくり観ようと思っています♪10話~を読もうとしたら7話~と同じになっています!
ぜひ訂正していただきたくメールしました♪
楽しみにしています(^_-)(^_-)
70話~72話を入れて下さい。
よろしくお願いいたします。